野矢茂樹のレビュー一覧

  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    【星:4.5】
    哲学者として有名な野矢氏が生徒で、認知言語学者の西村氏が講師という形で、両者のやり取りを通じて、言語学、特に認知言語学とはどんなものなのかということを解き明かしていく内容。

    両者の会話形式で進んでいき、会話内容もわかりやすくなっているので、私のような言語学初めてみたいな人にとってのとっかかりとしては良いと思う。
    テーマとして挙げられている具体的内容も興味深いもので良かった。

    ただ、上記のようにフリーな会話形式で進んでいく形なので、「で、言語学とか認知言語学って結局何なの?」と聞かれると、「言語学は言語を研究する学問全般のことで、そのうち人間の認知という側面から研究するのが認知言語学」というフワッとした内容しか頭に残っていないのも事実。

    でも、言語学を大掴みできて、興味を持つことができたので個人的には「◎」。

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    2025年07月19日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    何をしていると言えるのか?改めて問うと難しいことを、軽妙な語り口で解きほぐす。
    爽やかな読後感。

    ・あることにチューニングされた状態。感じることに鋭敏になり、新たな関係、新たな意味を求めること。

    ・論理は手段であり、思考ではない。

    ・見えない枠と戦うこと。それを見えるようにしてくれるのは「変な」ひととの出会い。

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    2025年07月19日
  • 論理哲学論考

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    正直、脳が溶けるほど難解。
    人類は言語の枠組みからは出られず、
    前提、つまり言葉が無ければ論理を立てられない
    語り得ぬものについては、沈黙せねばならない

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    2025年05月23日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

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    ゆるいキャラクターの漫画が挿入されているので、甘くみていると、徐々に内容が難しくなってくる。

    初心者向けと著者は言っているが、ちゃんと理解しようとすると、なかなかに骨がある。用語もそれなりに出てきて判別が難しくなってくる。正直、日常生活において、ここまでキッチリ必要だとは思わない。

    しかしながら、楽しみながら知識として取り入れる量としてはちょうど良い

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    2025年05月06日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    言語学といってもいわゆる文法ありきの考え方ではなく、どのように使われているのかを基準とした方法もあることを知った。この考え方は哲学とも相性がいいらしく、哲学的なものの考え方が、学問の複雑さを和らげてくれている。対話形式で展開されているが、決して読み飛ばせるような安易さはない。何度も立ち止まって読むことで認知言語学なる学問の扉が少し開かれたような気になれる。

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    2025年04月29日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    考えるといくことを考えていく本です。
    論理的に考えるは実は考えていない、AIの推論は考えているとは言わない、という意見は新鮮で考えさせられました。そういえば、人工知能と哲学というタイトルの本が積読であることを思い出しました。

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    2025年04月26日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    現実という地表から離陸し可能性へと舞い上がり、再び現実に着地する。これが考えるであり、その為の翼が言葉だ。

    なんか凄いことを言っている。

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    2025年04月24日
  • 言語哲学がはじまる

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    対話風に書かれてあるので、考えながら、疑問を浮かべながら読むことができた。でも、議論の内容は、そこまで考えるのか…、と哲学者の頭の中を思い浮かべてしまった。

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    2025年03月31日
  • 言語哲学がはじまる

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    フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン。入門の入門、という位置付け(なんだと思う)。やっぱり哲学なので、言葉が繊細で長め。悪くも良くもくどい。それでもかなり平易に書いているのでしょうが、ついていくのに根気がいる。哲学系は、見方とか考え方とか、役に立つだろうなと思い時々読んでみるものの、ちょっと馴染みきれないというか、もっと簡潔に、と思っちゃうんですよね。

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    2025年03月23日
  • 入門!論理学

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    ネタバレ

    演繹の正しさをチェックするやり方として、この「前提を認めて結論を否定し矛盾になるかどうかを調べる」というチェック方法はかなり有効

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    2025年02月01日
  • 無限論の教室

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    頭を捻りながら読んだが、決して難しい訳ではない。
    この本を読んで『読む』という行為には付帯して『思考』というものが必ず存在することに改めて気付かされた。
    野矢先生は全部お見通しかも知れないが“考えずに読む“ことを拒否する文章が優しそうな顔をして並らべてある。
    数式や記号をほぼ使わずに対話として語られる「無限論」
    分かりやすい論理学の本を沢山お書きになっている野矢先生ならではの文章だと思う。

    全て理解したかと言うと自信は全く無い。
    同じ内容を他人に説明出来るとも思えない。
    しかし、カントール、ラッセル、ゲーデルへと続く無限に対する思考法には馴染めたような気がする。
    「そんな気がするだけ」かも知れないけれど…

