安部公房のレビュー一覧

  • 砂の女(新潮文庫)

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    2026.04.14

    砂がまとわりついたようなざらざらした感覚が終始付きまとう作品。書かれた時代が何十年も前なのもあるのか、表現が難しい部分も多く読みづらかったが大枠は読み取れた。

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    2026年04月14日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    著者の遺作らしい。
    (後に未完作品が1つ出版されたが)

    かいわれ大根はまだコミカルですんなり受け入れられたが、自走ベッドが登場したかと思うと何の説明もなしに走り出して、意味のわからなさを強く感じ、自走ベッドという単語が出てくる度に???と意識が引っ張られてしまっていた笑

    これもまた読後に考察を読むと、
    カンガルー・ノート=アイディア、
    かいわれ大根=創作、
    自走ベッド=収入、とあり、面白い。

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    2026年04月09日
  • 箱男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    導入にて、箱男になるまでの流れが紹介され、理想の箱の作り方もあり、なんだかこうやって書かれると自分もふとしたきっかけがあれば箱男になってしまいそうな錯覚を感じた。
    その導入こそ、あからさまに箱男の視点で書かれていたが、読んでいてころころと書き手が変わるので混乱した。
    安楽死とはなにか?の定義で、身体的なものに偏りすぎではないか、精神的なものを蔑ろにしすぎではないか、という指摘に強く同意する。

    見られているのもぼくだが、見ているのも同じくぼくなのだ。
    とあるように、箱男はただ覗いている側なのではなく、実は覗かれている側でもあったのだという落ち。



    「覗き」という行為が、一般に侮りの眼をもっ

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    2026年04月09日
  • 飢餓同盟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトル買い。
    今まで読んだ中で1番読みやすかった。

    全員特出して狂っているわけでもなく、どこにでもいる人間なのが虚しい。育つ環境や生きる場所の大切さを感じつつ、ひとつの町のエピソードとしてそこまで深入りせずサクッと読める。
    ラストの医者の語りが、夢から冷めたなような距離感をうむ。

    『儚い』というほど綺麗でもない、後味のわるさが良い

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    2026年05月08日
  • 箱男(新潮文庫)

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    青山美智子さんの学生時代からのお気に入りの一冊ということで読んでみた。
    独特の世界観で、正直わかったようなわからないような…
    この本を学生時代に面白いと思える感性がすごいなと思ってしまった。

    子どもの時に作ったダンボールの家に、小さな覗き窓があって、そこから眺めた景色を思い出した。
    いつもと同じ部屋がなぜだか違って見えて、なんだかワクワクしたなぁ。
    さすがに箱男にはならなかったけど、覗き見のなんともいえない感覚はわかる気がする。
    2024年に映画化もされているみたいなので、そちらも観てみたいなと思った。

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    2026年03月26日
  • 砂の女(新潮文庫)

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     全体的に読みにくい文体だったが、砂穴から脱走するシーンには『走れメロス』のような疾走感を想起させられ、ページをめくる手も速まった。また、豊富な比喩表現も魅力的だった。

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    2026年03月26日
  • 密会(新潮文庫)

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    難解だった。いや、決して難解というわけではないはずなのに、すべてが読み手の想像の範疇に収まらない静かなエネルギーを感じた。津原泰水的な世界観の奇妙さ、不気味さ、どこか歪んだ登場人物たちには嫌悪感とともに不思議な愛着が湧くのを感じる。『砂の女』を読んだときにも思ったが、安部公房という作家は物語の空気感の中に読者を引き込む能力に異様に長けており、温度や手触りをまざまざと思い浮かべられるような、何とも言えない感覚になる。

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    2026年03月24日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    ・題未定
    求めてたものを手にしても罪悪感があると享受できないのね、元いたところに求めてたものがあったと気づいたパー公は幸せになれるのか。登場人物みんないい人。

    ・老村長の死
    怖。殺された?やり取りが不思議。

    ・天使
    精神病の人の脳内を文学にしたような。笑顔たくさん天使の生活楽しそう。

    ・第一の手紙〜第四の手紙
    〈運命の顔〉とのやり取りを手紙で表している。意味わかんない仮面と手袋つけさせられて説明書読んだら詩しか書かれてないのはおもろい。後半部分は失われているのとかこれを23歳で書いてるのとか安部公房訳わかんなすぎる、すごい。

    ・白い蛾
    白蛾丸という船で見た蛾の標本についての話。途中の「

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    2026年03月21日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    けものたちは故郷を目指す、とはまた全く違うファンタジー。
    発想がなかなか面白くて、けものたちとは逆な1日で読み切った。それでも時間軸が変わるとやはり読みづらい。

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    2026年03月12日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    どれだけ現実離れしていても離されないのは、細かな情景描写や表現が作品の世界観に一致しているからだと感じた。終始魅了され続ける文章だった。

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    2026年03月12日
  • 人間そっくり(新潮文庫)

