さくらももこのレビュー一覧
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ちびまる子ちゃん1巻。
日本の女性漫画家で、国民的人気と知名度を誇る作品といえば、この漫画は外せないでしょうね。エッセイ漫画のジャンルに君臨する作品。
ただ、アニメでなく漫画から醸し出されるノスタルジーに共感するには、時代が進みすぎたのかな、という気もする令和であります。
昭和の雑多さと懐かしさが、醸成されて暖かさになった作風。辛辣な視点もないわけではないのですが、皮肉屋の面を小出しにしながらも、オチは笑いや人情話にしているので、万人受けしたのだと思います。
花輪くんが、お金持ちでなくただの意識高い鼻つまみ系男子なのが連載初期だなぁ、と。ストーリー漫画でないし、人物配置も手探りな感じの1巻 -
Posted by ブクログ
ちびまる子ちゃんのネタ帳なのかな?
右に一コマ漫画、左に6行くらいの文章というシンプルな構成になっているので読みやすい。
書かれているのは、ちびまる子ちゃんのマンガのように日常のたわいもないこと。
例えば、
ももこの息子「おかあさん、あのさ、まる子のおとうさんと、うちのおじいちゃんは同じ名前だね」
ももこ(心の声)「私の時代はヒロシはおとうさんだったのに、ヒロシも年をとったものだ」
とか
札幌でマリモを買ってしまい一年育てているが、買った時とほとんど何も変わらない。
マリモが生活に与える面白さは少なめだ。
みたいな感じ。
寝る前にチョロチョロと読むのに最適でした。 -
Posted by ブクログ
さくらももこさんのエッセイはとにかく面白くて読みやすくて、読んだことがない人には是非おすすめしたいのだが、そればっかり読んでいるとすぐに飽きるなと感じた。(つまり2冊いっぺんに読んで少し飽きた。)
たまの読書や、数ヶ月に1冊くらいのペースで楽しむのがちょうど良さそうだと学んだ。
このエッセイ集は、さくらももこさんの幼少期の体験を集めたもので、幼少期のさくらさんは子供ながらに毎日いろんな不安や悩みを抱えている。これの前に読んだ「もものかんづめ」よりも底なしに笑えるような描写は少ない。
読んでいてカルチャーショックを受けたのが「心の声」というエッセイ。ももこさんは、幼少期に初めて自らの心の声 -
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安定の面白さ!!
ほのぼの日常に少量の毒を小さじいっぱい。といった内容がたまらない。
印象に残っているのが、
「グッピーの惨劇」
何回、生き物死なすねん!!といった感じ。
生き物好きだが、あまりにも迂闊すぎるし、
「普段は、気にもしていない家族がここぞとばかりに責めてくる」と怯えた挙句、証拠隠滅の上、隠蔽工作。グッピーが可哀想だがニヤリとさせられた。
「怠け者の日々」
とにかく凄い。強靭なメンタルで怠けを続けるさくらももこは凄いと思う。どんなに怒られても、懲りないメンタル。本当に見習いたい。
「話を聞きなさい!!」と怒られて、最後の返答で、
さくらももこが
「話を聞けと言われたから一応聞い -
Posted by ブクログ
ヒロシっていいお父さんじゃん。
なんだかんだ世話を焼くし、エッセイでの登場も1番多いのでは?
そして、おじいちゃんとおばあちゃんの存在感の無さ。理由はすでに知っているが、ちびまる子ちゃんとのギャップも感じたりもする。
しかし、このエッセイを読むとまず感じたのは、
怠惰だなぁーっと。自分もさして変わらないし、
むしろ、夢を叶えているはずのさくらももこが、
実際には怠惰な訳がないのだが、そう書くのががうまい。そして、作中の音声が完全にアニメまる子で
再生されるのが大きな要因だろう。
短編の感想をあげていくと、「食欲のない子供」で、
せっかく、ご所望のグラタンを作ってもらったのに、すぐに飽きた