さくらももこのレビュー一覧
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ちびまる子ちゃん10巻。
あの火事の話が収録されてます。うまいバランス具合だな、と思いますね。自分の家が燃えて無くなってしまう、という残酷な話なのに、コメディとして成立しているというのは。
翌日の空気読めない丸尾くんの励ます会とか、学校の気持ち悪さが出てますね。良いこと、であれば強行してもよい、みたいな空気感。あれ、気持ち悪いですよね。
たまちゃんと喧嘩したろ、お風呂でカラオケ、紙芝居で散財、父と野球、肝試し、盆栽。
友人を庇って嘘つきになってしまったとくちゃんの話は、こうであってほしいという理想が詰められた話かな、と思いましたね。大野くんと杉山くん、という二人の番長がいてこそ自浄作用がるの -
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ちびまる子ちゃん9巻。
英会話、長谷川健太、ゴキブリ、お月見、姉より佐々木の爺さん、神より団子、へそくりと、ほのぼの劇場。
9巻は長谷川健太回でしょう。本人は、同じ学校にいたということを把握してはいなくて、この回の後に意識したとかなんとか言っていたような。まあ、同じ清水だし同年代ということで、繋がりありそうとは思ってたのですが、小学校も同じとはね。繋がりって、面白いものです。
長谷川健太の活躍は漫画の通り。今では監督としてJリーグで活躍しています。2025の名古屋は5月現在苦戦中ですが、ここから巻き返してくるのかなぁ、と思っています。監督業の中で、キャリアスタートした清水でだけタイトル取れて -
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ちびまる子ちゃん8巻。
はまじと噂になる。ノストラダムスの大予言。ゆうかい。花輪くんのおウチ。不幸の手紙。静岡といえばお茶。
小学生男子特有の男女を冷やかすノリが恥ずかしく痛い。覚えがあるからでしょう、ズバリそうでしょう。ここで一緒になって冷やかす丸尾クンに、子供らしいところあるなと安心すると同時に、それじゃあ人望はついてこないよ、と老婆心。
この後の回で、花輪くんの母親と自分の母親比べて、容姿の差を嘆くところも彼の器が知れますね。まあ、小3だから他人より優れていたいが最優先されるのも納得はするのですが。チグハグさは子供なので許せる部分だと思います。
ここでもキザで紳士な花輪くんは流石です -
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ちびまる子ちゃん7巻。
アニメが始まって、知らないところ関与できないところで作者の周囲がうるさくなってしまった不満や苦悩がおまけページに現れているのが悲しい。
有名税という言葉、知る権利という言葉で、迷惑行為がどこまでも正当化されていた時代ですからね。それは2025現在でも大して変わっちゃあいないとは思いますが。残念なことに、下世話な話は人間誰しもが大好きななので、一定の需要があるのも事実。無くすことはできないです。
とはいえ、やりすぎはよくない。
この当たり前のことを、ルールでなくマナーで律することができるのが大人になった証だと思うんですけどね。
そこの境界線を、越えたり越えなかったり、越 -
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作中屈指の好エピソード、プサディーとの思い出が収録されている6巻。
プサディーが日本に来るのは、アニオリだっけ?
人生において束の間の時間しか一緒にいなかったとしても、本人たちにとって大切なかけがえのない時間であるというのは、確実になるもので。
それは誰がなんと言おうと、本人たちにしかわからない感覚であるし、失うことも汚されることもない時間。
素敵な時間をプレゼントしてもらったまる子でありました。
作者自身が小学生だった頃の実体験を、おもしろおかしくのんびりせつなく描いているのが「ちびまる子ちゃん」であると思っています。
作者の願望も多少は含まれているはずで、おじいちゃんの話はもう有名です -
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フランス料理食べに行ったり、花輪くんの応援行ったり、仔犬、遠足、ズル休み、クリスマスな5巻。
なんてことない日常に訪れるちょっとした違和感が、とんでもなく冒険心を刺激して、なんでもできる万能感へと誤解させる。
小学生にしか味わえない感覚を疑似体験させてくれるのがいいです。
今更ですが、3年生だからいいんでしょうね。
ちゃんと怒られるし、理不尽に怒られることもあるし、子供のしたことだからで許される時もある、という一番あやふやな年齢。
そういう風に設定しているというのもあるだろうけども、実体験とは違う部分も読者個人個人で多々あるだろうけども、おおまかにいって満遍なく子供時代に経験した何かと共鳴す -
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ちびまる子ちゃん4巻。4巻は昔読んだ覚えがあるな。多分、4巻だけ買っていたんだと思う。少ないお小遣いでやりくりしていたうちの一冊だったのかな。
自分ではなく妹が買っていたんだと思います。
丸尾くんと花輪くんが準レギュラー化してきています。個性的ですからね。
優等生委員長と小金持ちという、小学生の感覚で鼻持ちならないキャラクターの二人。ぐうたらずぼらで貧乏なまるちゃんなので、ちょうど良い対比なんでしょうね。
花輪くんが小金じゃなくて、ちゃんと金持ちだってことはおいおい判明していきます。
たまちゃんはまだまだ名前のあるモブって感じです。まあ4巻だし、半分はほのぼの劇場みたいなもんだしね。
「夏 -
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遠出する時の期待と緊張と不安。小学生にとっては、隣町だろうとどこだろうと知らない場所に一人で行くというのが大冒険の始まりであって、距離は問題じゃない、という話。
この期待と緊張と不安の感覚は、勝手に始めた恋心でも、親元を離れて初めての一人暮らしでも同じもの。
自分と主人公の年が近い話に一番共感できたりします。それぞれオチを変えているのが芸が細い。オチ前か。オチは自分が期待していたものとは一番遠い現実に着地してしまった、という自虐や自戒だったりするものな。
夢の時間がさめて現実へ戻る寸前の、はざまの瞬間。甘い儚い時間がいいのだと思います。大人になって、この時間は確実に終わりが来るとわかっているの -
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ちびまる子ちゃん2巻。
水害の話は、他人事でないことなのだけど、他人事としてイベントとして記憶してしまうというのは理解できる感覚。不謹慎ではあるけども、必要以上に寄り添うことが全てではないと思うので。
誹謗中傷やコケにしない、という最低限のことを守っていれば、日常を過ごすことに問題はないと思います。
一方で、地震に対する感覚というのは共感できるかなぁ。作者と同じく静岡県民なので。しかし、阪神淡路も東日本も経験していない時代の話なんだよな2巻は。
こうやって時代を経てから読むと、当時は平穏な日々だったなぁ。
人間の善性を信じていると思える「ほのぼの劇場」が心地よいのだけど、本編の皮肉屋の部分