野矢茂樹のレビュー一覧

  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    「考える」ってどうすること?「わかる」ってなに?
    本書では、もっと上手に考えるための方法を、心なごむ絵とともに解説。ものごとの見えない枠組みをはずし、本当の「考える力」を提示する哲学絵本。

    この本は読めば読むほど理解が深まって、味が分かる本だなと思う。
    考えるためには「ことば」が必要だ、という章が個人的に好き。動物と人間の違いがよく分かる。ような気がしてくる。
    冗談まじりの文も親しみがもてて好き。

    0
    2023年08月05日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    気がついたら読み終わっていた。
    哲学なんて名前があるけど、平易な言葉で書かれていて読みやすい。
    考えるとは何かについて、思いを巡らせられた。

    0
    2023年05月04日
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    Posted by ブクログ

    1
    チョムスキー生成文法論(解釈意味論)⇔レイコフ生成意味論

    syntax 統語論=構文論
    意味は扱わない

    2
    スキマティックな意味

    3
    カテゴリー
    言語哲学の内包と外延

    ファジィ集合論
    ウィトゲンシュタインの「家族的類似性」
    →プロトタイプ(典型例、模範例、ステレオタイプ)
    「プロトタイプ意味論」

    認知言語学的
    「犬という語の意味は何か」ではなく「語の意味を理解しているとはどういうことなのか」

    コンテクスト(発話の状況)から独立した意味を扱う意味論
    コンテクストに依存する意味を扱う語用論
    →認知言語学では区別できない

    野矢「意味に関わる事実を「典型的な物語」と呼びたい」
    ≒百科

    0
    2022年11月10日
  • 無限論の教室

    Posted by ブクログ

    数学ではなく、哲学方向からの「無限」を理解しようとする話です。最初は「アキレスと亀」など読者が親しみやすいところから、無限を考える際の不思議さ、難しさを説いてくれるので入りやすいとは思いますが、中盤以降はなかなか考えさせられる構成になっています。
    数学での無限はカントールが「濃度」という概念で無限であるものにも大きさの違いが存在することを打ち出しましたが、哲学の世界ではさらにさらに進んでいきます。
    そういった、人間の思考力の強さを感じられる一冊でした。

    0
    2022年10月15日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

    Posted by ブクログ

    学生時代に習う論理学(必要十分条件とか、演繹法帰納法とか)が出てくる。
    分かりやすくはあるんだが、大人向け(ビジネス上で説明がうまくなる等)ではないかな、という感想です。
    論理学につまづいた方は、入門書としてとっても分かりやすいと思います。

    0
    2022年06月25日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

    Posted by ブクログ

    「論理的に考えて」。そんな命題(狭義では命題でない)に対して、マンガの形式を取って、論理というものを、非常にわかりやすく解説してくれている本。
    今まで、「帰納」「必要条件」などなんとなく使っていた表現も、気をつけて使おうと思った。

    0
    2022年03月14日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

    Posted by ブクログ


    哲学
    考えること

    なんだか
    つい堅苦しい
    そんなイメージをもってしまうが
    エッセイ調なので
    とても柔らかい

    でも
    時に
    うーむ
    と立ち止まって考えてみたり


    自分の世界の
    考えるって
    物事の捉え方って
    まだまだ狭いなと
    そんなことを感じた

    0
    2022年03月06日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    常識は状況に応じて様々に変わること、
    そしてが常識あるから考えることができる、ということを理解することができた。

    自分の人生に活用できる新たな思想が得られた。

    『かろやかに考える』という表現が気に入った。

    0
    2022年01月19日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    「考えること」は何なのかを考える哲学絵本。小難しい話はなく、絵本のようにカジュアルな話の展開だが、奥が深い。

    0
    2021年12月01日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    言葉がないと可能性はない。
    だったら本という媒体が一番可能性の大きいものなんじゃないか。
    映像では描ききれない思考、状況、場、空気感、香り、表情、、、

    否定できるということは、その可能性を考えられるということ。
    否定は可能性と現実のギャップに生じる。

    0
    2021年11月15日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    『考えるを考える』という連載を昔やっていたくらいには「考える」の意味や機制に関心がある。野矢さんの本は、難しいを易しく、固いを柔らかく、四角いを丸く、こしらえて伝える術をいつでも教えてくれる。

    0
    2021年10月26日
  • 「ロンリ」の授業

    Posted by ブクログ

    分かりやすいが、結局はどうしても小難しい内容になってしまう。結局は最後の「異なる考え方を理解しようと努力する」に行き着く。

    0
    2021年08月11日
  • はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

    Posted by ブクログ

    秩序があるから問題が生まれる
    考えることで"観察"が変わる
    つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする。

