安部公房のレビュー一覧

  • 箱男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    アホ難しかった。
    ほぼ理解不能に近い。

    見ることに特化した箱男は、結局見られることから逃げられない。
    現代社会と箱男の世界観を重ねて、何が言いたかったか考えた。
    スマホという文明機器で、所持者が常に写真を撮ることができ、SNSで自分の意見を特定の誰かまたは不特定多数に発信できる主体だと信じて止まないが、他人からすれば目の前に写真を撮る人物がいて、SNSで何か発信する人物がいる。匿名という個人を特定しない形で、街中やSNSに存在していても、例えば匿名Aというある名前のついた状態で存在しているっていうことなのだろうか。

    贋医者が無免許で医療行為していたのは驚いた。
    裸婦像モデルの女が、その贋医

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    2026年01月09日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    どう考えたってこんな状況には成り得ないでしょって感じるくらい異常な世界観なのに、その中で現代人の多くが直面する切実な問題や社会の構造がありありと浮き彫りにされている点がすごすぎる
    自由ってなんなんだろうね
    読み終わってもしばらく口の中が砂でじゃりじゃりした

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    2026年01月05日
  • 箱男(新潮文庫)

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    江戸川乱歩の人間椅子的な不気味でエロティックな物語
    まるで薬中にでもなったかと思うような錯覚に陥る
    頭の中がまとまらなくて、気持ち悪いけどやめられない感じ

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    2026年01月01日
  • 箱男(新潮文庫)

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    男の欲望が詰まった小説だと思います。

    箱をかぶることで現実とはかけ離れつつも、社会の中には存在している。個人としていなくても実態がそこにある。ちょっと不思議な小説でした。
    比喩表現も多く、場面の切り替わりが何回もあります。

    見たい欲望と、対峙して見られたい欲望。
    「覗く」行為そのものを箱を被ることで常に可能にしているところが自己欲求の表れなのかもしれません。

    三島由紀夫著の「豊饒の海 (三)暁の寺」を思い出しました。

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    2026年01月02日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    独特な比喩表現で、途中止まって考えてしまう描写がたくさん出てきます。
    たとえば、「くらげのように踊りだす胃袋」。
    くらげの踊り‥?海にいて始終泳ぎ漂う、あのくらげを思い浮かべました。

    ストーリーは女性蔑視があるものの、人を監禁する術をもち、徐々に洗脳されていく様や、「砂」という自然物質を絶え間なく身近に感じさせるものです。
    砂のように引き込まれて完読しました。

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    2025年12月21日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    ★読書会の課題図書★
    私には難しかった。けどつまらなかったわけでもなかった。
    安部公房の他の本を読んだことがないから、いきなり安部公房のアイデアの出所とか、話の作り方の説明をされているようでピンとこず、先に他の本を読むべきだったかもしれないと思った。

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    2025年12月14日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    ネタバレ

    殺人事件を巡るミステリのような展開から話が変わってきてSFへ(笑)予言する機械や謎の脅迫電話、胎児誘拐事件、水棲人の研究など色々考えるな~(笑)異色なSFとしていい感じですね(笑)

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    2025年11月24日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ある夏の朝。時速2、3キロで滑空する《飛ぶ男》が現れる。ある中学教師と接触していた《飛ぶ男》は、男性不信の女に空気銃で撃たれた。女は《飛ぶ男》を確認する為に中学教師の部屋へ。 不思議な雰囲気の話。しっかり完成していたら、なんだかとても良い物語になっていた気がする。

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    2025年11月24日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ある朝突然脛にカイワレ大根が生えたという展開が(笑)なぜカイワレ大根だったんだろう。掴みとしては良かった(笑)なんと言うか物語自体が壊れてしまう寸前のようなギリギリのところを走ってる感じで結構読むのは苦労したけど引き込まれていくように読んでしまった(笑)所々に現れる歌が何となく『ドグラ・マグラ』を想像してしまった。

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    2025年11月24日
  • 箱男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    難解。語りや視点が色々と変化してしまい混乱してしまった。箱男と贋箱男の区別もちょっと難しくなってしまって。解説まで読んで少しわかったかな(笑)しかし一読だけでは理解できない(笑)ちょっと『ドグラ・マグラ』を読んでいるような(笑)あそこまでおかしくは無いですが(笑)とりあえず時間をおいて再読しないと(笑)そして他にも安部公房が積読になっているから読んでいこう(笑)

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    2025年11月24日
  • R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)

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    どの作品も発想が怖い。

    「変形の記録」「死んだ娘が歌った…」などは死後の視点で描かれているが、死んでも変わらない、死後の世界も今と同じ事が繰り返されるような気がして暗澹たる気持ちになりそうになる。救いが無い。

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    2025年11月20日
  • 箱男(新潮文庫)

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    阿部工房は箱に住んだことあるんじゃないかというくらい箱の描写が細かい
    一回じゃ理解できなかったけどなぜか面白い
    もっかい読む

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    2025年11月16日
  • R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)

