周木律のレビュー一覧
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ネタバレ○ 総合評価
堂シリーズの4作目。このシリーズの解決編から雰囲気が変わる。具体的には,伽藍堂の殺人では,これまでシリーズで探偵役を務めていた十和田只人が犯人。十和田只人が,シリーズの黒幕である藤衛の指示を受けて,伽藍島の管理人だった品井秋を利用して連続殺人事件を実行した。
善知鳥神が犯人であり,ハウダニットのミステリと見せかけて,真犯人は十和田只人。これはサプライズではあるが,シリーズの探偵役である人物を犯人にするというのは,いわば禁じ手。サプライズはそれなりにある。しかし,驚愕の真相というほどのサプライズではなく,どこか予想できる展開。それは,善知鳥神と十和田只人のキャラクターがややぶれ -
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ネタバレ○ 総合評価
シリーズ第3弾。前作,双孔堂の殺人に出てきた警視庁警視正の宮司司と,その妹の宮司百合子が再登場。百合子は,同じゼミの志田悟と一緒に,志田悟の相続に立ち会うために,沼四郎が設計したという「五覚堂」に行く。
同じ頃,十和田只人は,善知鳥神に呼ばれ,五覚堂で起こった惨劇の映像を見せられる。善知鳥神は途中で去り,最後は宮司司と十和田只人が事件を解決する。
非常に凝った仕掛けがされた本格ミステリである。
まず,仕掛けられたトリックとして五覚堂が全部で5つ存在するというものがある。善知に呼ばれた十和田が映像を見ていた五覚堂以外にも4つの五覚堂が存在する。十和田が見ていた映像は,十和田 -
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「堂」シリーズ7巻目、五年を経てようやく最終巻。
巻を重ねるごとに主役が代わっていくシリーズだった。
初めは十和田、宮司司、そして最後には妹の百合子。
彼らが挑んだのは天皇と呼ばれる数学者、藤衛。
最終巻は彼らと藤との闘いだった。
北海道、襟裳岬から100kmを隔てた絶海の孤島に最後の堂、大聖堂があった。
ここは二十四年前、四人の数学者を巻き込み崩壊した事件が彼ら因縁の原点でもあった。
一人は撲殺、一人は刺殺、一人は焼死、一人は凍死。
その迷宮入りの事件が再現される。
100km先の襟裳岬で講演している藤衛が、ワープしたかのように大聖堂で殺人する。
現在と過去がリン -
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ネタバレ十和田、こんな人だったっけ?
『眼球堂の殺人』の時はもっと人間味があった気がしたんだけど…
十和田が自首する、という出だしは、読者を引き込ませる。
でも、このシリーズは、どんなに味付けしても建物に仕掛けがある訳で、書く側にとってはなかなか難しいだろうなぁ。
もう一階層あるんだろうなぁ…ってのも何となく分かっちゃうし。
作者も自覚してるけど、数学の話題が盛り沢山で、数1で挫折した身には非常に非常に辛かった。
まぁ理解できなくても、ストーリーは理解できるんだけど、やっぱり数学分かる人は更に面白く読めると思う。機会損失、残念。
で、トリックは想定内なんだけど、それ以外の部分で驚かされた。
何と