周木律のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
堂シリーズ2作目。小難しい数学の話が延々と続くパートも多い。一方で今回初登場の宮司兄妹が非常に良い味を出している。
今後に繋がりそうな展開、そして数学と館ものをかけ合わせた今シリーズの方向性がある意味で明確になったと思う。読みながら「いや、これはわからん」と何度も挫けそうになりながら、良くわからないところは検索しながら読んでいった。
ここまで数学についての記述が徹底していると、他のシリーズとは違う読後感もあった。
シリーズ化に向けていろんな準備は整ったと思う。
肝心のトリックはやはり1作目のほうが面白かったが、キャラクターはとても立っていた。
ラストのどんでん返しも良いびっくりでした。 -
Posted by ブクログ
人だけが消えてしまう、謎の壁の正体。
ただ、それを知りたくて、途中まで一気に駆け抜けた気がする。
人間には、まだまだ「未知」なる存在がある。
特に災害と呼ばれる現象については、今のところ、回避や消失させることは出来なくて、だからこそ、どう共存するかという視点が必要だったりする。
WALLでは、一つは壁とどう向き合っていくかということが短期的視点で話し合われていく。
それとは別に、リケジョの受難というか、研究者における権威であったり、女性の立ち位置というのもまた、共存の対象としてテーマに挙げられている。
社会をとりまく、ほんのちょっとした視点の変化が、ある種の人々にとって至難の技になるのは