村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレお父さんの再婚相手は、初恋の近所のお姉さん(O_O) ネタに使ったはいいが、勝利がどう感じたか、それをかれんがどう感じ取ったか、村山由佳の中でうまく処理しきれていないまま、書いている気もする。恋愛、結婚について娘は母親に相談するものだが、息子は父親にあまり相談しないものだ。あとがきに書いているとおり、もう作者が完全に勝利目線で、男女だけを逆転させて書いている。行動はわりと男の行動をうまくトレースしているが、嫉妬など感情の動きは女性の動きのまま。ま、それも含めてこのシリーズを楽しむべきだろうな。第二章は、ラノベのお約束、温泉回。けんかして最後にラブシーンで仲直りともう既にパターン化し、平成の寅さんの印象。それはそれでこの作品の魅力になってる。
文庫版のあとがきは含蓄ありますねぇ。自分が思っていることと同じことを文字にしてくれていて、すばらしいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ花村のおばさんに、「かれんと付き合ってるって本当?」と聞かれて、息も止まりそうになった。
りつ子のあきらめられない苦しい思いが、花村のおばさんにそう思わせるような言葉を言ったのだ。
話さないでおいてくれると思っていたのに。
丈は、京子から、憧れの先輩とキスなどをしてしまったことを聞き、「それでも自分を好きか」と試されているようで嫌だと言う。
勝利は、りつ子が家まで来て、胸を貸してあげたことをかれんに言えずにいる。
秘密を、話すことが優しさなのか。話さないことが優しさなのか。
話すことには、どこかで「許してもらえるだろう」という期待もあるのだろう。
聞いた側の度量で対応が決まるというのも、たしかにずるい気がする。
同じ作者の「海を抱く」で、同じことをした者でないと赦すことはできないといった内容があったように思うけど、
同じ高さにいないと、本当の意味でわかりあうことはできないのだと思う。
そうでない限り、片方が我慢して受け入れることになる。
そうであるならば、話さずに、苦しさを抱え続けるというのが正当な罰なのかもしれない、とも考えた。
話さないでいられることの苦しさを思うと、また悩ましいところで、正解などないのだろうけど。