    巻末に紹介のある『無限ーその哲学と数学』と『無限集合』は、今後時間を掛けて読んでみる予定。

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    2025年01月22日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

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    面白かった。
    記号や式をあまり使わず、身近な話を例えに論理学とは?の概要を学べる。
    章ごとのミニテスト、卒業テストまでついていて復習もできる。
    絵も程よい抜け感があり楽しめた。

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    2025年01月13日
  • 言語哲学がはじまる

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    「ミケは猫だ」といった単純な文から「意味とは何か?」「文をいかにして生み出すのか?」といった深遠な問題に言語哲学を開拓した3人の先達の理論を参考に解明する
    『論考』の冒頭の意味を「語から考えるのではなく文から考える」と解釈したのは面白かった

    言語哲学(ひいては分析哲学)の基礎として、他の本を読んで勉強している時に困ったらここに帰ってくるのもいいと思う
    少々スピーディなところがあると言えなくもないが、全体をさらうという意味では良いのかなと

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    2025年01月03日
  • 言語哲学がはじまる

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    ゴットロープ・フレーゲ/バートランド・ラッセル/ウィトゲンシュタインの3名から言語哲学の始まりを簡単に振り返る。
    著者はウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の翻訳書を出してる。

    序盤は著者の感想と自分の感想が異なっていて興味を持てなかったが中盤「言語は関数(真偽判定)と出たあたりで面白くなってきた。
    言語が日常使用されているその使い方や基盤を重視し研究する立場に進んでいくようだ。
    哲学は言葉(論理)の問題だ、としてウィトゲンシュタインの立場は<分析哲学>というらしい。

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    2024年12月26日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    ネタバレ

    社会人になると「論理的に考えろ」・「頭を使え」とよく言われるが、そもそもとして「考える」とは何かを優しく諭してくれる、そのような本です。

    本書の中で語られる「考える」とは、頭の片隅に問題を留めておくということ。
    経験から得た常識や枠組みに対して、非常識や枠外の出来事に違和感や課題を感じ、それを頭に残しておく。そうすることにより、ふとしたタイミングで、違和感への理解や課題解決方法がパッと閃くことがある。

    個人的には、それこそ「アハ体験」なのではと思う。本書では「ヘウレーカ」と呼ばれている。

    日々の中で感じ取った異変(自分が理解できないこと)を頭の片隅に留めながら、生活を送って行きたいと思わせてくれる良書でした。

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    2024年08月07日
  • 言語哲学がはじまる

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    フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインまでの言語哲学の展開と転回を概観できる本。表現はカジュアルで易しいが、扱っている内容は言語哲学らしく簡単ではない。展開が特に盛り上がるところがなく、ウィトゲンシュタインの話が盛り上がってきたところであっさり終わってしまった印象。

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    2024年07月21日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

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    つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする
    何かを考えようとする時に、実は考えておくといいことが分かりやすく書いてある。哲学や論理学というと避けたくなるけど、その優しい手ほどき。

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    2024年05月26日
  • 言語哲学がはじまる

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    本来は難解な問題が気楽に面白く読めるのは、とても良いと思う。
    ただ個人的には、最初に批判されている一般観念説が何故ダメなのか、いまいち分からなかった気がする。太郎君とお父さんの会話のような事態はどの説でも起こり得て、会話を重ねることで差は埋まっていくけど完全一致したかどうかは分かりようがないのでは..? 文の意味よりも先に語の意味(心の中の一般観念)は決まらない、というのは分かる。でも語が心の中の一般観念を指すということ自体をなぜ否定できるのかは分からない。否定というより不要なんだろうけど、そうなのかな..? 言葉が心の外の対象を指せることの方が不思議で、説明が必要のようにも思える。

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    2024年05月25日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    対談形式なのでとても分かり易かった。
    言語学って、哲学や心理学とも繋がっていて、掘り下げると複雑なんだと改めて思った。
    言語学の基本的な知識は多少必要だと思うが、難しい内容を分かり易く説明しているので、ただ読むだけでも面白い内容だと思う。

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    2024年04月07日
  • 論理哲学論考

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    論理哲学論考
    著:ウィトゲンシュタイン
    訳:野矢 茂樹
    岩波文庫 青689-1

    難書 雰囲気しかわかりませんでした、第一、数学に出てくる用語でも、意味がよくわからない
    論理式の展開についてゆけないです

    ■論理哲学論考(本文)

    第一感、岩波文庫にしては、行間がゆったりしていて見やすいというものでしたが

    次に、第二感、なんじゃこれは、番号と文章がひたすら、巻末までにならんでいる
    つまり、「論理哲学論考」はネスト構造(入れ子)になっている、一連の命題と思われる
     
