さくらももこのレビュー一覧
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ちびまる子ちゃん7巻。
アニメが始まって、知らないところ関与できないところで作者の周囲がうるさくなってしまった不満や苦悩がおまけページに現れているのが悲しい。
有名税という言葉、知る権利という言葉で、迷惑行為がどこまでも正当化されていた時代ですからね。それは2025現在でも大して変わっちゃあいないとは思いますが。残念なことに、下世話な話は人間誰しもが大好きななので、一定の需要があるのも事実。無くすことはできないです。
とはいえ、やりすぎはよくない。
この当たり前のことを、ルールでなくマナーで律することができるのが大人になった証だと思うんですけどね。
そこの境界線を、越えたり越えなかったり、越えそうだけど踏みとどまったり、越えてもすぐに謝罪と反省することができたり、ということをおもしろおかしくのんびりせつなく描いているのが「ちびまる子ちゃん」だと思います。
収録された男子と女子の喧嘩の話とかね。
大いに笑って、たまにしんみり泣いて、でただただ楽しむことが読書の一番の目的なんですが、ついつい余計なことを思ってしまう。大人の嫌な部分です。 -
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作中屈指の好エピソード、プサディーとの思い出が収録されている6巻。
プサディーが日本に来るのは、アニオリだっけ?
人生において束の間の時間しか一緒にいなかったとしても、本人たちにとって大切なかけがえのない時間であるというのは、確実になるもので。
それは誰がなんと言おうと、本人たちにしかわからない感覚であるし、失うことも汚されることもない時間。
素敵な時間をプレゼントしてもらったまる子でありました。
作者自身が小学生だった頃の実体験を、おもしろおかしくのんびりせつなく描いているのが「ちびまる子ちゃん」であると思っています。
作者の願望も多少は含まれているはずで、おじいちゃんの話はもう有名ですかね。おじいちゃんだけは、こうであって欲しかったという願望が優先されて描かれているそうです。極端に孫のことが大好きですからね、あれはキャラ立っているけど、異常といえば異常。
ノンフィクションではないので、それはそれとして楽しんでいます。
事実や真実を楽しむのではなく、郷愁と共感を楽しむことだと思っているのでね「ちびまる子ちゃん」は。 -
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フランス料理食べに行ったり、花輪くんの応援行ったり、仔犬、遠足、ズル休み、クリスマスな5巻。
なんてことない日常に訪れるちょっとした違和感が、とんでもなく冒険心を刺激して、なんでもできる万能感へと誤解させる。
小学生にしか味わえない感覚を疑似体験させてくれるのがいいです。
今更ですが、3年生だからいいんでしょうね。
ちゃんと怒られるし、理不尽に怒られることもあるし、子供のしたことだからで許される時もある、という一番あやふやな年齢。
そういう風に設定しているというのもあるだろうけども、実体験とは違う部分も読者個人個人で多々あるだろうけども、おおまかにいって満遍なく子供時代に経験した何かと共鳴するんだと思います。
小3って秘密基地なんだよな、小1だとひみつきちなんだけど。
この感覚の差なんだと思います。
中2だとなんだろ?基地じゃなくて個人スペースになるのかな。自分たちだけの共通の何かが欲しいのが小学生のいう秘密基地で、実際はなんでもいいんだしね。
世界とは繋がっていることが前提の「ひみつ」なので。 -
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ちびまる子ちゃん4巻。4巻は昔読んだ覚えがあるな。多分、4巻だけ買っていたんだと思う。少ないお小遣いでやりくりしていたうちの一冊だったのかな。
自分ではなく妹が買っていたんだと思います。
丸尾くんと花輪くんが準レギュラー化してきています。個性的ですからね。
優等生委員長と小金持ちという、小学生の感覚で鼻持ちならないキャラクターの二人。ぐうたらずぼらで貧乏なまるちゃんなので、ちょうど良い対比なんでしょうね。
花輪くんが小金じゃなくて、ちゃんと金持ちだってことはおいおい判明していきます。
たまちゃんはまだまだ名前のあるモブって感じです。まあ4巻だし、半分はほのぼの劇場みたいなもんだしね。
「夏の色が見えない」の中の一節。
『やりたい事がやれない時期は本当の夢が見つけられる絶好のチャンスです
やりたい事がなんでもやれる時がくると
人は社会の流れや手頃な娯楽にごまかされてなかなか夢が見えにくくなるから…
だからつらい時期は夢の育成期間と思ってがんばって下さい』
これをまだ何者にもなれる時期に読んでいたはずなのに、当時の自分は何故に響かなかったのか。ほんの少しでもいいから心のどこかに刻んでおけば、違った人生を歩んでいたかもしれないのに。もうちょっと努力をしていたのかもしれないなぁ。
逃してしまったものだから、取り戻せないことだから、余計に響く事なんでしょうね。それがさくらももこの魅力なんだと思います。
郷愁の中にはあるのは、かつて経験した暖かさと、二度と手に入らないという残酷さ。残酷さを暖かさで包んでくれるから、触れたくなるんだと思います。 -
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遠出する時の期待と緊張と不安。小学生にとっては、隣町だろうとどこだろうと知らない場所に一人で行くというのが大冒険の始まりであって、距離は問題じゃない、という話。
この期待と緊張と不安の感覚は、勝手に始めた恋心でも、親元を離れて初めての一人暮らしでも同じもの。
自分と主人公の年が近い話に一番共感できたりします。それぞれオチを変えているのが芸が細い。オチ前か。オチは自分が期待していたものとは一番遠い現実に着地してしまった、という自虐や自戒だったりするものな。
