周木律のレビュー一覧

  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

    購入済み

    数学苦手でも楽しめました!

    堂シリーズの第4作。十和田、宮司、百合子、あの人……とシリーズキャラが最初から集合しているのも安心しましたが、今回も大トリックとまさかの驚愕のラストに腰を抜かしました。シリーズの中盤、転換期との事ですが、次作を早く読まねば!

    #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2025年10月14日
  • うさぎの町の殺人

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    どんどん読み進められるミステリー。
    そう、スイスイミステリー(背泳ぎ)です。
     
    まぁ気の休まる間も無いくらい人が〇ぬ〇ぬ。
    徹夜で読みふけってしまい、私もうさぎの目です。
     
    難解でもないし、ちょいちょい推理した内容が主人公の思考として出てきて「じゃ違うのか」と思わされ、、常にソワソワしました。
    重要そうな文章にマークがされている所や内容の運びが、好きだった故吉村達也氏に似ているのも好きなポイントの一つ(マニアック過ぎて自分に引く)
     
    めちゃ難しいトリックミステリー好きには物足りないのかもしれませんが、、常に天井しか見てない背泳ぎタイプの私には丁度良かったです。

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    2025年09月02日
  • 小説 Fukushima 50

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    沖縄出身で東日本大震災が起きた当時はまだ幼い子供の頃だった、
    だからか今まであまり東日本大震災のことについて知らなかったし、知ろうともしなかった。
    様々なメディアで情報をかき集めて調べたら、被災者の視点、メディアの視点、ふくしま50の方々の視点、状況、意見は違えど変わらないのは自然への油断、慣れ、過信色々な事が要因で大きな被害を起こしてしまった。しかし今作で様々な人達の努力、使命、不安、恐れ、希望を抱えて頑張ってくれたから、より大きな被害が起きずに済んだ。
    その結果、今の日本があり平和があるとわかった。
    今、俺が知ったのは遅すぎたのかも知れない、だけど今からでも出来ることはある、知ったからには

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    2025年08月10日
  • 幻屍症 インビジブル

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     作品自体はリンクしているわけではない(と思われる)、〈症〉シリーズの二作目は、前作のアクション多めのパニックホラー『不死症』から一転して、スパルタ教育をモットーとする孤島の孤児院という閉ざされた環境下に置かれている少年ふたりが、孤児院の四つの忌むべき噂『四忌』の謎を解こうとする、学園の七不思議みたいなホラーが好きなひとならわくわくしてしまうような設定の〈学園系〉ホラーミステリになっていて、ミステリ度は前作よりも高い印象があります。

     自ら『幻視症』と名付けたユタカの能力についてのこと、謎多き孤児院「四水園」についてのこと、そして……。後半、物語の根幹自体が揺らぐので、どういう話かを説明する

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    2025年07月04日
  • 不死症

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     爆発事故が起こったかと思われる瓦礫の中、彼女は自分自身に関する記憶を失っていた。白衣を着ていた彼女は胸ポケットに付いた名札から、自分が『泉夏樹』という名前だと知る。夏樹は、同じく爆発事故の生き残りである同僚の黒崎信から、ここが長野と岐阜の県境にある山村にある『平成製薬奥神谷研究所』だと聞かされる。数少ない生存者たちで研究所から出ようとするが、そこには恐ろしい『何か』が蔓延っていて――。

     というのが本書の導入。前半と後半でかなり色合いの変わる作品になっていて、サバイバルホラーとして進んでいく前半(超人的なアクションシーンも勢いがあって、とても楽しい)から一転して、『彼ら』の成り立ちとそこに

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    2025年06月29日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    ネタバレ

    悔しくて本投げそうなった()

    考えれば分かりそうなトリックもあったのに…何一つ分からず綺麗にひっくり返された。
    アナグラムとか分かりそうだったけどなぁ…善知鳥が女説も頭では思いついていたが…天才数学者のイメージがありすぎて藍子本人ではないと思ってたが、作中作で突破してくるとは思わなかった。

    懸念だった藍子の夜のアリバイも、叙述トリックだったとは全然気づかなかった。

    まさに本格ミステリー、文章もいいし、文体も適度に堅くて読みやすい。傑作。

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    2025年05月01日
  • 死者の雨―モヘンジョダロの墓標―

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    モヘンジョダロ、インダス、アトランティスと広大な文明の解釈や原子炉にまで発展。スケールが大きすぎて、そしてこれまでアトランティスが海底に沈んだことしか知識になかったので新たな解釈かどうかは分からないが他国の謎に触れて読み応え充分だった。ミステリーはこういうストーリーが知識も増えるので読んでいて充足した時間を共に過ごせたと満足。
    また再読したい一冊。

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    2025年04月26日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    ネタバレ

    青森旅行に行く直前に読み終えたのが奇跡!!
    この本を連れて善知鳥神社へ行ってきました。
    「勉強になる」レベルではない難しさですが、何故か引き込まれる不思議な本です。
    分厚くて読むのを躊躇しましたが、トリックが面白くて一気に読んでしまいました。
    続編も読もう!!

