野矢茂樹のレビュー一覧
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これはきっと、通読することに大きな価値はないと思った。読むという一時の体験で終わる話ではないからだ。そうじゃなくて、持っておいて、時折開いて、見て、長く付き合っていくと、この本がボロボロになるのと比例して価値も大きくなっていくのだと思う。
問題を抱えて、揺さぶって、空っぽにする。そしてまた問題を抱えて…繰り返して途切れない。つまり、考えるということを通して、生きるということを問うみたいな、そんな身近にある壮大な話だ。
そして、沢山詰め込まれている絵には意味は無いけど大きな意味があるんだ。
言っている意味分からないけど、また、引き続きこの本と付き合っていきたい。
また、これは学生がまさに考えるこ -
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「つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする。」
「こぶしを、開かないと。」
「虎視眈々と、自分を外に開いていく。」
「そんな可能性の世界でたわむれるためには、
どうしたってことばがなければならない。」
「考えてみよう。
はじめて考えるときのように。」
やさしい本でした。
内容は深淵な思索世界への誘いですが、丁寧に語りかける文面と心温まるストーリー絵本が融合し、作者達のやさしさが滲み出ています。
紙、文字、色遣い、余白、、ため息の出る美しさと可愛らしさ。
ぜひぜひ、2/10の今日、春先に読んで頂きたい。
ぼんやり空でも眺めながら、街を歩きながら、ゆっくりと読み進めて下さい。
言葉の -
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★頭の中のねじがゆるんで、分解されていく感覚…
挿絵を描いている方が好きで、その上タイトルも好き!となって、開いた本。手に取った当時は知らなかったけれど、著者はとてもとても有名な哲学者・論理学者。
著者のおしゃべりに導かれながら、「考える」にまつわる「なぜ?」が立ち上がっていく。ー「考える」って何をすることなのか?、動物は「考えて」いるのか?、「論理的に考える」って?
著者から伸ばされた手を取りながら、一緒に「考える」の森の中へ分け行っていけるような本です。
たくさんの挿絵が、考えるための余白時間を作り出してくれいるようで、まるで外を散歩しながら読んでいるような気分になれました。 -
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全6回構成でその主題は次の通りです。
第1回:チョムスキー以後の言語学史
第2回:認知言語学の意味論
第3回:プロトタイプ意味論
第4回:使役構文
第5回:メトニミー
第6回:メタファー
第3~6回は、言語学に興味があれば、そこだけ読んでも面白いです。
反対に第1、2回は、事前知識なしだとよく分からない話をしています。
そして、哲学寄りの話をしている第2、3回こそ、哲学と言語学の先生の対談にした意義が表れているのかなと思います。
全編にわたって大変面白い本です。
普通に読んでいたら素通りしてしまいそうなところでも、聞き手の野矢先生がバシバシ突っ込みを入れてくるのですが、そういう頭のいい人の -
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ピエール・アド「ウィトゲンシュタインと言語の限界」後に再読。学生時代に1度、社会人のまだ若い頃に1度読んでいるが、今回改めて自分の読みの浅薄さを思い知らされた。丁寧に読むとかなりの時間を要する著作なのに、あまり読むのに苦労した記憶がないのだ。野谷茂樹氏の訳者あとがきに「『論考』という著作は妖しい光を放っている。読む者を射抜き、立ち止まらせ、うっとりさせる力を擁している。それはおそらくすばらしいことなのではあるが、危険でもある。うっとりしながら哲学することはできない。」とあるが、若い頃の僕はまさに『論考』の詩的かつキャッチーなセンテンスにうっとりし、それだけで何事か重要なものを把握したような錯
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クリーニャー。ネコまたは掃除機のことを指す。なんのことやら。概念の説明で出てきた、著者のアイデア。「語りえぬものには沈黙せねばならない。」、「論理哲学論考」でのウィトゲンシュタインの言葉。本当にそうなのか。著者はその姿勢を否定しているが、真っ向から反論している。大物に向かってのガチ問題提起は面白い。
正直に話すと、私は哲学に詳しくない。センター試験で倫理を選択したくらいだ。でも倫理と倫理の先生が好きだった。カントの純粋理性批判に挫折した。「神は死んだ」とかいうニーチェがかっこよかった。その程度のレベルである。なのでウィトゲンシュタインもよく知らない。
この本の内容はむつかしい。抽象的なお話 -
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「考えること」ってなんだろうって思ってたけど、霧が晴れるようなそんな気がした。
考えることってあまりにも意識しなさすぎてわかろうともしていなかったけど、あ、そういうことか!って閃いた。
問いが何であるのか、ということについての記述がこれまた面白くて。
あるがままを受け入れ続けるのであれば問題は発生しないけど、それはそれで何もないということでもある(ということがあると言える?笑)
いろんなことを知れば知るほど問いは生じる。
だからこそいろんな角度から世界を見ることができるのかなーなんて思ったり。
アンテナをいっぱい張って、時にはそれを手放して…そうやって思考することを楽しもうかなって思えま -
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哲学に興味がある人に勧めたい1冊。
私が哲学科へ入学後、入門授業で使用しました。
大学生なりたての入門授業で使うくらいですので、
とてもやさしく読みやすいです。
が、著者は現代を代表する哲学の大教授の方なので、
中身はしっかり「哲学書」です。
それまで「哲学」というと、
ソクラテスやアリストテレスなど、
所謂The古典哲学をイメージしてとっつきづらく、
個人的につまらなかったのですが、
この本でその概念がガラリと変わりました。
あ!これも?
え、そういうのもいいの?!
言われてみると確かにそれってどうなんだろう...?
というふうに、
「哲学っておもしろい!!」
と私が沼にはまったきっか