夢の時間がさめて現実へ戻る寸前の、はざまの瞬間。甘い儚い時間がいいのだと思います。大人になって、この時間は確実に終わりが来るとわかっているのもいい。
だからこその素敵な時間。
「ほのぼの劇場」の方が、おっさんになって失ってきたものをキラキラにまぶせて見せてくれるので、郷愁がしんどい。喪失感がしんどいから好きなんだけど、しんどいです。 -
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ちびまる子ちゃん2巻。
水害の話は、他人事でないことなのだけど、他人事としてイベントとして記憶してしまうというのは理解できる感覚。不謹慎ではあるけども、必要以上に寄り添うことが全てではないと思うので。
誹謗中傷やコケにしない、という最低限のことを守っていれば、日常を過ごすことに問題はないと思います。
一方で、地震に対する感覚というのは共感できるかなぁ。作者と同じく静岡県民なので。しかし、阪神淡路も東日本も経験していない時代の話なんだよな2巻は。
こうやって時代を経てから読むと、当時は平穏な日々だったなぁ。
人間の善性を信じていると思える「ほのぼの劇場」が心地よいのだけど、本編の皮肉屋の部分があるからでしょうか。バランス配分が良いのでしょうね。
合作まんがは、テンションに疲れてしまいました。おっさんにはしんどいよお父さんのテンション。 -
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ちびまる子ちゃん1巻。
日本の女性漫画家で、国民的人気と知名度を誇る作品といえば、この漫画は外せないでしょうね。エッセイ漫画のジャンルに君臨する作品。
ただ、アニメでなく漫画から醸し出されるノスタルジーに共感するには、時代が進みすぎたのかな、という気もする令和であります。
昭和の雑多さと懐かしさが、醸成されて暖かさになった作風。辛辣な視点もないわけではないのですが、皮肉屋の面を小出しにしながらも、オチは笑いや人情話にしているので、万人受けしたのだと思います。
花輪くんが、お金持ちでなくただの意識高い鼻つまみ系男子なのが連載初期だなぁ、と。ストーリー漫画でないし、人物配置も手探りな感じの1巻。 -
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ちびまる子ちゃんのネタ帳なのかな?
右に一コマ漫画、左に6行くらいの文章というシンプルな構成になっているので読みやすい。
書かれているのは、ちびまる子ちゃんのマンガのように日常のたわいもないこと。
例えば、
ももこの息子「おかあさん、あのさ、まる子のおとうさんと、うちのおじいちゃんは同じ名前だね」
ももこ(心の声)「私の時代はヒロシはおとうさんだったのに、ヒロシも年をとったものだ」
とか
札幌でマリモを買ってしまい一年育てているが、買った時とほとんど何も変わらない。
マリモが生活に与える面白さは少なめだ。
みたいな感じ。
寝る前にチョロチョロと読むのに最適でした。 -
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さくらももこさんのエッセイはとにかく面白くて読みやすくて、読んだことがない人には是非おすすめしたいのだが、そればっかり読んでいるとすぐに飽きるなと感じた。(つまり2冊いっぺんに読んで少し飽きた。)
たまの読書や、数ヶ月に1冊くらいのペースで楽しむのがちょうど良さそうだと学んだ。
このエッセイ集は、さくらももこさんの幼少期の体験を集めたもので、幼少期のさくらさんは子供ながらに毎日いろんな不安や悩みを抱えている。これの前に読んだ「もものかんづめ」よりも底なしに笑えるような描写は少ない。
読んでいてカルチャーショックを受けたのが「心の声」というエッセイ。ももこさんは、幼少期に初めて自らの心の声が聞こえた瞬間を記憶している、というのである。
私自身の心の声は、ただ気づいたらそこにあったもので、自分や他人の心の声が聞こえたら…などと夢想することはあっても、初めて自分の心の声が聞こえた瞬間、なんて何時からとか分からないし意識したこともなかった。
その他にも2歳や3歳のときに起こった出来事やその時の感情、周りの人の態度等を覚えている、というのも他にはないももこさんの特徴であり、本を読んで驚いた点である。
また、父ヒロシのももこさんに対する愛情や面倒見の良さ、人柄の良さが色んなところに散りばめられていて、ももこさんは本当に父親っ子だったんだな、と感じてほっこりした。 -
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ヒロシっていいお父さんじゃん。
なんだかんだ世話を焼くし、エッセイでの登場も1番多いのでは?
そして、おじいちゃんとおばあちゃんの存在感の無さ。理由はすでに知っているが、ちびまる子ちゃんとのギャップも感じたりもする。
しかし、このエッセイを読むとまず感じたのは、
怠惰だなぁーっと。自分もさして変わらないし、
むしろ、夢を叶えているはずのさくらももこが、
実際には怠惰な訳がないのだが、そう書くのががうまい。そして、作中の音声が完全にアニメまる子で
再生されるのが大きな要因だろう。
短編の感想をあげていくと、「食欲のない子供」で、
せっかく、ご所望のグラタンを作ってもらったのに、すぐに飽きた。そして、飽きる程ちょくちょく作る方がいけない。調子にのるな。だと酷い言いよう。マジでメンタルの強さを感じる。
「ガーデニングへのあこがれ」は本作で唯一のおじいちゃんおばあちゃん登場。一瞬だけ。しかも、印象悪いぞ。
「フェスタしずおか」はひたすら城みちるに失礼。そして、ここでもお父さんが優しい。しかし、普段は結構、ワガママを受け入れるがイベントの参加などに渋るのが昭和感あるよなぁと感じ。
「春の小川」はたまちゃんとの思い出。親友っていいよね。たまちゃんはアニメと一緒で誇張なしかな?
最後のあとがきで、自分の子供にさくらももこの正体を明かしてないエピソードは面白かった。ほくそ笑んでるんだろうなぁ。