    1世界は成立していることがらの総体である
    1.1世界は事実の総体であり、ものの総体ではない
    1.11世界は諸事実によって、そしてそれが事実のすべてであることによって、規定されている
    …
    7語りえぬものについては、沈黙せねばならない

    そして、4.xxx ころから、数学の集合論と、論理記号が含まれるようになる
    数学ではなく、定義があいまいな言葉を対象として論理を扱うので、違和感がありました

    目次には展開されていないので、本書の構造を見出しのレベル1と2のみ記載すると以下のようになります

    1.世界は成立していることがらの総体である
    1.1 世界は事実の総体であり、ものの総体でない
    1.2 世界は諸事実への分解される
    2. 成立していることがら、すなわち事実とは諸事態の成立である
    2.1 われわれは事実の像を作る
    2.2 像は写像されるものと写像の論理形式を共有する
    3. 事実の論理像が思考である
    3.1 思考は命題において知覚可能な形で表される
    3.2 思考は命題で表現される
    3.3 命題のみが意味内容をもつ
    3.4 命題は論理空間の中に一つの領域を規定する
    4. 思考とは有意味な命題である
    4.1 命題は事態の成立・不成立を描写する
    4.2 命題の意味とは、事態の成立・不成立の可能性と命題との一致・不一致である
    4.3 要素命題の真理可能性は、事態の成立・不成立の可能性を意味している
    4.4 命題は、要素命題の真理可能性との一致・不一致を表現したものにほかならない
    4.5 いまや、もっとも一般的な命題形式を提示することができると思われる
    5. 命題は要素命題の真理関数である
    5.1 真理関数は、一列に順序づけられる
    5.2 諸命題の構造は互いに内的関係にある
    5.3 すべての命題は要素命題に真理操作を施した結果である
    5.4 ここにおいて、「論理的対象」すなわち「論理定項」は存在しないことが示される
    5.5 いかなる真理関数も、要素命題に次の操作を反復適用した結果である
    5.6 私の言語の限界が私の世界の限界を意味する
    6. 真理関数の一般形式はこうである [数式が入る]
    6.1 論理学の命題はトートロジーである ※トートロジー 同語反復
    6.2 数学とはひとつの論理学的方法にほかならない
    6.3 論理学の探究とは、(可能な)すべての法則性の探究にほかならない
    6.4 すべての命題は等価的である
    6.5 答えが言い表しえないならば、問いを言い表すこともできない
    7. 語り得ぬものについては、沈黙せねばならない

    もともと、哲学とは、論理であるから、わざわざ論理哲学としなくてもいいとおもっていましたが、論理記号をつかった哲学という意味なのでしょうか 数を扱う論理学が数学であるのに比して、言葉を扱う論理学が論理哲学論考と理解しました

    ウィトゲンシュタインの時代は以下とされています

    前期 論理哲学論考 略して論考
    中期 哲学的文法、青色本
    後記 哲学探究 略して探究

    ■ラッセルによる解説

    ・ウィトゲンシュタインが扱っている問題とは、ある事実が他の事実に対するシンボルとなりえるためにはそこにどのような関係が成り立っていなければならないのか⇒論理的問題であり、彼が扱いべき問題と解いています

    ・記号体系に関して論理学は2つの問題を扱っている
     ①いくつかのシンボルを組み合わせたときに、それが有意味なものとなりナンセンスにならないための条件は
    なにか
     ②シンボルないしシンボルの組み合わせにおいて、その意味あるいは指示対象が一つに定まるための条件は何か

    ・これまで哲学的なことについて書かれてきた命題や問いのほとんどは誤っているのではなく無意味である

    ・彼は、言語表現を幾何学における射影になぞらえている

    ・記号体系に関する理論を、「われわれは事実の像を作る」と主張するところから始めています

    ・事実の論理像が思考であると言っています

    ・哲学の目的は、思考の論理的明晰化である 哲学は理論ではない、活動である
     哲学の本質は、解明することにある

    ・ラッセル氏は、論理哲学論考を数学的に改良を必要なものとし、有限の数しか扱えないといっています

    ・困難が特に際立ってくる問題は、一般性の問題といっています

    目次
    凡例

    論理哲学論考
    序

    バートランド・ラッセルによる解説

    訳注
    訳注補遺 論理記号の意味について
    訳者解説
    索引

    ISBN:9784003368916
    出版社:岩波書店
    判型:文庫
    ページ数:280ページ
    定価:850円(本体)
    発行年月日:2003年08月
    発売日:2003年08月19日第1刷
    発売日:2015年05月07日第20刷

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    2024年03月11日