支倉凍砂のレビュー一覧

  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙III

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近定番の水戸黄門の印籠のように奇跡を起こして何とかするパターンではないのはよかったのですが,今回最後まで成り行きと他人頼みで特にコルもミューリも役に立たず,旧シリーズのような緊張感の中での逆転劇のような展開が無いのが残念.
    コルはロレンスほど狡猾さはなく,ミューリはホロほど老獪さもないので仕方ないのかもしれないけど,旧シリーズからのファンとしてはちょっと物足りない.

    0
    2017年10月23日
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II

    Posted by ブクログ

     互いに弱さや甘えが見え隠れするところは、前作よりも主人公達が若いことに起因するかもしれない。焦りや苛立ちで自分を見失ってしまうシーンからは(『香辛料』でロレンスがやってしまった「お前さえ・・・!」とか。あれもⅡだっただろうか)、人の繋がりの尊さや不思議さを感じる。

     焦燥感や緊張感は前作ほどでなくエンジン全開でない感はある。また、主人公の交代によるものか、経済小説的側面は後退しているかも。政治・経済・宗教的側面の入り交じった大きなうねりがこれから起こることは1巻で感じたので、引き続き続編を楽しみに。

    0
    2017年09月16日
  • 狼と香辛料XVIII Spring Log

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読者が期待しているであろう、甘々な展開も、逆転劇的な展開もしっかり書かれているしで、本編と思って良いですね。(そもそもどこにも番外編とは書いてない)
    やはりこの主人公たちの永遠の課題はずっと一緒にいられるわけではないことでしたが、そこも踏み込んでいて真面目に二人の今後が描かれているのだなと思いました。

    0
    2017年08月26日
  • 狼と香辛料XII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的には今巻の新キャラの性格がとても好きです。

    商人としてのロレンスがあまり出てこず、宗教問題がメイン。
    ホロの前でロレンスに恥をかかせたことを詫びていた、、
    とは全く気が付かなかったですね。
    これは普通気が付くものなのだろうか。

    人ならざる存在がこんなに自然に出てきて良いんだっけ…?
    よくわからなくなった。

    0
    2017年06月20日
  • 狼と香辛料XI Side Colors II

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだか二人のイチャつきが露骨な感じでお腹いっぱいな感じだったが、
    本巻はエーブの話の印象が強すぎた。
    頭では分かっていても甘さを捨てられていなかったエーブが、
    自分の大事な人を失望させないよう、覚悟を決めた様子に引き込まれた。

    0
    2017年06月12日
  • 狼と香辛料XIX Spring LogII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     短篇集。コル視点の「狼と甘い牙」、ホロ視点の「狼と香辛料の記憶」など多様ではあるが、シリーズ本編完結後の物語ということもあり、飽きが訪れるのは避けられない。
     特に「狼と香辛料の記憶」では、平凡な日々の繰り返しが記憶に残らずに流れていってしまう不安がホロを襲う。彼女のような特殊な環境にあらずとも、じりじり追い詰められるだけの受け身生活を送っている自分にとって無関係のテーマではない。

     こうした不安の中でまず考えるのは、やはり何かイベントの発生により生活に刺激を与えることだろう。作中のホロのように、ハンナの登場で夫と一悶着・・・とか、なるほど分からんでもない。自分から新しい世界にどんどん踏み

    0
    2017年06月10日
  • 狼と香辛料XIX Spring LogII

    Posted by ブクログ

    狼と香辛料 後日談2巻目が刊行されましたね。
    相変わらずホロとロレンスの夫婦仲は良好だし、ニョッヒラ時代のミューリのことも少し描かれていて良かったです。

    0
    2017年06月10日
  • 狼と香辛料IX 対立の町<下>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コル君というキャラクターが入ってきて、ふたり旅のじゃまになるのでは
    とも思っていましたが、よく席を外すという気遣いもあり(笑)今まで通り面白かった。

    最後はどうまとめるのか、最後まで本当にハラハラする展開でよかったです。

    気になるのは、二人の言葉遊びが、よくわからない場合も出てきた。。

    0
    2017年06月07日
  • 狼と香辛料XIX Spring LogII

    Posted by ブクログ

    ああもうイチャイチャしやがって!まあイチャつくというよりは二人の落ち着いた雰囲気が見られて、このあたりは長年連れ添った円熟みが見せられるものですね。最後の一編はそんな温かい時間にも限りがあるという話。いずれは来ることが確定している別れの時を想うホロの姿に切なさを感じた。その想いに応えられるようになったロレンスの成長(という言葉を当てはめていいか微妙だけど)も見られて、夫婦・家族の温かみを感じられた素敵な話でした。

    0
    2017年05月30日
  • 狼と香辛料VI

    Posted by ブクログ

    この作品はずっと二人旅なのかと思っていました、最後の最後までそう信じていました。
    ところがどっこい、弟子を加えて3人旅に。
    話の中でも匂わされていましたが、子供的な存在なのですね。
    旅の副目的も決まり、まだまだ続きそうな気配が漂ってきましたが、
    中ダレが心配に!