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    SF小説と言えば、ジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」や小松左京の「日本沈没」などを思い浮かべるが、本作はそのようなダイナミックな話でなく、登場人物が少なく、ほぼ会話で終始する。理屈を重ねていくうち、正しい事とは何なのか、自分や周りがなんだかわからなくなってしまう。途中続く事なく進んでいくところがすごい。2026.3.4

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    2026年03月04日
  • 友達・棒になった男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    闖入者を元に創作されたとのことで友達を読んだ。
    読んだ人は皆、この善意の押し付けを耐えがたい思いで読むと思うけど、そういう感想を持つ人でも、何も考えず友達家族側に入る人は多そう。
    私はとにかく自分の領域に他人が入ってくるのが苦手だから、恐怖に近い感覚で読んだ。
    闖入者と友達で、ラストが違うのも面白かった。

    棒になった男は、特にボクサーの話がさっぱりよく分からなかった。
    榎本武揚は途中で脱落。戯曲は慣れないから読みづらいなと思った。

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    2026年03月02日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    作者独特の短編集です。
    東大医学部卒の天才は、凡人には理解できない世界に生きています。掴めそうな、手に取れなさそうな不思議な小説感が湧き出していました。

    「鞄」→自由とは何かを問う面白い小説です。どのようにも捉えることが出来、思考することに興味を覚えます。
    「自己犠牲」→ドラマや映画のショートストーリーにもなりそう。ラストに衝撃を受けます。
    「公然の秘密」→SFっぽくて想像力が湧き上がりました。

    この本から始まり、『砂の女』『箱男』の順番に読むと阿部公房ワールドに入りやすいかなと思います。

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    2026年02月01日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    ふつう人の見た夢の話なんてつまらないものだけど、と思いながら楽しく読めた
    特に気に入ったのはアリスのカメラ、公然の秘密

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    2026年01月27日
  • 箱男(新潮文庫)

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    自分が文学的素養が無いのもありますが、非常に難解な内容でした。
    ストーリーというよりかはこの登場人物の視点、関係性、構造や表現手法をもっと理解すれば評価も変わるのかなと感じました。もっと勉強します。

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    2026年01月26日
  • 壁(新潮文庫)

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    ・起きたら名前がなくなってたり、服が喋り出したりとファンタジーな世界のようで、何故か現実に起こりえそうな気がするリアル感、緊迫感を持って展開される、安倍公房の不思議な世界観の物語。
    ・「壁」がテーマになっており、主人公によって色んな壁の解釈をしていた。第一部にあった「遥か彼方に見渡す地平線と、目の前のある壁は同じ」という主張が、分かりそうで分かり得なかった。
    ・物語として読みやすい内容ではあったが、その一歩先の安倍公房の主張や考えを読み解くことができなかった。砂の女の方がその辺りは読み取りやすかったように思う。壁はデビュー作である一方、その10年後に砂の女は書かれているからかな。ただ、安倍公房

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    2026年01月20日
  • 箱男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    アホ難しかった。
    ほぼ理解不能に近い。

    見ることに特化した箱男は、結局見られることから逃げられない。
    現代社会と箱男の世界観を重ねて、何が言いたかったか考えた。
    スマホという文明機器で、所持者が常に写真を撮ることができ、SNSで自分の意見を特定の誰かまたは不特定多数に発信できる主体だと信じて止まないが、他人からすれば目の前に写真を撮る人物がいて、SNSで何か発信する人物がいる。匿名という個人を特定しない形で、街中やSNSに存在していても、例えば匿名Aというある名前のついた状態で存在しているっていうことなのだろうか。

    贋医者が無免許で医療行為していたのは驚いた。
    裸婦像モデルの女が、その贋医

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    2026年01月09日
  • 箱男(新潮文庫)

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    江戸川乱歩の人間椅子的な不気味でエロティックな物語
    まるで薬中にでもなったかと思うような錯覚に陥る
    頭の中がまとまらなくて、気持ち悪いけどやめられない感じ

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    2026年01月01日
  • 箱男(新潮文庫)

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    男の欲望が詰まった小説だと思います。

    箱をかぶることで現実とはかけ離れつつも、社会の中には存在している。個人としていなくても実態がそこにある。ちょっと不思議な小説でした。
    比喩表現も多く、場面の切り替わりが何回もあります。

    見たい欲望と、対峙して見られたい欲望。
    「覗く」行為そのものを箱を被ることで常に可能にしているところが自己欲求の表れなのかもしれません。

    三島由紀夫著の「豊饒の海 (三)暁の寺」を思い出しました。

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    2026年01月02日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    ★読書会の課題図書★
    私には難しかった。けどつまらなかったわけでもなかった。
    安部公房の他の本を読んだことがないから、いきなり安部公房のアイデアの出所とか、話の作り方の説明をされているようでピンとこず、先に他の本を読むべきだったかもしれないと思った。

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    2025年12月14日