あらすじ
虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。ある生理現象について、真摯な議論が交わされる、三谷幸喜さんとの巻末お楽しみ対談つき。
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単行本版からの再読。
「二十歳になるあの日の、あの時間の感覚を、私は一生忘れない。」(二十歳になった日)
「当時二歳半だった私は、事故の連絡を受けた母が血相を変えて慌てていたのを見ていた記憶がある」(父ヒロシ)
これらの一文は、さくらももこの情動記憶力がいかに優れているかを象徴していると感じた。五感を通じた緻密な記憶の描写と、ビートたけしに通ずるシニカルなユーモアが絶妙に融合して、唯一無二の軽やかさのある文体を生み出していると思う。
彼女の作品全般に言えることだが、日常の些細な出来事をおもしろおかしく切り取って、そこに東洋哲学的な思想をしれっとぶっ込んでくるので、読むたび毎回感心させられる。何度読んでも飽きない。
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小学生で初めて読んだ時のことを思い出した~印象的な話は覚えているものなんだな。グッピーの惨劇、二十歳になった日、はすごく覚えてる。二十歳ってこんななのかなぁ~って思ったっけ。
巻末の三谷幸喜との対談はほぼオナラ話。真剣にくだらない。最高!
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フフッと笑ってしまう描写が沢山あって、どんどんと読み進めてしまった
生命に関わるエピソードは涙がでた、、
私はこれが初めての さくらももこさん のエッセイ体験だったんだけど
なんでもっと早く読まなかったんだって後悔
他の作品も全部読みたい
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【死ぬ可能性も含む生きている時間を、私は本当に貴重だと思う】
今回は家族と命に関するエピソードが多い。特に、「小杉のばばあ」「ミーコの事」「父ヒロシ」のエピソードが印象的だ。笑える部分もあれば、しんみりする場面もあり、緩急のつけ方が上手、且つ老若男女問わず読みやすい文章で、さすがの筆力だと感じる。命と家族…今回は、何度か思わず涙してしまう場面もあった。おそらく、さくらももこさんがもうこの世にいないことが大きく影響しているのだと思う。若くしてその生涯の幕を閉じられた時の家族の心情を考えずにはえられなかった。
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「もものかんづめ」「さるのこしかけ」「たいのおかしら」を一気に読みました。何気ない日常を面白く切り取る天才ですね。さくらももこ展で初めて読んだ水虫治療の話に興味を惹かれ読み始めましたが、どの話も面白かったです。お姉さんのお見合いの話や、「女の子なんだから家のこと手伝ってちょうだい」など、今だとあまりピンとこない価値観に当時の時代を感じました。
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今回のさくらももこさんの作品も最高♪特に、三谷幸喜さんとの対談が面白すぎるー!一見くだらないテーマについて、真剣に議論を交わす2人が大好きです。何度も「くくくっ……」と我慢できず笑っちゃいました(いま周りから怪しい目で見られています笑)。笑いの癒しいただきました♪
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過去に読んだことがあったっぽい。
なんとなく記憶にあるなーと思いながらも最後まで面白く読めた。
数年後にまた同じことを思いながら読んでる気がする。
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なんて面白いんだ
さくらももこ展に行ったので読んでみました。
月刊誌りぼんのちびまる子ちゃんしか知らなかったわたしはもうさよならです。他にも読んでみたくなり、展示会で絵を見たどうぶつの本を買いました。
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さくらももこさんのエッセイはじめて読んだけど読みやすくてあっというま。「父ヒロシ」お気にいり!お姉ちゃん意外と強烈キャラだったことにびっくりした。
読みやすい
相変わらずテンポよくサクサク読めて面白い。なんてことない日常なのに言葉のチョイスがこれまた絶妙でそのときの光景や登場人物の気持ちがわかってしまうみたい。
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『もものかんづめ』『さるのこしかけ』に続いて『たいのおかしら』も読み終えた!
今回は家族の話や生き物についての話が多く、思わず笑ってしまう場面や胸がキュッと切なくなるような場面もあり人生って色々あるなーと考えさせられた。
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さくらももこ作品はふとした時に読みたくなり、ほっこり笑えるお話が沢山なので今回も感情色々になりながら読みました!
【さくらももこ】という世界観が大事にされててやっぱり大好き。
三谷さんとの対談もめっちゃ面白くて声出して笑いました!
