村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初のメールのやり取りが微笑ましくて照れくさくて、つい顔がほころんでいました。5年経ってもなおあんな風な関係でいられるっていいな、と素直に思いました。私が遠距離恋愛をしたことがあるからか、どうしても気持ちがピノコに偏ってしまっていた気がします。だから展開が読めてたとはいえ悲しくなったり。
最後に俊太郎は「どんなに思いのたけをつづった手紙でも、相手が30秒抱きしめてくれる温かさにはかなわない」と気づきピノコの元へとバイクを走らせるのだけど、ここでやっと止まってたピノコと俊太郎の時間が再びゆっくりと流れ出すのを感じました。
・どれだけ大事に積み上げてきたつもりでも、なくなる時は一晩。
なくなってしまえばおんなじよ。
・実際、どんなことでもして奪い取るくらいに考えないと、欲しいものなんて何ひとつ手に入らないのよ。
・お互いに好きになり、想いを深め、体を重ね合って・・・相手の何もかもを手に入れたつもりでいても、それはたぶん錯覚なのだ。人の心なんて不確かなものだ。今は好きだと言っていても、愛していると言っていても先のことまではわからない。相手を信じるしかないとおもっても、信じている自分の心の方が変わらないという保証はどこにもないのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一番頭に残っているのが、うさぎが出会いについて話しているところ。
突如1つ1つの出会いが凄く大切なものに思えました。
「地球上でこれだけたくさんの人が生まれてくる中でだよ、偶然おんなじ時代で生まれて出会えただけでも奇跡だよ」
言葉はありきたりかもしれない。それでも物語を通して読むと、とても特別なものに感じられたんです。
他にも、「夜明け前の闇が一番深い。もし今が一番つらく感じたとしたらさ、それはつまり終わりと始まりがもう目の前って事なんだよ」という涯の言葉に励まされもしました。ありきたりのようなものを、ありきたりじゃなく感じさせる村山さんの描写や表現は本当にすごいです。これからまた歩んで行く元気みたいなものをもらった気がします。