災厄

災厄

小説・文芸
803円 (税込)

4pt

原因不明の症状により、市町村単位で住民が集団死する事件が発生した。高知県を発端に“災厄”は四国全域に広がり、なおも範囲を拡大していく。そんな中、政府の対策本部では災厄の原因を巡って厚生労働省と警察庁が対立。ウイルス感染説を主張する厚労省キャリアの斯波は、真相解明のため自ら四国へと乗り込むが――。超弩級のスケール感と押し寄せる恐怖! 未曾有の危機に立ち向かう、一気読み必至のパニックサスペンス!

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災厄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    感染症ともテロとも断定できない謎の大量死が四国で発生し、その原因を追う人々が巨大な危機に巻き込まれていくパニックサスペンスです。
    コロナ禍を経験する前に出版されたということで、そのクオリティの高さに驚きながらも、想像しやすく軽やかにページが進んでいきました。
    読んでいてまず感じたのは、“見えない恐怖ほど人間を簡単に追い詰めるんだな”ということでした。
    犯人がいるわけでもなく、何と戦えばいいのかも分からない状況が続くため、事件そのものより社会全体が少しずつ壊れていく過程のほうが印象に残ります。
    特に印象的だったのは、災厄が広がるたびに人間の本性が少しずつ露わになっていくところで、冷静さを失う人、責任を押し付ける人、それでも目の前の命を救おうとする人がいて、極限状態の中で人間の強さと弱さが同時に描かれていました。
    先が気になって一気に読まされる力は強く、“災厄とは何か”という問い以上に、“非常時に人はどこまで理性的でいられるのか”という不安が最後まで残る一冊でした。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    今の時勢にマッチするパンデミック系小説ながら、一捻りある展開で先が気になり一気に読んでしまう。
    気持ちよい結末にしたいがためだろう、少々乱暴なほどに有能vs無能なキャラ設定にしているのが、いい意味で作り話感をかもしだしている。
    気楽に面白く読める一冊でした。

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    「Fukushima50」が良かったので、他にどんな本を書いているのだろうと思って、手に取った一冊。
    あまり何も考えずに、読み始めたが、まさか、まさかのタイムリーな内容。でも、その分、単なるパニックミステリーとしてではなく、改めて今日本が置かれている現状を考える一冊となった。
    四国の小さな村から始まった謎の大量死。日を追うごとに範囲は拡大し、突然何人もの命が奪われることから、政府は生物兵器によるテロとして、対応を始める。そんな政府の中で厚労省の参事官・斯波は上官の田崎と共に感染症の疑いを訴え続ける。
    命を懸けてまで、四国まで行った斯波だったが、集めて来た検体からはウイルスも細菌も見つからず、責任を取らされて、埼玉へ左遷され、政府はまだ正体を掴めないテロリストとの戦いを続ける。
    そんな中、国会では何の解決策も見つけられない対策本部に、野党から厳しい追及の声が上がる…
    ここまで書くと、本当に今現在日本で起きている新型コロナの状況にそっくり。
    正体の分からないウイルス、パンデミックを認めなかったり、対策が後手後手に回る政府などなど。
    作品自体は2014年に書かれたものらしいが、このパニックをまるで予測していたような内容でびっくり。
    実はこの大量死をもたらしているものの正体については、作品のかなり序盤で分かってしまっていた。
    でも、その真相にたどり着いた後の官房長官を始めとする斯波、田崎、斯波の同期の宮野の英断は、今の日本政府に見習って欲しいと思った。
    そして、政府の中に斯波たちのような人物が実在することを願わずにいられない。
    ちなみにこの作品の事態の終息までには3ヶ月。現状のこの事態もやはり3ヶ月では収まらないだろう…
    世間では高嶋哲夫の「首都感染」が話題になってるが、この作品の方が評価されるべきだと思う。

    0
    2020年03月04日

    Posted by ブクログ

    まあいい 今回は特例で認める 続けろ
    楡の高飛車な態度に斯波の拳は際限なく固くなる
    その熱い拳を奴におみまいしてやれ!
    何分待たせるんだ!馬鹿野郎!
    宮野が受けたクレーマーからの進言に首肯
    こいつらはストレスの捌け口として公務員を標的にしている
    悔しかっただろう だがその仇は必ず討つ
    勇ましい斯波の言葉だ
    これなら病原菌を発見するのも時間の問題だねっ(´ 3`)

