周木律のレビュー一覧

  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    ネタバレ

    ○ 総合評価
     永らく続いた「堂」シリーズのトリを飾る作品。黒幕的存在である藤衛と善知鳥神,宮司百合子の対決が描かれる。
     大きなテーマになっているのは「リーマン予想」。リーマン予想が数学上の重要な未解決問題であることは間違いないが,このシリーズの中では,リーマン予想の解を知ることが神に近い存在になることであり,藤衛はその解を知っている。藤衛は,リーマン予想の解に近づく数学者を殺害しており,十和田只人は,藤衛からリーマン予想の解を聞くために,シリーズにおける「探偵役」の地位を捨て,藤衛側に付いて藤衛の犯罪に手を貸している。
     ということなのだが,リーマン予想の解を知れば神に近い存在になるという

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    2020年01月07日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    ネタバレ

    ○ 総合評価
     シリーズ6作目。あとがきによると5作目の教会堂の殺人を書いたあと,しばらく続編が出ず,3年半近くの期間があいてこの作品が出たとのこと。時間軸でいうと,眼球堂の殺人よりはるか前。シリーズの重要人物である建築家の沼四郎が,黒幕である藤衛に挑戦した事件という位置付けとなっている。
     物語の構造としては,沼四郎が数学者の久須川剛太郎と料理人である村岡幸秀の二人を協力者として,藤衛に殺人劇で挑戦をしようとしていた。沼四郎が鏡面堂に仕掛けたトリックは,焦点の合わないスコープをコンタクトレンズを利用して使えるようにするというもの,楕球が2つの焦点を持つという性質を利用して,光を集めて照明にし

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    2020年01月06日
  • 教会堂の殺人 ~Game Theory~

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    ネタバレ

    ○ 総合評価
     今作は,これまでの4作とは,かなりテイストが変わった作品になっている。本格ミステリ要素は無く,いわゆる「デスゲーム」をテーマにした小説になっている。
     ゲーム理論を扱っており,舞台となる教会堂は,訪れた人を閉じ込め,次に訪れる人を殺すか,自分を殺すかの二者択一を迫る。教会堂が持つ「回転」は輪廻。次から次へと訪れた人が死んでいく。
     教会堂を訪れた小角田という数学者,脇という記者(この2名は,前作,伽藍堂の殺人にも登場),船生警部補,毒島,宮司司は,教会堂の輪廻にはまり,二者択一で自分の死を選択して死亡する。
     善知鳥神と宮司百合子は死を免れる。教会堂があるY山は活火山。そのY山

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    2020年01月05日
  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

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    ネタバレ

    ○ 総合評価
     堂シリーズの4作目。このシリーズの解決編から雰囲気が変わる。具体的には,伽藍堂の殺人では,これまでシリーズで探偵役を務めていた十和田只人が犯人。十和田只人が,シリーズの黒幕である藤衛の指示を受けて,伽藍島の管理人だった品井秋を利用して連続殺人事件を実行した。
     善知鳥神が犯人であり,ハウダニットのミステリと見せかけて,真犯人は十和田只人。これはサプライズではあるが,シリーズの探偵役である人物を犯人にするというのは,いわば禁じ手。サプライズはそれなりにある。しかし,驚愕の真相というほどのサプライズではなく,どこか予想できる展開。それは,善知鳥神と十和田只人のキャラクターがややぶれ

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    2020年01月04日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    ネタバレ

    ○ 総合評価
     シリーズ第3弾。前作,双孔堂の殺人に出てきた警視庁警視正の宮司司と,その妹の宮司百合子が再登場。百合子は,同じゼミの志田悟と一緒に,志田悟の相続に立ち会うために,沼四郎が設計したという「五覚堂」に行く。
     同じ頃,十和田只人は,善知鳥神に呼ばれ,五覚堂で起こった惨劇の映像を見せられる。善知鳥神は途中で去り,最後は宮司司と十和田只人が事件を解決する。
     非常に凝った仕掛けがされた本格ミステリである。
     まず,仕掛けられたトリックとして五覚堂が全部で5つ存在するというものがある。善知に呼ばれた十和田が映像を見ていた五覚堂以外にも4つの五覚堂が存在する。十和田が見ていた映像は,十和田

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    2020年01月02日
  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    壮大すぎる館ミステリーでした。
    絶対に実行不可能だけど、よくこんな舞台を思いつくものだと。思いの外、最後の対決はあっけなかったし、神ちゃんまで…という寂しさはあるけど、とりあえずシリーズ全部読み終えることができて良かったです。

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    2019年12月27日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    よくこんな「堂」を考えるなぁと感心しきり。やっぱり図面好きとしては、こんなトリック分かるわけないと思いつつもつい楽しく読んでしまう…
    数学的要素も頭がこんがらがりつつ、だんだん慣れてきて面白くなってきた。
    でも登場人物はもう完全神の領域(1人は本当に神だけど)。最終巻読むのが楽しみ。

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    2019年12月24日
  • 教会堂の殺人 ~Game Theory~

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    この展開自体がびっくりだった。
    純粋に館シリーズとして1作目読んで面白かったけど、いまはこのシリーズの収束点の方が気になる…。
    こんな館に閉じ込められたら、正直出られる人なんているのかどうか。

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    2019年12月21日
  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    堂シリーズ、第7弾。

    完結らしい。
    天皇には勝って、十和田さんは生き残ってるっぽい。
    すみません、シリーズ通して、基本ストーリーは全く追えませんでした…。
    ミステリーの部分はそれなりに楽しんだ。

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    2019年11月14日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    ■有り得ぬ館と哲学者の遺言とが惨劇を呼ぶ。

    放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像――それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!

