野矢茂樹のレビュー一覧

  • 入門!論理学

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    タイトルに「入門」とあるが、筆者が「はじめに」で述べているように、本書は基礎以上の内容になっている。だから、結構難しい。ただし、数式を使ってないので、数学が苦手な私でも理解できた。この本のお陰で論理学の楽しさを知れたので筆者に感謝したい。

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    2019年07月17日
  • 「ロンリ」の授業

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    これが論理、なのかはちと疑問であるが…
    人が人と話す時に、気をつけた方がいいことが書かれている。自分が話す時も、聞き手に回る時も。
    自分が変な、論理的でないことを言わないのも大切だが、私に必要なのはむしろ、人から筋の通らないことを強弁された際に、どう対応するかであった。
    この本には、こいつなんか変なことをさも正しくて、それしか答えが無いように言ってるな、、という時に、どう捉え直したらいいか、どう対応すれば丸め込まれないか、みたいなことも書いてある。
    もっと若い時に読みたかった。若い子こそ、読んでほしい。

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    2019年04月24日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

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    面白かったです。
    久しぶりに違った感覚の本を読んだ気がします。
    半分は漫画なのですが。
    論理学って内容的には昔習ったこと。
    よく考えればわかることが多いのですが。
    改めて今回読んで、教わった内容は
    非常に新鮮で、なるほどと思うこともありました。
    これはいい本だと思いました。
    最後の問題は、割と難しくて、答えがあっていても
    解説をよむと、そうだったのかと思うことも。

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    2019年03月10日
  • 無限論の教室

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    数学に関する哲学の本。
    数学基礎論の本かな。

    対角線論法が思いの外、適用範囲が広くて驚愕する。
    実数の濃度の証明は知っていたが、ラッセル集合、ゲーデルの証明にも使われていたなんて。

    まさにメタな視点が度々求められるが、自分の「脳力」を鍛えるために面白い本だった。

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    2019年02月05日
  • 哲学の謎

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    あれは国語の教科書の折り返しのところだつたか。本書の冒頭部分が掲載されてゐたやうな気がする。
    あの時、ものすごく驚き、搖さ振られたことを覚えてゐる。ひとがゐなくなつた後でも、やつぱり夕陽は赤いのか。よく死んだらどうなるのだらうとか、自分と記憶も何もかも一緒のひとがいたとしたらとか、途方もなく考へてゐた気がする。さうした中にあつて、あらゆるひとが全滅した中でも夕陽は赤いのかどうかといふことが、さうした考へと響くところがあつたのだらう。
    その時は、ただ漫然と、この自分と呼ばれる何かが存在しない世界といふものが考へられず、すごく変な気持ちになつた。「わからない」そのことがわからなかつた。知りたくても

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    2018年10月27日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    面白かったー!!対話形式で読み口がマイルドだし取っつきやすい。でもやってる内容はガチのガチなので薄っぺらくなることもなく初心者にはうってつけなんじゃないのかな。認知言語学の面白さと、じゃあこれってどういうことなの?でもこうなんじゃないの?と興味を次に繋げる感じの構成で、どんどん認知言語学について知りたくなる。
    久しぶりに新書で楽しませてもらいました!
    (ていうか私が野矢さん好きだからこんなにハマったのかもしれませんね…)

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    2018年06月25日
  • 論理学

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    アリストテレスの論理学からゲーデルの不完全性定理まで、数理的になり過ぎずにその思想的重要性を示しつつも教科書的体裁を保って解説しているところが、さすが野矢先生の本だなぁといった感があります。
    以前数理論理学の先生の書く不完全性定理の本に躓いたことがありましたが、本書で不完全性定理のノリが掴めたような気がして、再チャレンジする気力が湧いてきました。

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    2018年03月15日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    めっちゃ面白く読みました。
    やはり何か新しい手ごたえが生まれてくる瞬間に立ち会うというライブ感(もちろん疑似的なものにすぎないわけですけれど)は、面白さを倍増させる気がしますね。

    でも、この本を「面白い」と思うための条件は割と厳しいと思います。

    まずこれまでに「「野矢哲学」に一度でも触れたことがあること。
    そして大学2年生レベルの言語学についての基礎的な理解があること。

    この2点をクリアできる人って、本当に大学でその分野を専攻している人に限られるんじゃないだろうか。

    だから署名は『入門』じゃなくて『教室』なんだろうなあ。高校生が読んでもちょっと太刀打ちできないだろうと思います。

    チョ

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    2017年07月31日
  • 入門!論理学

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    「論理学とはこういうもの」といことを分かりやすく平易に説明しており、論理学を学び始める前の第一歩としてはとても良い本だと感じた。

    これ以上論理学というもを分かりやすく説明した本は、おそらくないだろう。

    分かりやすいが、簡単過ぎないという絶妙な内容。

    まさに求めていた内容であり、何度も読んで内容をしっかり理解したいと思わせる1冊であった。

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    2017年05月28日
  • 心という難問 空間・身体・意味

