周木律のレビュー一覧
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購入済み
あれから10年
震災から10年。
改めて原発に携わる人々の苦労を身に染みて感じました。
読んでいる途中に、東北地方で震度6強の地震があり、とても驚きました。
備えあれば憂いなし。 -
Posted by ブクログ
「Fukushima50」が良かったので、他にどんな本を書いているのだろうと思って、手に取った一冊。
あまり何も考えずに、読み始めたが、まさか、まさかのタイムリーな内容。でも、その分、単なるパニックミステリーとしてではなく、改めて今日本が置かれている現状を考える一冊となった。
四国の小さな村から始まった謎の大量死。日を追うごとに範囲は拡大し、突然何人もの命が奪われることから、政府は生物兵器によるテロとして、対応を始める。そんな政府の中で厚労省の参事官・斯波は上官の田崎と共に感染症の疑いを訴え続ける。
命を懸けてまで、四国まで行った斯波だったが、集めて来た検体からはウイルスも細菌も見つからず、責任を取らされて、埼玉へ左遷され、政府はまだ正体を掴めないテロリストとの戦いを続ける。
そんな中、国会では何の解決策も見つけられない対策本部に、野党から厳しい追及の声が上がる…
ここまで書くと、本当に今現在日本で起きている新型コロナの状況にそっくり。
正体の分からないウイルス、パンデミックを認めなかったり、対策が後手後手に回る政府などなど。
作品自体は2014年に書かれたものらしいが、このパニックをまるで予測していたような内容でびっくり。
実はこの大量死をもたらしているものの正体については、作品のかなり序盤で分かってしまっていた。
でも、その真相にたどり着いた後の官房長官を始めとする斯波、田崎、斯波の同期の宮野の英断は、今の日本政府に見習って欲しいと思った。
そして、政府の中に斯波たちのような人物が実在することを願わずにいられない。
ちなみにこの作品の事態の終息までには3ヶ月。現状のこの事態もやはり3ヶ月では収まらないだろう…
世間では高嶋哲夫の「首都感染」が話題になってるが、この作品の方が評価されるべきだと思う。