さくらももこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さくらももこさんのエッセイ初期三部作、その一作目が本書であると聞き、「では入口としてここが無難であろう」と、慎重かつやや打算的に読み始めた。読み終えての感想は、「なるほど、こういう調子なのか」であった。
『ちびまるこちゃん』の、あの平和でほんわかした世界を想像していると、思いのほか面食らう。文章は軽やかだが舌は鋭く、観察眼は容赦がない。毒舌とユーモアが自然に同居しており、笑ってよいのか一瞬ためらいながらも、結局笑ってしまう。
中でも忘れがたいのが「週刊誌のオナラ」である。あることないこと書き立てる週刊誌に対し、「女性器を丁寧に言ったような雑誌名のくせに」と反撃するくだりは、現代であれば即座に火 -
Posted by ブクログ
朝井リョウさんをはじめ、近頃の作家のエッセイを読んでいると、しばしば「さくらももこに影響を受けた」という一文に行き当たる。そう何度も出てくると、さすがに気になってきて、本書を手に取った。
エッセイ集なので話題は多岐にわたるが、特に印象に残ったのはインド旅行の話だった。インドに行ったにもかかわらず、人生観が激変した様子が一切ない。悟った風でもなければ、無理に格好をつけるでもなく、終始「日本人のまま」戸惑い、ツッコミを入れている。その自然体ぶりが実に心地よく、行ったこともないのに、なぜか現地の空気が想像できてしまうのが不思議で、思わず笑ってしまった。
もう一つ、別の意味で衝撃だったのが「飲尿をして