    0
    2026年05月28日

    購入済み

    映画化したら面白そう

    主人公の官僚に魅力が乏しいが、対する政治家の横暴さ。それに耐える主人公と分かりやすい構造。災厄の源の解明過程は素人には納得させられる展開。映画化したら面白そう。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    周木律『災厄』角川文庫。

    まるで新型コロナウイルス感染禍を予言したようなパンデミック・サスペンス。因みに、この作品は2014年に刊行されている。

    原因不明の症状で瀕死の住民が次々と医療機関に収容され、次第に医療現場が逼迫する様子などはまさに今起きている現実を見ているようだ。また『災厄』を目の当たりにしてもなかなか原因と解決策を見出だせない政府の姿は東日本大震災やこの新型コロナウイルス感染禍での混乱ぶりを連想させる。ストーリーには幾分甘さがあり、諸手を挙げて納得出来るものではないが、なかなか面白い。

    突如として高知県で発生した原因不明の住民の集団死事件。次第に集団死は地域を拡大し、瞬く間に四国全域に広がる。政府の対策本部はウイルス感染説を主張する厚生労働省とテロ説を主張する警視庁が対立する。

    そんな中、自らウイルス感染説を主張する厚生労働省キャリア参事官の斯波は調査隊を組織して真相解明のために四国に乗り込む。しかし、感染源のウイルスは見付からず、斯波は埼玉に左遷される。政府はテロ説に傾くがテロリストの存在も掴めず、国会は紛糾する。果たして……

    この10年間は千年に一度と言われた東日本大震災とそれによる福島第一原発事故、百年に一度と言われる新型コロナウイルス感染禍と日本はまるで何かに呪われたかのように大きな災厄に見舞われた。しかし、本作のラストで暗示しているように、まだまだ予想しないような災厄は起こるのだろう。平穏無事な日常は失われたのだ。一寸先は闇。兎に角、油断すべからず。

    本体価格680円(古本100円)
    ★★★★

    0
    2021年11月27日

    Posted by ブクログ

    パニックものだと、どうしても高嶋哲夫や安生正と比べてしまう。一気読みしちゃうくらい読みやすくダレないが、その要素いらなくない?ってのがいくつか。その分本筋を膨らましてくれたほうがよかったなー

    0
    2017年09月06日

    Posted by ブクログ

    官僚と政治家、省庁間の陣取り合戦。
    問題解決に協力し合わない様は人間らしい。

    パンデミックも見方を変えれば自然のテロ。目的はただの生存のための結果なのかもしれないが。

    コロナと対比しながら、似ているところと違うところを比較しながら読むと、リアルなイメージがより湧いてきます。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    四国で発生した、殆どの住民が死亡する事件。
    厚労省の斯波はウィルスによるものではないかと主張するが証拠が無いと一蹴され、国は生物兵器によるテロとして対策本部を立ち上げる。
    自説を捨てられない斯波は四国へ行き、原因を究明しようとする。

    2014年に5月に刊行されたと言うが、なかなかにタイムリーな本だ。
    ただ、彼の妻である歩美のエピソードは如何なものか。
    理想の女性のように描写されているが、とてもそうは思えない。
    かつて友人であった男との確執を書くなら、もっと軽く触れるだけで良かったのではないか。

    0
    2023年04月23日

    Posted by ブクログ

    四国の老人しか住んでいないような僻村で村人や飼い猫など動物までもが突然死亡するという事件が発生する。
    果たして原因はテロなのか?感染症なのか?

    う〜む、評価が難しい。
    死亡原因の設定については個人的にはかなり斬新に感じ満足であった。しかし、ストーリーはというと少し不満が残った。
    原因究明されてからの後半〜クライマックスはすごく良かったが、それだけに前半〜中盤にかけての何というか主人公や上司の一本筋の通ってないような半端な信念とそれに伴う言動が残念。
    なので、星3つ


    0
    2019年09月01日

災厄 の詳細情報

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