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    約20年前「無限論の教室」に出会って以来、著者の平易な語り口の虜になってしまい、以降全てではないものの同氏の著述を可能な限り追いかけてきた僕。そこではテーマは違えどいつも「世界とこの私」を巡る疑問が通底していた。本書は著者のライフワークといってもいいこの「他我問題」を、極めて平易な言葉で、しかし周到な注意を払いながら扱った労作。ついに著者の中で一つの区切りがつけられた感がある。

    読み始めると、著者がなぜ、我々が世界を直接経験しているとする「素朴実在論」に拘泥するのか不思議に感じらるかもしれない。しかし安易にこれと対立する立場である「二元論」、即ち我々は世界そのものでなくその表象である知覚イメ

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    2017年10月14日
  • 入門!論理学

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    通常の論理学の本ではふれられない、「なぜそんなことを考えたのか」「なぜそんな風に考えなければならないのか」を説明してくれる本当の「入門」書。いちど、標準的な論理学の本を読んでモヤモヤした気持ちのまま読む方が、より納得できるかもしれない(!?)。

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    2016年05月31日
  • 哲学の謎

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    ネタバレ

    無限論の教室も執筆した野矢先生の哲学書。
    対話形式で描かれているので大変読みやすい。

    言葉の定義を再度考えさせられたり、人の世界と自分の世界は独立しているのか、どのような行動がそれをそれたらしめるのか。
    などなど考えることが好きな人にとっては永遠に解けない言葉の謎が詰まっているためぜひ読んでほしい。

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    2016年05月21日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

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    なんだかあまりにもやさしい文章なので、手加減されてるなって悔しい気持ちになる。で、わたしだってもっとムズカシイことを考えられるよって、さびついてた脳みそが動きはじめる。

    ほら、野矢さんの思うつぼだ。

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    2016年12月29日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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     人間は言語を道具として操ることで他の動物にない進化を遂げた。とか何とかいうのは近代的な認識で、20世紀初頭の言語学の勃興以降、言語によって人間の認識が影響を受けるといった言語論的転回がおこり、極論すれば人間こそが言語の道具である、というのが現代思想であった。
     しかし、学問というのは進歩するのではなく振動するものらしく、そうした言語中心主義も揺り戻しが来て、ふたたび人間の心理が言語に影響を及ぼしているという認知言語学が出てきた。本書は言語哲学の野矢茂樹が認知言語学の西村義樹に教えを請うという形の対談によって、認知言語学を解説したものである。茂樹と義樹、ふたつの樹が認知言語学に迫る。

     一般

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    2016年02月10日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

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    所在:展示架
    請求記号:104/N97
    資料ID:11501501
    選書担当:ハー

    思考している時は行動が停止しており、行動している時は思考が停止している。だが、どちらの時間も重要である。

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    2016年01月17日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

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    野矢先生相変わらず素晴らしい。哲学界隈としてこういうスタイルがどうかというのは知らんけど、文章読むの好き。

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    2015年12月19日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    言語のしくみと心の動きとの関係。従来の言語学では重視されていなかったが、やはり無視することのできない要素だと思う。西村さんと野矢さんがわかりやすく鮮やかに考察されている。
    言葉の不思議について日頃から考えている人にとってはとても面白い本。哲学に近い面白さ。ひょっとすると大学の言語学研究室ではこういうことはやってないかも。

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    2014年11月10日
  • 哲学の謎

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    この本は哲学の本ですが、「生物が絶滅しても夕焼けは赤いか」「死と他者」など、様々なテーマについて考察するといった内容です。哲学史の本ではありません。
    一言で答えも出ないし、客観的に確かめようもない問題はたくさんあります。例えば、本文中に出てきた話で「木から舞い落ちる(ように見える)枯れ葉に意志はあるか」という問題もそうです。ないだろうと思っても確かめる方法はありません。そういう問題を考えるとき、哲学が考えるヒントを出してくれるように思います。
    枯れ葉に意志があるかどうかは生活上考えなくてもよい問題です。しかしこれが、異文化コミュニケーションだったり、新しい医療技術に対するモラルだったりすると、

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    2014年10月22日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    哲学者の野矢茂樹先生が生徒役になって認知言語学者の西村義樹先生に聞くという対談形式で認知言語学者について分かり易く教えてくれる本です。

    何と言っても野矢茂樹先生の「予習をきちんとしてくる」「分からない点は納得がいくまで質問する」という態度に心を打たれました。

    内容については半分くらいしか頭に残っていない感じですが、認知言語学のこだわりや、メトニミーの概念が理解できてよかったです。

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    2014年03月29日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

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    認知言語学の取り扱うテーマについて、平易な語り口で、対話形式で進めていく。言語学についてほとんど全く予備知識は持っていなかったが、とても楽しく読み進められました。

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    2013年11月21日