    0
    2017年04月17日
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II

    Posted by ブクログ

    メインは信仰。主人公が旅商人から見習い聖職者になったから仕方ないかな。理想を追う宗教家にはよくある融通の利かない感じに陥ってるのはコルらしくも感じるけど、ホロ・ロレンス夫婦の下にいたら多少は現実を見る眼もありそうな気もするんだがなぁ。そういった足りない部分はさすが賢狼の娘と思えるミューリが補ってバランスは取れてるのかな。何にせよ今後も当分はミューリが主導権を握りそうですね。というかこの作者さんの主役男性陣は女の尻に敷かれすぎやしませんか(笑)女性側が強かすぎるというのもあるが。

    0
    2017年04月02日
  • 狼と香辛料V

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻で完結しても良いような終わり方。
    ホロはロレンスのためなら人質ぐらいには簡単になれる(もちろんいざとなれば逃げ出せるから)、
    それぐらいの繋がりはありそれはロレンスも読者もわかっているけど、
    なかなかそれを口に出せないロレンスの気持ち、すごくわかります。

    結局彼らは、お互いに二人で旅を続けることを決めたので、
    今後の旅の意味合いが変わってくるわけで、次巻からの変化に期待です。

    0
    2017年03月31日
  • 狼と香辛料III

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普段は人では無いものと人との恋愛は違和感を感じるのですが、
    この作品の展開はすんなり受け入れてしまうのは、人間状態での魅力が大きいからですかね。
    今作は、信用売買の話で、ホロの起点は薄かった。
    自分はロレンスと一緒に焦って最後に良かったと安堵する、完全にのせられながら読みました。

    0
    2017年03月15日
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    儲けるつもりが騙されていてピンチに、
    リスクを伴う打開策にてなんとかなったと思ったらまたしても裏切りが…。
    登ったり落ちたり、展開が激しく、また素人目には合理的な商人の動きに見えるので読んでいて面白い。
    主人公たちが最初からこんなに慕いあっていることには多少違和感は感じますが、
    こういう男女の会話が楽しいので今後も読むと思います。

    0
    2017年03月09日
  • 狼と香辛料XVIII Spring Log

    Posted by ブクログ

    幸せであり続けるための物語。

    旅はもう少しだけ続く、というセリフからわかるように本編の続きが描かれる。愛も変わらずホロとロレンスのやりとりを楽しめた。4編すべて甲乙つけ難い。

    しかし、ロレンスは人間でホロが狼である限り避けられない運命は変わらない。一応の希望は示されるものの、やはり「終わり」についてつい考えしまう。もう一つ短編集が出るそうなので、そちらを読んでからもう一度考えたい。

    新説の方も期待して続きを待つ。

    0
    2017年01月01日
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙

    Posted by ブクログ

    後日談の後日談と同時発売の新シリーズ。シリーズってことは続刊あるんですよね?主役はコルとホロ・ロレンスの娘ミューリ。香辛料18巻の感想でも書いたけど、娘は母を見て育つんですねぇ…(笑)ホロは最初から長く生きる賢狼としていろんな経験があったけど、ミューリの方はまだコルより年下で経験も少ないはずなのに母を彷彿とさせる雰囲気がぷんぷんと。賢狼様直伝“帝王学”もすごいけど周りの男衆がやや情けないのもあるんだろう(笑)この後二人がどう成長していくか楽しみです。

    0
    2016年09月30日
  • 狼と香辛料XVIII Spring Log

    Posted by ブクログ

    5年2ヶ月ぶり、まさかまさかの復活はエピローグからさらなる後日談。いきなりの出オチから始まりましたが(笑)旅をしていた本編と異なり、一箇所に定住しての生活風景でしたが、そのお陰か、落ち着いた雰囲気が楽しめました。もちろん平和な中でも悶着はあるようですが。ホロ・ロレンスの掛け合いも健在でイチャイチャもしてて何より。娘のミューリの方はそこまで触れられてなかったのでこっちは同日発売の別の方ですね。ロレンスが親馬鹿になってて微笑ましい。まぁ文章の端々からこの母にしてこの子ありな感じなのは分かった(笑)

    0
    2016年09月30日
  • マグダラで眠れIII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マグダラを求める錬金術師 クースラが様々な困難に挑みながら目的のために進んでいく物語。
    今回クースラが挑んだのは死者の蘇生、クースラの相棒であるウェランドが捕らえられ、彼のカザンへの移入が不可能となる。解放条件として提示されたのは錬金術師を証明すること、そのためにクースラは試行錯誤を繰り返していくが…。
     今巻の見所はクースラが圧倒されるほどのある分野におけるフェネシスの知識と彼女の成長だと個人的には思う。また今巻はフェネシスがクースラに一杯食わせるような場面があり、両者の関係性に変化が訪れているなと感じる。
     今巻のラストではカザンへと向かう途中である問題が発生してそこで終わったので次の巻で

    0
    2016年08月13日
  • マグダラで眠れVIII

    Posted by ブクログ

    一部完。的な展開。

    北に北にと向かった一行だけど、最後に方向転換。
    第2部は砂漠かなぁ?
    とするとヒロインがかつていた場所でもあるし、色々とありそう。

    とはいえ、人物関係が落ち着いたせいでそこらがちょっとな。
    結局主人公がツンデレしたわけで。

    0
    2016年04月30日
  • WORLD END ECONOMiCA I

    Posted by ブクログ

    投資ネタの部分はとてもおもしろく読めた。

    家出人の少年と、何でも包み込んでくれる年上のおねーさんとツンデレ天才美少女と同居、という設定や、イチャイチャネタの部分はベタにありがちで、確かに同人誌ぽかったかな……。

    ラストのどんでん返しな展開は、投資を少しでも知っていればすぐにカラクリが読めてしまうので、そういう点ではちょっと終わりかたの盛り上がりに欠けて残念。

    続きは確かに気になるのだけど、このぶ厚さに躊躇する……。

    0
    2016年04月21日