野矢茂樹のレビュー一覧
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本書は基本的に学術書である。よって、専門家でない限り、なかなか評価するのは
厳しいものがあるが、改めて論理学を学び直した者のざっくりとした評価ととって
もらえれば。。。。
著者は、野矢氏である。東大の助教授である。ちなみに本書は、東大の論理学の
教科書になっている。(出版も東大だし(笑))
しかし、内容はかなりわかりやすく記載されている。また、会話文によって
進んでいく形式もなかなか良い。また、網羅性も十分であると思う。というのは、
本書一冊で不完全性定理まで理解できるからだ。まぁ、ここまで理解する必要も
ないとは思うが。
学び直して思った事は、論理学というのは完全ではない。この一点に尽 -
Posted by ブクログ
本書は、少人数の講義を追う小説形式で、アキレスとカメのパラドックスを入口に「無限」を段階的に考えさせてくれる一冊だった。序盤は先生と受講者のやり取りが軽妙で読みやすい一方、終盤に進むほど思考の密度が上がり、理解が追いつかなくなる感覚も含めて「無限に向き合う体験」そのものになっていた。
特に印象に残ったのは、実無限と可能無限の対比、一対一対応による濃度比較の直感とのズレ、ベキ集合を「概念化の可能性」として捉える見方。対象そのものの多さより、対象をどう捉え直せるかが無限を広げるという視点は新鮮だった。さらに、πの未展開部分や排中律の扱いを通じて、数学的対象を「すでにあるもの」と見るか「生成される規 -
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「言葉は必ずある程度ひとまとまりで学ばれる」
全く初めて聞く説ではありませんが、なるほどと改めて思いました。哲学は言葉が重要な役割を果たす学問だと理解しました。
「『がんばれ、力を出せ』ではなく、むしろ『頑張るな、力を抜け』」
こちらもなるほどそうだなと思いました。「がんばれ、力を出せ」では力が入り過ぎたり、無理したり、結果的に持っている力を発揮できませんが、「がんばるな、力を抜け」の方が余裕が生まれて、自分の力を出すことができるということなのではないかと考えました。
以上の他にも有意義に生きていくヒントがいくつもあり、自分の生活にも取り入れていきたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
「ミケは猫だ」という言葉の意味は何か、といったところからスタートして、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインという3人の哲学者の思考をたどりつつ、言語哲学の根幹に関わる考え方に迫る。
本書は、著者いわく、言語哲学の入門書ではなく、言語哲学の「門前の小僧」と自称する著者が、自分が面白かった話を他に人に話したい、という動機で書かれた本だという。著者のノリツッコミで本書は進んでいき、著者が言語哲学の議論をすごく面白がっていることはとてもよく伝わってきた。
しかし、読んだ自分も面白く感じたかというと別問題で、何かずっと言葉遊びに言葉遊びを重ねている感じで、正直あまり面白さを感じられなかった。個人的に