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    2025年03月21日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    ネタバレ

     奇怪な館、変人数学者と記者のコンビ、集められた各界の天才たち、クローズドサークル、連続殺人というミステリーの魅力が存分に詰め込まれた上に理系の観点から推理していくS&Mシリーズの雰囲気を踏襲しつつ、独自の世界観に昇華したことで唯一無二の面白さになっていた。ラストまで油断できないのも最高だった。

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    2025年03月17日
  • 新本格30周年記念アンソロジー刊行記念 ほとんど一編試し読み! 煙突館の実験的殺人 【周木律からの挑戦状】

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    結末を予想して読める

    この本はほとんど一編試し読みと言うことで結構内容が多くて作品のメインの事件が起きた所が試し読みできて本編は答え合わせで読むことができるので試し読みをあえて読んでもいいなと思いました

    #ドキドキハラハラ

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    2025年03月11日
  • WALL

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    まったく新しい読書体験。まるで映画を観ているような気分になるほど、内容が壮大なスケールで描かれたパニックSF小説。シン・ゴジラに近いものを感じたな。

    ある日突然現れた「壁」は人工のものなのか、自然によるものなのか?途中で「壁」が東京を通過し、その後の東京の描写が今でも忘れられない。

    個人的には映像化が難しい分類に入ると思ってるが、ぜひ映像化して欲しい。。できるなら山崎貴監督のVFX技術で。

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    2025年01月20日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    面白かった!
    こういう展開はあるかも、という予感はあったのに
    こう来るかーーーという感じだった。
    いい意味で裏切られた。

    ちょっと数学的な話が出ると理数アレルギーなので笑笑つらい。
    他のシリーズも読みたい。楽しみ。

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    2025年01月04日
  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

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    堂シリーズ、読むたびにシリーズとしての先が気になってきます。
    今回も驚きありました。
    今作に限ってみるなら、サスペンスとしての動機にあたるところが弱くみえたり、物足りなく感じるところがあるかもしれないですが、もう堂シリーズはシリーズではなく、全7巻で一作品と捉えるようになりました。先が気になる。

    今作で誰か分かるなら教えてほしいところがあります。宮司や十和田が伽堂の調査から帰ってきて、小角田教授がしょうたいについて語るシーンの249ページ。部屋にいたはずの神が急に会話に入ってるように見えるのですが、特に何の伏線でもなく、その場にいる人も何も触れず、かつ読み進めるとやはりその時間は部屋にいるこ

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    2024年12月28日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    登場人物の言動や世界観は著者が理系であることの煽りを受けており、新鮮さを感じることができた。加え、読み進めていく中で感じる微細な違和感がラスト+エピローグで回収されていく気持ちよさはなかなか他では得難いものとなっている。この計算高さも理系思考の煽りだろうか

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    2024年12月20日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    ネタバレ

    初周木律作品!!
    大好きなメフィスト賞の作品でもあるということで、とても楽しみにしていた作品だった。
    数学者と天才建築家の戦いということで、理系のお話が多く登場したり、眼球堂の図面を何度も見返したりと、自分にとってどストライクなミステリー作品だった。
    結末も本当に見事で、最後の最後の最後まで楽しむことができ、大興奮でこの本を閉じた。
    このシリーズをどんどん追っていきたい。

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    2024年11月24日
  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    ネタバレ

    堂シリーズ最終第7弾。
    ラスボス・藤衛に招かれ北海道の孤島にやってきた百合子と神の二人。そこで起きる24年前と同じ惨劇。しかしその犯人であると目される藤衛は遠い襟裳岬のホテルで講演をしているという鉄壁なアリバイを持っていた。堂シリーズここに証明終了!!
    辛い展開を何度も乗り越え、最後の最後まで読み切った先に見えた最高のラストだと思いました。藤衛との直接対決、敵の僕となった只人と説得しようとする百合子と神の姉妹、クライマックスに相応しい壮大なトリックなどなど、まるで少年マンガのような熱い展開が繰り広げられとても面白かったです。
    とうとう島が移動してしまうというトリックにはある種のバカミス感もあり

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    2024年10月27日
  • 眼球堂の殺人 ~The Book~

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    ネタバレ

    最初に殺されたと思われた建築家が犯人で、主人公に同行していた女性が天才数学者である建築家の娘であり、共犯だった。

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    2024年10月03日
  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

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    ネタバレ

    堂シリーズ第4弾。
    え!?えっ!?!?となるシリーズ折り返し地点の作品。
    謎の人物:林田呂人によって伽藍島に集められた登場人物達。そこで起きる”ありえない”殺人事件、犯人は一体誰なのか?というストーリーだが、シリーズものの作品として大きな転換点を迎えた作品である。堂シリーズ特有のあり得ないトリックは健在で建物が動くのは今までのシリーズからの流れで想像できたものの、まさか島自体が動くというのは予想できなかったので、とても面白かったです。
    そして何よりも今回の目玉はエピローグ後のある人物の”指摘”につきると思います。信用できない探偵役は数知れずだが、まさかシリーズものの中盤でこんな罠を仕掛けてくる

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    2024年05月06日
  • 鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

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    個人的には前作のガッカリが少し大きかったので、かなり持ち直した印象。
    過去が明らかになり、最終局面に向けた舞台が整う。トリックも犯人も見事でした。
    最終巻が楽しみ!

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    2023年12月29日
  • 小説 Fukushima 50

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    自分の命をかけて職務を全うした東電の方たちには敬意を払いたい。

    ノンフィクションと言って良い作品のため、実際に当時現場で何が起こっていたのか、真実は何か。
    多くの人が知るべき内容と思う。

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    2023年11月09日