野矢茂樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ優しい哲学書
考える、ということについて、哲学の授業で出てきた論法を誰でも分かる言葉に置き換え書かれ説かれている
ゆったりとした時間の中で、思考を巡らせながら、読みたい一冊
◎論理は言葉の定義である
仕事をしていて、論理的であることはとても重要視される
論理的にすることは、考えさせないようにしているのだよ、ということにハッとした
言葉の定義を明確にし、論理を創り出して、効率や生産性を求めた結果、評価と成果は得られるが、考えるヒトは生まれにくいのだと痛感
◎考えるということは、軽やかに踊って見せることだ
とても印象的な一文
考える、という行為をこんな風に表現できるのか
物事に対する足場 -
Posted by ブクログ
独りよがり感想になってしまうが、まず何となく期待していたものと違った。なんとなく読み進めていくうちに論理学がこんな手順を踏むものなのかということに愕然とし、読んでも意味が理解できない文章に触れウーンと唸り、読めば読むほどドツボにはまっていく。終いには自分は何が得たくてこの本を読んだのか分からなくなった。
ただ、この「よく分からん」と言う感覚はつまらない本を読んだ時に感じる心地悪さとは違う。解けたときに必ず気持ちよくなれるのが分かった知恵の輪をカチャカチャしているような感覚だ。
星を四つつけているが、正直、この本の1割も理解できておらず、正当な評価なのかは分からない。ただ、これが理解できるよ -
Posted by ブクログ
ネタバレとにかくすべてに癒される。
文章、イラスト、つるつるなカバー、きなりの紙、茶色の文字。
絵本を読むように軽い感覚で、「考える」について目からうろこが落ちるような発見を楽しめる。
今考えてる、って言ったりするけれど、考えてるって実際何してるの?
普段、当たり前に使ってる「考える」という言葉の定義から始めてくれる本。
問いと答えをらせんのように繰り返して進んでいく。ヘウレーカの声を待つ。
関係ないけれど、ヘウレーカと言えば、ドラマメンタリストで、ヴァンペルトがやたら気に入って使っていたことを思い出す。
きたこれ、犯人の手がかり見つけた、ヘウレーカ!
考えるっていうのは、手を使って、道具を使って