あらすじ
2011.3.11 未曾有の大震災の中、福島第一原発に残り、メルトダウンを食い止めるために戦った名もなき作業員たちがいた。彼らには、想う人たちがいた。オリジナルエピソードも描かれる迫真の小説版
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Posted by ブクログ
沖縄出身で東日本大震災が起きた当時はまだ幼い子供の頃だった、
だからか今まであまり東日本大震災のことについて知らなかったし、知ろうともしなかった。
様々なメディアで情報をかき集めて調べたら、被災者の視点、メディアの視点、ふくしま50の方々の視点、状況、意見は違えど変わらないのは自然への油断、慣れ、過信色々な事が要因で大きな被害を起こしてしまった。しかし今作で様々な人達の努力、使命、不安、恐れ、希望を抱えて頑張ってくれたから、より大きな被害が起きずに済んだ。
その結果、今の日本があり平和があるとわかった。
今、俺が知ったのは遅すぎたのかも知れない、だけど今からでも出来ることはある、知ったからには考え続けなければいけない使命がある。
また同じ事が起こって悔いてしまう事がないように今すべきことを考えて行動に移して生きていこうと思う。
何もできないよりも誰かの手を握れる人に
Posted by ブクログ
自分の命をかけて職務を全うした東電の方たちには敬意を払いたい。
ノンフィクションと言って良い作品のため、実際に当時現場で何が起こっていたのか、真実は何か。
多くの人が知るべき内容と思う。
あれから10年
震災から10年。
改めて原発に携わる人々の苦労を身に染みて感じました。
読んでいる途中に、東北地方で震度6強の地震があり、とても驚きました。
備えあれば憂いなし。
Posted by ブクログ
周木律『小説 Fukushima 50』角川文庫。
門田隆将のノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作にした映画『Fukushima 50』の脚本のノベライズと、書いてみればややこしい。
映画のノベライズということで、果たしてどうだろうと思ったのだが、原作には無かった登場人物の家族や生活や心情が描かれており、さらにリアリティが増して面白かった。
東日本大震災の大津波により福島第一原発は全電源を喪失し、後に日本全土を震え上がらせた未曾有の事態に陥る。原発の炉心溶融を防ぐために最後の最後まで命を賭けて闘い続けた吉田昌郎所長をはじめとする福島第一原発で働く多くの作業者たちの想いが伝わってくる。
一方で騒ぐだけ騒ぎ、肝心なことは国民に伝えず、福島第一原発に対して何ら有効な支援をせずに足を引っ張ってばかりいた同時の菅直人こそ、未曾有の大惨事をここまで悪化させた張本人ある。未だに激昂し、暴走しまくる沙悟浄みたいな菅直人や、「直ちに影響は無い」などと嘘ばかりを繰り返す猪八戒みたいな枝野の姿を思い出すと吐き気がする。
現在、世界を騒がせているコロナウイルスによる新型肺炎の安倍晋三内閣の対応を見ると福島第一原発事故を思い出す。初動で何ら策を打たず、世論を気にして策を打てばザルのような対応で全く頼りにならない。恐らく、近いうちに日本人のコロナウイルスの感染者は1,000人規模になるだろう。そして、国会で不毛な罵り合いが繰り広げられるのだろう。
本体価格640円
★★★★★
読みやすい
事実を元にした小説として読みやすさで言えば分かりやすいし、入りやすいと思います。
でもできれば原作も読むとよりいっそう人の思い、執念を強く感じたので原作から読むのをおすすめします。
Posted by ブクログ
福島に住んでいる私としては、9年経った今だから読めたんだと思います。
大震災直後なら、つらすぎて読めなかった。
フィクションとのことだが、本当に吉田所長初めスタッフの皆さんの働きが素晴らしかったと思います。
みなさんがいたからこそ、最小限の被害で収まったのだと感謝しかありません。
我が子二人は今でも定期的に甲状腺の検査を受けています。今のところ異常も見られず元気に暮らしています。
ぜひ、いろんな方に読んでもらいたい一冊だと思いました。
専門用語も多く多少読みにくいと感じるかもしれませんが、ストーリーに引き込まれました。
Posted by ブクログ
門田隆将さんのノンフィクションを読んでから読みました。これはこれで映画のノベライズとして素晴らしいです。是非、映画も観てみようと思ってます。
門田さんの本でもそうでしたが、政府の対応の場面がイライラしてしまいます。自分のパフォーマンスの為に、混乱している現場をかき回すあの人にはウンザリだ。
今、コロナウイルスによる肺炎が大変なのに「桜を見る会」だの「首相が野次を飛ばした」だのどうでもいいような事を延々とやっている政治家達。あの時、守って貰った日本は今も危機に晒されている。
Posted by ブクログ
今も福島、郡山に住んでいるがあの揺れは凄まじかった。
そして、ずっと流れていた原発の映像を思い出す。
水道やガス、生活の糧を失って、ただただ画面を見る毎日。
自分の事しか考えられない状況の中で、こうして戦っていた人達が居たということ。
頭が下がる。
極限に立たされた時、その人の本質が垣間見える。
プライドを持ち、葛藤と折り合いをつけながら、守って下さった人達。
名もなき作業員?
違うだろ。
1人1人、フォーカスしたものが読みたいし、知りたい。
Posted by ブクログ
自身の生命を賭してまで現場で奮闘いただいた皆さまには感謝の念でいっぱいです。思わず胸が熱くなる場面もいくつかありました。
非常事態に於ける本部と現場のあり方、リーダーシップについても思うところがたくさんありました。
映画原作ではなく、映画のノベライズ版とのことであり、全般的には少し物足りない感じがしました。別途機会があれば、映画原作を読んでみたいと思います。