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    2019年10月27日
  • 双孔堂の殺人 ~Double Torus~

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    ■館と天才たちと奇行の探偵、再び。第二弾開幕!

    二重鍵状の館、「Double Torus(ダブル トーラス)」。警察庁キャリア、宮司司は放浪の数学者、十和田只人に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。「堂」シリーズ第二弾。

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    2019年10月27日
  • 災厄

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    四国の老人しか住んでいないような僻村で村人や飼い猫など動物までもが突然死亡するという事件が発生する。
    果たして原因はテロなのか?感染症なのか?

    う〜む、評価が難しい。
    死亡原因の設定については個人的にはかなり斬新に感じ満足であった。しかし、ストーリーはというと少し不満が残った。
    原因究明されてからの後半〜クライマックスはすごく良かったが、それだけに前半〜中盤にかけての何というか主人公や上司の一本筋の通ってないような半端な信念とそれに伴う言動が残念。
    なので、星3つ


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    2019年09月01日
  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

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    数学者の講演に招待された宮司兄妹(兄は招待されてないけど)たち。その舞台はBT教団の施設がある伽藍島。そこで起こる不可解な殺人事件。

    毎度のことながら、こんな建物実際にあるのか?!っていう奇天烈トリックだけど、そこが毎回楽しみになってくる。現実に作れるんだろうか…?

    なんで全員一緒に探しに行くのか、二手に分かれて探しに行けばいいのでは?というツッコミしたくなる感じだったけど。
    そして、少しずつ明かされていく宮司兄妹の謎も気になる。

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    2019年08月27日
  • 双孔堂の殺人 ~Double Torus~

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    数学が理解できたらもっとこのミステリ楽しめるんだろうなぁ。それ抜きにしても、館物として面白いとは思うのだけど。

    ダブルトーラスと呼ばれる館で起こる殺人事件。そして自分が犯人だといいはる流浪の数学者十和田只人。この難事件に挑む宮司警視。
    いつ神が出てくるのかと思ったけど、そこだったのか…と。

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    2019年08月23日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    2018年147冊目。前作から間が空いているので、細かい点はいまいち覚えておらず。文庫のみ発売になったのもノベルスで揃えてた身としては些か不満。鏡面堂の構造自体はなかなか魅力的だった。次で綺麗に終わることを願ってます。

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    2019年08月11日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    堂シリーズ、第6弾。

    今回は、シリーズ共通のワケの分からないストーリーと並行に、作中作のような事件の謎解きがメインだったので、比較的読みやすかった。
    善知鳥神、宮司百合子、十和田只人絡みのストーリーは、ワケが分からないままです…。

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    2019年08月10日
  • 幻屍症 インビジブル

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    四方を海原に囲まれた四水園。この施設は孤児院で園生は十五歳の春に孤児院を出る。モノやヒトの一部が歪んで見える幻視症のユタカは、それが原因で孤立し、いじめられていた。園に伝わる四忌の秘密を探るミツルと交わり、一緒に謎を解いていく。

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    2019年05月11日
  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    ネタバレ

    堂シリーズ最終巻。

    登場人物の立ち位置が巻を追うごとに変わっていき、正直これは終わらせられないのではないだろうか、とも思ったので、無事に完結を迎えられたのは喜ばしい限り。

    ただ、最後の辺りの流れを良しとするかは結構賛否両論あるんじゃないかと思うんだけど、どうだろう…。散々数学的な流れできて、ここでスピリチュアルかよとか思わなくもない。物理的な現象を伴うと尚更。そんなこと言ったら、お話にはならないのだけど。

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    2019年05月05日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    ネタバレ

    「わたし」が書いた手記を読んで、過去に鏡面堂で起こった殺人事件の謎を解く。

    ただ、トリックとか状況設定ありきっぽく感じさせる人物設定はやや残念。

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    2019年05月03日
  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    堂シリーズの7巻目であり最終巻。メフィスト賞の受賞作を7巻ものシリーズにした人はいなかったし、壮大なスケールを持続していた事には敬意を表したい(個人的には5巻は嫌いですが)。
    トリックが実現可能か不可能かを語るレベルでは無くなっているし、登場人物が悉く無防備なのも不満だし、数学のシグマとか出てくると頭が痛くなっちゃうのだけど、取り敢えず面白いシリーズだった。次作は凡人にも分かるミステリを書いて欲しいね(^-^)。

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    2019年03月31日