周木律のレビュー一覧
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普段アンソロジーなんぞには手を出さない性分ではあるのだが、創刊以来のお付き合いであるタイガであり、お気に入りの作家も複数参加しているということで、購入に至る。
東川篤哉「陽奇館(仮)の密室」・・・ユーモアミステリの覇道を往きながら、ユーモアミステリらしからぬオチ。
一肇「銀とクスノキ」・・・青春叙述ミステリ。
古野まほろ「文化会館の殺人」・・・臨床真実士ユイカ登場。素晴らしいの一言。
青崎有吾「噤ヶ森の硝子屋敷」・・・著者らしいの一言。
周木律「煙突館の実験的殺人」・・・著者の真骨頂。
澤村伊智・・・「わたしのミステリーパレス」・・・知らないお人。 -
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ネタバレ<あらすじ>
山奥の製薬研究所で謎の爆発事故が発生。
その現場で目を覚ました泉夏樹(♀)は全ての記憶を失っていた。
研究所を出て助けを求めようとしたそのとき、理性を失い凶暴化した人々が突如襲いかかり、噛み付いてきた。
それはまさに人を喰らうゾンビの群れだった。
なんとか逃げ出せた夏樹が研究所から外に出ると、研究所を取り囲むバリケードがあり、自衛隊と戦車が配備されていた。
そして拡声器から聞こえてくる言葉
『現在この敷地内はレベル4事態による封鎖指示により誰も敷地外に出さない』
仕方なく夏樹は研究所に戻ったとき、自分が研究所の責任者で、不老不死の研究をしていたこと。そしてゾンビに対するワク -
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ネタバレ理系ミステリ、ということで小難しい表現も多くあったが、まぁあんまり理系ぽい部分はちゃんと読まなくてもいけた(?)
ところどころちゃんと覚えておかないといけない表現や定義の仕方があったけど、理解が大切ではなかったと思う。
殺人のシステムについては、思いもよらず、驚かされた。
最初の死体がフェイクだというのは予想外だし、屋敷自体が動くというのも予想外。
はたまた内側に開いた穴に水が溜まるというのも予想外。つまりなんの予想も立たず、謎解きで初めてどんな風に事件が進んでいったのか理解した。
実は読んでいた本が作中作で、語り手によって捻じ曲げられているというのはよくある話。
がしかし、その語り手が犯 -
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ネタバレ大厄災のため人類は絶滅の危機に瀕したが、カーネと呼ぶ人工知能を開発し、その統治により平和を享受していた。
十七歳の学生アムスは、ある日助教授の惨殺体を発見する。学長からは事件を多言しないよう命じられるが、アムスは密かに事件について探り始める。
かつて絶滅の危機に瀕した人類が、人工知能の統治のもと"生業"を同じくする人々とのコミュニティをつくり暮らしている世界で起こる、連続惨殺事件の真相を探るSFミステリです。
純粋にSFミステリかと思っていたんですが、メインの謎となるのは事件の犯人などより、世界観そのものについてです。あまり生殖とかをテーマにした話とかは苦手なので、そ -
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ネタバレ3.8
変わった(実際には実現不可能であるが)建物における殺人事件の話。最後の真実には驚かされたが、主人公には何かあると勘づいていたし、「真実―」の不自然さにもすぐ気づいた(意味は理解できていなかったが)。所々、実際に現場にいたらすぐに排除するようなありえない仮説を立てることや、パニックに陥らないようにとは言え、いくらなんでも自分たちの中に犯人がいる可能性を敢えて無視し続ける時間が長すぎること、脱出を試みる気合いが無さすぎることが大いに気になった。殺人のトリックは特段面白いものではなかったし、寝てる人をどうやって外から起こすのかや、それでいて他の人を起こさないだけの防音性能はどんなものなのかと