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「もものかんづめ」も「さるのこしかけ」もなんでこんなにいろんなことがさくらももこさんの周りには起きてるんだろう。これは書き方の問題?とも思ってけどたぶん違う。このお方、相当な好奇心旺盛の方なんだと思う。思い立ったら吉日とはかりにどんどん色んなもの買って色んなこと試してる。
この以上な好奇心が私にも欲しい。いろんなものに挑戦していろんなことしたいけど、それに伴い道具が必要になると物が家に増える、、、。それは困る。なので、私の好奇心はお金はかかるが場所を取らない食べ物へ飽くなき好奇心を向けようと思う。でも、最近、完全食しか食べないって男性の動画をインスタで見てその人が、食べ物を食べることはお金出してうんこ買ってるようなもの、みたいなことを言ってて、なるほど、と納得してしまう自分もいた。
私の好奇心はどこへ向ければ(笑)
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グッピーの惨劇、二十歳になった日
中学2年の時に友達に薦められて読んで、グッピーの惨劇のグルグル回っているシーンと挿絵、外人の挿絵が蘇った。
二十歳になった日だけテイストが違って心に来るものがある。
というより、20になった時を28歳で書いて出版していて驚愕 あっけらかんとおバカエピソードをここまで本にできるのはさすがさくらももこ先生。
笑気で歯の治療をして、国王になった気持ちでいるところや笑気ガスを先生が笑気と呼んでいて感心した部分がももこ先生っぽい
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やはりさくらももこのエッセイは最高。
なんでこんなに文を書くのが上手いのだろうか。
挿絵もふふっと笑わされて読んでる間はニヤケが止まらない。
まる子の頃の話も、知ってる人達の他の一面や、
実際の性格なんかも書かれていてよかった。
夫婦の話もかなり好き。
読みやすくて素敵だな
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「さるのこしかけ」からの続きで。
さくら先生のエッセイはサクっと読めてしまうので通勤中の読書にちょうどいい。
かの有名なグッピーの惨劇が収録されているのもこの巻。善悪は一旦横に置いておいて、さくらももこ先生のクレイジーさが際立つエピソード。
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さくらももこさんのエッセイは、3作目?だと思うのですが、相変わらず面白いです!
なんでこんなに面白く日常を描けるのかと思うくらい、読んでいるだけで笑いそうになりますし、笑っちゃいます☺️元気がもらえる作品でした。
毎回のエピソードに「その後」があるのが良いです。
あの後どうなったのかを知れるのも楽しいですし、
やっぱり面白いです。
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情けなさに大爆笑の『ひろ子の揉め事』と爽やかな読後感の『二十歳になった日』がお気に入り。とても素敵な二十歳の誕生日の過ごし方だなぁ。私には何の記憶もない。もっと節目を大事にすれば良かった。『ひろ子の揉め事』は3回目で歌っちゃうところが最高。怠けすぎてお母さんに怒られる『怠け者の日々』は他人だからこそ笑えるが、お母さんは苦労されただろうな。現代ならどのエピソードも炎上しそうだが、この緩さが良い。グッピーは可哀想だけど、うっかりが絶対に許されなかったり必要以上に叩かれたりするのは間違っている。
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前作のさるのこしかけはそのタイトルになった理由が記載されており、今作の由来はどこから来たのかなと思いながら読み進めたが残念ながらそれらしきものは見つからず。1人ずっこけそうになりながらも変わらない作者の世界観に安心しながら読み終えることができた。
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小杉のババアの話が、その後の話も含めて好きだった。噂は人間のほんの一面で、噂程度にしか付き合いがない人の別の顔や思惑は知ることはほとんどない。けれど、その人の人となりはその人が生きてる年数分しか知ることはできない。知ることが良いこととは限らないけど、自分が想像してる以外の性質もあるんだろうなと思いながら生きていこうと思う。
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安定の面白さ!!
ほのぼの日常に少量の毒を小さじいっぱい。といった内容がたまらない。
印象に残っているのが、
「グッピーの惨劇」
何回、生き物死なすねん!!といった感じ。
生き物好きだが、あまりにも迂闊すぎるし、
「普段は、気にもしていない家族がここぞとばかりに責めてくる」と怯えた挙句、証拠隠滅の上、隠蔽工作。グッピーが可哀想だがニヤリとさせられた。
「怠け者の日々」
とにかく凄い。強靭なメンタルで怠けを続けるさくらももこは凄いと思う。どんなに怒られても、懲りないメンタル。本当に見習いたい。
「話を聞きなさい!!」と怒られて、最後の返答で、
さくらももこが
「話を聞けと言われたから一応聞いただけだよ」との返し。。。本当に鬼メンタルだよ、この人。。。
「父ヒロシ」
やっぱり、お父さん好きだよね。なんだかんだ登場回数が多い。
人に好かれず、そして、嫌われもせず酒と釣りの事しか考えていない中年親父。さくらももこの何気ない一言で、メチャクチャ笑顔になるヒロシ可愛い。
そして、「ミーコのこと」。。。。
これだけ、テイスト違わない?飼っていた猫のミーコの話だが、他の話に比べてシリアスのというかなんというか。でも、本文にでてくる殺った(やった)のルビ振りは卑怯だろ。何度もこの表現がでてきて笑わせてくれた。
今回も全体的に非常に面白かった!
いよいよ、大本命「もものかんづめ」を読んでみたいものだ。
Posted by ブクログ
さくらももこさんの本は
読みやすくてゲラゲラ笑いながら
読み終わってしまうー。
父ヒロシ
猫のミーコ
の話が特に好き
あと、小杉のばばあも。
Posted by ブクログ
最近は安らぎを求めてさくらももこさんのエッセイを読んでる。ほっこりして笑えてたまにしんみり...バランスが最高です。三谷幸喜さんとの対談は、同じ話題永遠語れそうな2人が面白い!文面から盛り上がりが伝わってきました。
Posted by ブクログ
「歯医者に行く」の笑気ガスのエピソード、久しぶりに読みたくなって数年ぶり?に手に取りました。読み返しても新鮮に楽しめました。私が忘れっぽいだけかも知れませんが。
「二十歳になった日」と「集中力」、さくらももこの魅力の秘訣のようなものが垣間見えました。自分も真似…というのはおこがましいけれど、人生で定期的に思い出したい話だと感じました。