周木律のレビュー一覧
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ネタバレ<あらすじ>
山奥の製薬研究所で謎の爆発事故が発生。
その現場で目を覚ました泉夏樹(♀)は全ての記憶を失っていた。
研究所を出て助けを求めようとしたそのとき、理性を失い凶暴化した人々が突如襲いかかり、噛み付いてきた。
それはまさに人を喰らうゾンビの群れだった。
なんとか逃げ出せた夏樹が研究所から外に出ると、研究所を取り囲むバリケードがあり、自衛隊と戦車が配備されていた。
そして拡声器から聞こえてくる言葉
『現在この敷地内はレベル4事態による封鎖指示により誰も敷地外に出さない』
仕方なく夏樹は研究所に戻ったとき、自分が研究所の責任者で、不老不死の研究をしていたこと。そしてゾンビに対するワク -
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ネタバレずっと手元にあったけど、どう見ても理系ミステリーかつ面倒くさそうな館もの(勝手に丸い館なのかと思ってたらさすがに平面でした。窪みはあったけど。)なんだろうな〜気になるけど読むの時間かかりそうだな〜なんて思ってたけど、いざ読みはじめたら意外とスラスラ読めました。
専門会話ちょいちょい斜め読みしてしまったが、それでもなかなか面白かった。
「え、これで終わり?」って思った矢先にちゃんと後日談、種明かしも用意されていて納得。
この先どう物語が続いていくのか気になります。
個人的に、著者の「文庫版あとがき」にあった「普通だったらあり得ない建物を、想像力だけで創り上げるのだから、これが楽しくないわけがな -
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ネタバレ今回はミステリというよりデスゲーム要素が強い。
でも全員同じ道辿って死んでいく様子が書かれているだけなのであまり面白みは少ない。
前回に引き続き、十和田が闇落ちしたままだし、船生や司をデスゲームに案内して結局全員死んでしまうし、もう……どうなっちゃってるんだ。
何より主要人物でずっと出続けていた司があっけなく罠に嵌められて死んでしまったのがショックすぎる。
最後の手紙を百合子が読んだシーンは泣いた。
最後のスクランブルエッグ…
でも川に流された時計がこんな短期間で百合子のもとに届けられるとか、ほんとに運良く百合子と神だけデスゲームから生還するとか、現実的でないところもあった。
なんかやりき -
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最初、表紙に書いてある奇妙な球の建築物が眼球堂だと思い込み、その名前も相まって手に取ったが、本当の舞台は皿だった。
それはそうと、とても面白かった。何もかも騙された。読んでいる途中、犯人やトリックについて発想を膨らまさせて様々な可能性を考えたが、見事に全て外れた。作中でも言及されているが、先入観といったものがどれ程人の思考を狭めるのかを体感でき
た。それは建築物の限界についてもそうだし、登場人物に対しても、文章に対してもそう思った。
正直、中盤まで読んでいるときは失礼ながら月並みだと感じていたが、トリックと犯人が明かされる場面から終劇を迎えるまでが鮮やかで衝撃的で、それまでの感想は180度 -
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新たな理系&館ミステリ。シリーズ第一作神の書、The Bookを探し求める者、放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)がジャーナリスト・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬(とどろきよう)の巨大にして奇怪な邸宅眼球堂だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館、メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!
懐かしく思い出した。本格ミステリの潔さを。森博嗣
放浪の数学者探偵、降臨!
堂シリーズ文庫刊行開始!
新たな理系&館ミステリ。シリーズ第一作
神の書、The Book(ザ・ブック)を探し求める者、放浪の数学者・十和 -
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終わり方、好きです。
久しぶりにゾンビ系の話が読みたくて表紙も魅力的だったので手に取りました。
肝心な情報を持ってる人が記憶喪失で、しかも初期の時点で既に生存者が少なすぎてこれ話続けられるのか?と思いました笑
そしてゾンビになる原因が微生物の研究によるもので、テロメアについて私自身仕事柄知識があったのですごくすんなり専門用語が入ってきました!
しかもゾンビ化が治ってめでたしめでたしかと思いきや、そこから第2弾の課題がでてきて結局主人公を追い詰める現実感が良かったです。
ラスト、泉があんな姿になって人々の前に現れた上で結末を迎えるのが清々しさもあって総理への復讐もできるという変にハッピーエンドに -
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ネタバレ堂シリーズの最終巻。
全体のトリックが壮大で、現実的かどうかはおいても面白かった。
24年前に起こった連続殺人事件。それが再度、同じように人が殺されていく……。
しかも焼死や凍死をどのように実施したのか。
今までの堂シリーズであったことの集大成。動く島、水を使ったトリック。単発もののミステリであれば、面白かった!と文句なく言える。
ただ、これは堂シリーズ最終巻。それを加味すると、期待はずれだった箇所は多い。このシリーズを人に勧められるかと言ったら少し地微妙。
・黒幕がしょぼすぎる。動機も浅い。逆にこいつ凡人だろ。
・あれだけ数学のことをメインにしてるのに、藤衞の講義の中でリーマン定理の説明