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    [R62号の発明]
     会社を首になって自殺を考えていた機械技師の男が、生きながら自分の死体を売ってロボットにされてしまう。元の会社にロボットとして働くようになった彼は、人間を酷使して殺してしまう機械を造る。このあらすじからすると、不況時代に対する風刺と見ることや、資本家に対する左翼思想側からの作品と見ることも当然可能だろうと思うけど、個人的にはそういうことよりもヘラで脳味噌をひっくり返しているところとか、脳味噌が君なのか、それとも君がこの一部なのか、といった手術シーンの方が印象に残っている。
     ただ、予想していたほどすごい話でもなかったな。教科書に載ってても全然不思議じゃない。SFならこれぐら

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    2025年11月09日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    未完だから続きを書きに来て欲しい。
    安部公房に出てくる女は魅力がある、みんな変なのに話が静かに展開していくのが面白い。

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    2025年11月06日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    安部公房というと昭和30年代の印象が強いが、これは1990年代の作品なので、少し現代風なテイストが入っている。
    とは言え、やはり氏の作品は常識外の出来事が次々に起こり、あっという間に現実の外へ連れて行かれる。
    空飛ぶ男を見かけた女性が空気銃で撃ってしまったのは百歩譲って理解できるとしても、その女性が、撃った男の怪我を気にして、男の部屋を訪ねて捜索しだして、頭の中は?だらけになった。まあ、空中を移動している時点で現実の外の世界なんだけど。
    途中で文章が欠けているので、誤植かと思いきや、未完の作品とのこと。だから尻切れ感はあるけど、ストーリー云々ではなく、この世界観、空気感が好きな人には良いのでは

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    2025年10月23日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    なんか、実写化するなら阿部寛だなと思った。後半、なんかしょっちゅう勃起しているので「ファニーな村上春樹みたいだな……」と思った。「ええ〜〜〜〜〜」という展開が続くし、とにかく突飛な話が続くので戸惑いもあったが、そのぶっ飛びが楽しく読めた。最近はもう時間的にぶっ通しで集中して読んだりできないので、話がぶっ飛んでると印象に残りやすくて「どこまで読んだっけ」とならずありがたい。「同意の上の性交が認められるのは何歳までだっけ?」が面白かった。安部工房展に行ってピンク・フロイドが大好きって話を見ていたので、本当にめっちゃピンク・フロイド好きだったんだなと思った。私が小説を書く時、岡村靖幸の話をするだろう

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    2025年10月17日
  • 他人の顔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    仮面をかぶって、一番純粋にやりたかったことが、妻を痴漢することだったり。
    一生懸命変装したにも関わらず、近所の女の子にすぐに仮面だと見抜かれて動揺したり。
    コメディだった。

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    2025年10月16日
  • 箱男(新潮文庫)

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    箱の中に入れば、全てのものとの関係がランダムになり、全てのものと一様な距離感をもつ。あらゆるものから等しい距離をとれるような空間だからこそ、角を持ちこちらと直接接点を持つような物は存在せず、無条件に寛大で輪郭がやわらかい世界が視界に広がる。
    見られるよりは見る側、覗く側でいたいというのは解釈する側で安心したいという欲求なのか
    ふつうの人はダンボールなどないから自分が過度に観察されるリスクを鑑みて多少節目がちに生きる
    それにより全てに目を凝らしたい欲が圧されることもあるが、特定の何かにふれられる、自分の位置を他人という定点を通して確かめられるという特典もある
    他者を覗いていて不快感を感じないので

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    2025年10月14日
  • けものたちは故郷をめざす(新潮文庫)

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    人の生存本能を描き切る文章力、凄まじいものがあった。当たり前のように満州生まれの芸能人がいるが、その苦労は底知れない。

    自身のアイデンティティもよくわからない、誰が敵で誰が味方なのかもわからないが、遺伝子的には日本人の血を汲んでいる。日本の領土を出ると日本は敗戦国であり、日本人には多くの敵がいる。だから日本を故郷として、安寧の地を求めてそこに帰ろうとするが、心の故郷では全くない。政治的混乱に巻き込まれた人々の混沌とした当時の状況が、本作からははっきりと伝わってくる。国が始めた戦争から生まれる難民問題、決して軽視して良いものではない。

    国を追われて荒野を彷徨う描写、そしてそこで浮かび上がって

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    2025年10月12日
  • 箱男(新潮文庫)

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     さあ、いよいよ初めての安部公房。ということで、この作者としては比較的わかりやすそうなこれから読むことにしたんだけど、もう写真とその説明のところでわけわかんねえ。これは作者の罠なのか、それとも深読みするべきなのか。俺の頭だとついていけないのかなあ。
     途中で唐突なエピソードが挿入されたりするのは序の口で、この物語を語っている「箱男」がいったい誰なのか、カメラマンなのか、元軍医だった男なのか、その身代わりをしていた男なのか、最後までわからない。いちおう全ては狂人の落書きだったと受け取れるような終わり方にはなってるけど、そんな単純なものじゃない。たぶん。最初から実験小説だっていってるし、安部公房も

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    2025年10月03日