野矢茂樹のレビュー一覧

  • 入門!論理学

    Posted by ブクログ

    現代論理学の入門書です。論理記号をほとんど使わず、そもそも論理学が何をめざしているのかということの説明に多くのページが割かれているのが特徴です。著者らしい、とぼけた味わいのユーモアも効いていて、楽しく読めました。

    命題論理についての自然演繹を用いた証明のおおよその進め方や、論理学の完全性と健全性の証明がどうして必要なのかといったことについても、ていねいに解説されています。ただし、やっぱり論理学は自分で手を動かしながらマスターするものではないかという気もするのですが。

    0
    2015年06月24日
  • 哲学の謎

    Posted by ブクログ

    読み進めていくと不思議な気持ちになる。
    まだ自分の理解力や、許容度が少ないのか
    なかなか議論が心にスッと入ってこない。
    もう少し歳をとってから
    また読み直したいと感じた。

    他人の見ている色と
    自分が見ている色が
    違うかもしれないということは
    幼いながらに考えたことがあります。

    0
    2014年10月22日
  • 哲学の謎

    Posted by ブクログ

     著者の内面での対話を再現し、時間はいつも断続的に流れているものなのか、現前にはあるものは本当に他人と同じものであるのか、1人しかいない世界に言葉や規範は存在するのか、人間は意志を持てるのか、といった問題について、内省や思考実験を加えながら考察する本。
     哲学をするとは、こんな問題について考えることというイントロダクションをするもので、最終的にはよく分からないなあ、という感じで終わっている。何か結論を出すものではなく、読者自身が考えてみてね、という構成になっている。
     若い時の夢を見ている時に突然死んだら、その人は夢であることに気付かないまま若い自分として死んでいくのだろうか、とか宇宙人が手の

    0
    2014年09月29日
  • 入門!論理学

    Posted by ブクログ

    本書の言葉を使うと、
    論理は、連想や常識による繋がりではないということです。
    あくまで論理とは、意味上のつながりから考えることです。
    論理、なんて言われて、その定義は何かなんて考えたことのない人って
    多いと思いますが、まずはそういうところから考えていく本でした。
    (といっても、そこはそんなにページを割いてはいません)

    本書で扱う論理学は、
    標準的な命題論理の体系です。
    いろいろな派というか系統というかがあるみたいなんですよね、論理学には。
    とある「考えどころ」をどう判断するか、黒ととるか白ととるか、
    どちらも間違いじゃないので、そこで考え方が別れていく。
    そんな中での、標準的な命題論理体系な

    0
    2025年06月27日
  • 哲学の謎

    Posted by ブクログ

    なんだかえらくざっくりしたタイトルだなあと思いつつも野矢さんだしと読んでみる。
    本当にざっくりした、哲学の(というか、暇な時にこういうこと考える癖がある人間の)初歩的疑問を対話形式で掘り下げている。
    最初はなんだか永井均のようなことを言っているなーと思ってて(あとがきにそう書いてた)、大体は永井さんの著作でカバーできてる感じはあるけれども、面白かったのは「経験と知」の章の斉一性は一般性を帯びているから斉一性により一般性を語ることはできない。一般性は後天的に獲得された思考習慣のようなものだという論。あと自由というのは虚構の語り口のひとつなのではないかという説。最近読んだ(まだ途中)神学の本にこれ

    0
    2014年07月19日
  • 哲学の謎

    Posted by ブクログ

    今ひとつ、ピンとこない。

    以前読んだ『まんが哲学入門 森岡正博』
    とよく似たことが書かれていた。

    0
    2014年06月08日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    Posted by ブクログ

     東大の哲学の先生が認知言語学の先生にあれこれ質問する、という対談形式で書かれた本。認知言語学、意味論の入門的な内容で、認知言語学が誕生した経緯(言語学史)から、形式と意味は不可分なのかという話題で生成文法の考え方との対照、認知言語学の主要なトピック(プロトタイプやフレーム、使役、メタファー)について書かれている。巻末には認知言語学をさらに知り、あるいは研究するための丁寧な文献案内もついていて、親切。
     語の意味については、たしか意味素性?というのを昔習ったような。それに比べてプロトタイプとかフレームというのは俯瞰的な視点をまず前提にしている感じで、そこが面白いと思う。そして、野矢先生の「やっ

    0
    2014年01月23日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    Posted by ブクログ

    西村義樹と野矢茂樹の言語学の教室を読みました。
    哲学者と学ぶ認知言語学という副題のついている、認知言語学の解説書でした。

    私は言語学というと文法構文と語彙が独立して構成されているように感じてしまいます。(コンピュータの言語を扱っているからかもしれませんが)
    しかし、現代の言語学の最先端では、文法は意味から独立することはできない、というふうに理解されているとのこと。
    つまり文法的に正しい文のようでも意味的に正しくなければ正しい文とは見なさないということです。

    また、語彙というものは中心となる典型的な意味といくぶん意味的に外れる周辺的な意味を含めて構成されるものだと理解されているとのこと。

    0
    2013年10月24日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    失語症の勉強のために、言語学について勉強しようと読んでみました。歴史的背景の部分や、概念的な説明などは、イメージしにくく、分かりにくいですが、例をあげながら、対談形式で書かれており、分かりやすくしようとする努力が見えます。認知言語学では、文法と意味が切り離せないと考えられていること、例えば、「知らない人が私に話しかけました」より「知らない人が私に話しかけてきました」の方が自然であるなど、文法事態に意味を含むことがあること、メタファーには、「目が釘付けになる」のような、慣用句のようになった死んだメタファーと、その場その場で生まれる、創造性にかかわる、「夜の底が白くなった」のようなメタファーがある

    0
    2013年07月05日
  • 無限論の教室

    Posted by ブクログ

    無限と哲学の話。
    タジマ先生が簡潔に無限とは、を教えてくれます。

    でも、後半は少々ついていけませんでした…

    0
    2012年02月09日
  • 無限論の教室

    Posted by ブクログ

    冒頭部が面白く、思わず購入。
    結局、何を言っていたのかよくわからなかったが、それでもなんとなく最後まで楽しめた。

    0
    2011年10月31日
  • 無限論の教室

    Posted by ブクログ

    自宅で本を整理していた際に出てきて、気になったので再読。10年前に購入した本のようだが、内容は全く覚えていなかった。というより多分途中で挫折したんだと思う。ゲーテルの不完全性定理が理解できたわけではないが、久しぶりに受験数学以外の数学本(というか教養本でしょうか)を読めたのはよかったと思う。

    0
    2011年09月04日
  • 論理学

    Posted by ブクログ

    推論の形式化
    命題=記述文
    原子命題=否定詞も接続詞も含まない命題
    分子命題=原子命題をもとに否定詞や接続詞を用いて構成された命題
    分子命題の真偽は、原子命題の真偽の「関数」になっている

    0
    2009年10月07日