    1番のお気に入りはフレーズは、
    "「この部屋にはパンダがいない」と言える者は、ただ、この部屋にパンダがいる可能性を掴んでいる者だけだ。"

    否定が頭の中を渦巻く時って沢山あるけど、それはきっと、自分の可能性を掴んでいるからこそなんだと、勇気を貰えた。

    0
    2021年08月05日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

    Posted by ブクログ

    哲学がいかに生活に密接した学問かがよく分かるエッセイ
    自画自賛あり自虐ありでクスッと笑える。

    でも、「文学」と「国語」は分けた方がいいとか、
    国語から道徳教育や情操教育といった側面を排除するとか
    実用的な語学としての国語を理想としていたり、
    読ませる文章とはどういった文章なのかなど、
    教育者としての内容はとても納得できるし勉強になった

    私的には「東京大学妄想系I類があればよかったのに」と妄想している箇所がツボだった。

    0
    2021年05月21日
  • まったくゼロからの論理学

    Posted by ブクログ

    野矢先生の著作は以前にも読んだことがあり、論理についてわかりやすく書かれていた記憶があり、本作も手に取ってみましたが、こちらは一転、本格的な入門書、という内容。

    丁寧に解説されており、論理学の初心者があたかも大学の講義を受けているかのように学習できるレベルではないかと思います。ところどころに挿入されている質問者と著者の掛け合いがなかなかおもしろく、読者が疑問に思うであろう点を先回りして解消する役目を果たしていると思いました。

    0
    2021年05月06日
  • それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】

    Posted by ブクログ

    漫画パートと解説・練習問題パートが分量的には半々といったところで、
    結局解説パートで内容を理解をしていくため、個人的には漫画である意味は感じなかった。若年層への取っつきやすさはあるのかもしれない。
    論理学の入門編として全体通してわかりやすい内容ではあった。

    0
    2021年01月27日
  • まったくゼロからの論理学

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、論理学の初心者に向けて基礎的な内容をわかりやすく解説している本です。

    著者はすでに論理学の入門書として、『論理学』(1994年、東京大学出版会)と『入門!論理学』 (2006年、中公新書)の二冊を刊行しています。『論理学』は、いわば論理学を学ぶことによって見えてくる風景を解説した本で、論理学を学んでいるひとの副読本ともいうべき内容であり、『入門!論理学』は論理学の基本的な発想を縦書きの文章で説明している本です。一方本書は、論理学を学ぼうとするひとに向けて初歩的な内容をていねいに解説しており、さまざまなジャンルで見られる「入門書の入門書」に相当する本といえるように思います。

    0
    2020年10月23日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

    Posted by ブクログ

    電子書籍で読んだ。
    野矢茂樹氏の本は何冊か読んでいる。
    今までは論理学や無限をテーマとした本ばかりだったが、本書は著者の人柄が滲み出るであろうエッセイとのことで、寝る前に気楽に少しずつ読んだ。
    読み進めていくと、なるほど哲学者はこういうことを考えているのかという発見がある。また、こういう風に考えているのかという発見もある。
    考えるというのはモヤモヤした状況に耐えることだ。モヤモヤを引き受けることだ。
    モヤモヤが少しずつ晴れていく感覚。晴れた先に自分だけの地平が見えてくる感覚。
    これはおそらく快楽に近い。
    自分だけの快楽を追っているのが哲学者なのかもしれない。

    0
    2020年09月20日
  • 入門!論理学

    Posted by ブクログ

    大学の「記号論理学」の授業を履修済みだったので、そこまで新鮮さはなかったが、公理系と意味論のアプローチの違いについては理解不足のところもあり、良い復習になった。野矢先生の軽妙な書き方で、いつのまにか論理学の世界へと引き込まれ、まさに読者を入門させてくれる本だと感じた。

    0
    2020年03月04日
  • 哲学な日々 考えさせない時代に抗して

    Posted by ブクログ

    心に響くフレーズ
    ① 褒めて育てるという方針は、基本的に間違っている。褒められて育った子は、褒められるために頑張ることしかできない。では、どうすればいいのか。それは、褒めるのではなく、共に喜ぶことだ。
    ② 接続詞を明確に使うこと。それが、論理的に書くために決定的に重要となる。
    ③ 解けそうもない難問をアポリアという。
    ④ 教師も学生もなく、自由闊達に議論しあうこと、それが哲学の楽しさでもある。

    0
    2019年09月08日