周木律のレビュー一覧

  • 大聖堂の殺人 ~The Books~

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    ネタバレ

    伽藍堂から物語が動きすぎて割と一気読みに近かった。
    善知鳥神惜しいけど、良い終わり方だった。
    物語全て通して星5って感じ。

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    2023年10月04日
  • 双孔堂の殺人 ~Double Torus~

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    ネタバレ

     飛び飛びになってしまったが「堂」シリーズ2作目。善知鳥に代わり宮司を語り部として始まるが十和田がいきなり逮捕されるという衝撃の展開からスタートする。客観的に自分が犯人でしかありえないという理屈に基づく行為で偏屈だが、この偏屈さが十和田の魅力でもある。とはいえ、変則なあまり犯人にまんまと利用されてしまっているあたり妙な小物さをどうしても覚えてしまう。理系ミステリの代表格である犀川先生や真賀田四季と比べると人間的にも大きく劣ってしまうからだろうか?十和田只人の惜しいところは偏屈さ以外の要素で他の名探偵達に劣るところが大きいことだ。理系的な要素では犀川先生や真賀田四季に、専門的な知識を伝えるコミュ

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    2023年09月04日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    堂シリーズ3作目。
    ガッツリ好物でした。
    クローズド・サークル、大胆なトリック、過去の事件と現在の事件の繋がり、ヒロインの身に迫る危機、鮮やかな解決。シリーズを通しての不穏な展開。

    個人的に1番好みだったのは数学のテーマの部分でした。フラクタル、は何度も反芻しました。

    今回も数学知識は調べながら読んだのですが、とても面白い。いやー、数学との良い出会いを提供してくれています。次も楽しみ。

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    2023年08月30日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    最高!!!!!
    自己相似性(フラクタル)
    数学と芸術を重ねたような作品が次々と出てきてめっちゃ面白い
    後半は一気読み必須
    『眼球堂の殺人』同様に、最後の怒涛の追い上げが最高
    続きが早く読みたくなる。

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    2023年06月16日
  • WALL

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    タイトルの"WALL"という言葉を見て、誰しもが"壁"を想像すると思う。
    ただ、同じ"壁"でも物理的、心理的など様々の見方がある。

    この本の面白いところは、一つの事象を対象に複数の視点から物語を描いているところ。

    切羽詰まった状況の中でどのように考え、行動するのかにその人の本性が出るというが、その姿がありありと思い浮かんでくる。

    周木さんは他にもミステリー小説を多数執筆されているとのことで、他にも読んでみたいと思える作品だった。

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    2023年05月18日
  • 小説 Fukushima 50

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    人のために自分の命をかけて守った人の話。
    自分も心を動かされるものがあってとてもお気に入りな本です!

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    2023年01月27日
  • 災厄

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    今の時勢にマッチするパンデミック系小説ながら、一捻りある展開で先が気になり一気に読んでしまう。
    気持ちよい結末にしたいがためだろう、少々乱暴なほどに有能vs無能なキャラ設定にしているのが、いい意味で作り話感をかもしだしている。
    気楽に面白く読める一冊でした。

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    2022年12月16日
  • あしたの官僚

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    いい意味でベタな小説でした
    起承転結がしっかりしているというか、流れが綺麗で文体も読みやすい小説です
    一刻を争う、色々な人の利害が絡み合う政治の世界の一端を目の当たりにした感じです
    中松はどうなったのかな……

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    2022年01月22日
  • あしたの官僚

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    『ブラック職場:若手官僚が見出す希望の光』

    国会対応などのため、深夜まで残業が及ぶ官僚。最近では不祥事が続いたり、無能な政治家の責任を取らされたりと、志望者が減っている。そんな官僚のやるせない様子が綴られていくが、最後には主人公の熱意が。。。現実もこんな風になれば良いのにな。

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    2021年06月16日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    今回は読みやすかった。数学のところは???な感じだったけど、何とか読み切った。

    でも今回は面白かったな。最後のトリックはお〜、て思った。
    この後どうなるのか、楽しみです。

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    2021年05月13日
  • 幻屍症 インビジブル

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    見てはいないがあらすじだけ知っていたとあるドラマに似ているな、と途中まで思ったが、微妙に違う感じ。ミステリにしては微妙に消化不良な部分があったが、個人的には文も読みやすく、状況も分かりやすいので面白かった。ミチルは勿論、それについていくユタカの行動力は凄かった。気になったのはその後の二人だが、それは読者の想像力にお任せするというものだろうか。一つ気になったのが、本文には十校舎あると書かれていたが、冒頭の地図のイラストでは九までしかなかったこと…。

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    2021年05月09日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    1つ1つ個性が出ていて面白い。好きだったのは青崎有吾と周木律。東川篤哉はA先生の某作品を思い起こさせるトリック。青崎有吾はシンプルながらも意表をついてくる。周木律はトリックの出来栄えと新本格らしさでは一番ではないだろうか。これは短編に使うには惜しいくらいのアイデアだと思う。黒もすぐ読みたい。

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    2021年04月11日
  • 小説 Fukushima 50

    ken

    購入済み

    あれから10年

    震災から10年。
    改めて原発に携わる人々の苦労を身に染みて感じました。
    読んでいる途中に、東北地方で震度6強の地震があり、とても驚きました。
    備えあれば憂いなし。

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    2021年02月14日
  • 教会堂の殺人 ~Game Theory~

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    この「堂」シリーズは、7作完結らしいが前作から物語が大きく大きく動きだしここまで読んだ5冊がまるで一冊の大長編ミステリーを読んだ読後感。
    なんだか既にクライマックス感があるが、更に面白くなるのかと思うと楽しみでしようがない。

    ここから、少しネタバレ。

    ただ、久しぶりに本読んで泣きました。ラストは半ば予想していた展開とはいえ辛すぎる。本物以上の兄妹であり、お父さんのようでもあったな、と、

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    2020年10月28日
  • 伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~

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    衝撃!

    トリックは勿論、その他これまでのシリーズを読んできた人にはちょっと信じられない内容。
    ストーリーについては、これ以上語らないほうが良い気がするのでとにかく凄かった、ということだけ。

    理系ミステリーは、これまで自分の中の知らなかった知識を与えてくれる。難しくて全てを理解できなくても、今までとは違う思考方法を見つけることができたり面白いと思ったことは積極的に調べてみたり。

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    2020年10月21日
  • 土葬症 ザ・グレイヴ

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    伏線が見事だった!まさかの動機にまさかの犯人!冷静さと狂気に満ち溢れてて、戦慄そのもの。グロテスクな表現はあまりないものの、犯人のうちに在るもの自体がまさにそれだった。こんな高知能犯がかつて、いるだろうか…

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    2020年06月07日
  • 五覚堂の殺人 ~Burning Ship~

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    思わせ振りな終わりかたで、直ぐに続きを手に取らずにはいられない。
    本格的に物語が動きはじめた感じがする。宮司兄妹、なかなか曲者の毒島。登場人物も個性派が揃いはじめてどんどん面白くなってきてる。
    館物は、クラシックで正統派ミステリーのイメージが強かったけれど、この「堂」シリーズは正統派なところを残しながらも個人的にはとても前衛的なものと感じられる。

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    2020年04月21日
  • 双孔堂の殺人 ~Double Torus~

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    シリーズ1作目よりも面白い。
    宮司兄妹が今後どんな風に物語に食い込んで来るのかが楽しみ。
    それにしても、数学の話は難しい。昨今、高等教育の場でも数学の重要さが叫ばれているけれど、心から賛同。文系だからといって避けて通ってはいけない道だった・・・。

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    2020年04月13日
  • 災厄

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    「Fukushima50」が良かったので、他にどんな本を書いているのだろうと思って、手に取った一冊。
    あまり何も考えずに、読み始めたが、まさか、まさかのタイムリーな内容。でも、その分、単なるパニックミステリーとしてではなく、改めて今日本が置かれている現状を考える一冊となった。
    四国の小さな村から始まった謎の大量死。日を追うごとに範囲は拡大し、突然何人もの命が奪われることから、政府は生物兵器によるテロとして、対応を始める。そんな政府の中で厚労省の参事官・斯波は上官の田崎と共に感染症の疑いを訴え続ける。
    命を懸けてまで、四国まで行った斯波だったが、集めて来た検体からはウイルスも細菌も見つからず、責

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    2020年03月04日
  • 小説 Fukushima 50

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    周木律『小説 Fukushima 50』角川文庫。

    門田隆将のノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作にした映画『Fukushima 50』の脚本のノベライズと、書いてみればややこしい。

    映画のノベライズということで、果たしてどうだろうと思ったのだが、原作には無かった登場人物の家族や生活や心情が描かれており、さらにリアリティが増して面白かった。

    東日本大震災の大津波により福島第一原発は全電源を喪失し、後に日本全土を震え上がらせた未曾有の事態に陥る。原発の炉心溶融を防ぐために最後の最後まで命を賭けて闘い続けた吉田昌郎所長をはじめとする福島第一原発で働く多くの作業者た

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    2020年01月31日