安部公房のレビュー一覧
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他の作品とは違って、台本をテキスト化したものなのでちょっと特殊な文体です。この事によって、普通は不可能である、人物が同時に別行動をするという表現が可能なので、短文でありながらも人物の表情や仕草を捉える事が出来る。ちょっと不思議な感じです。
<友達>ある一人暮らしの男の部屋に、見知らぬ9人の家族が上がり込んでくる。出ていけと迫る男に堂々と、自分達がどれだけ大切な存在か、貴方が必要としているかと説き、訳も分からぬまま住み着かれる。大衆とは世間とは、ただの他人の集まりでしかないという恐怖を描いた作品。
<鞄>ある新婚の女性が、悩みを友人に打ち明けるが.........それはとてつもなく大きな悩みでも -
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舞台化されると聞いて手に取った一冊。
時代背景もあるのだろうけれど、言葉は難解で比喩も多く、正直なところ読みやすい作品ではない。
さらに、やや過剰にも感じる性的な描写が続き、そこまで必要か?と首をかしげる場面もあった。
けれど──物語そのものは、とても面白い。
砂丘へ昆虫採集に出かけた男は、帰り損ね、親切な老人の計らいにより、一夜の宿を与えられる。
そこは、女がひとりで暮らす、砂に埋もれた家。
蜂の巣のように砂丘にぽっかりと開いた穴の底にあり、出入りの手段は上から下ろされる縄梯子のみ。
一夜のことと思っていた男の目論見は、朝になって崩れる。
縄梯子は消え、女は淡々と言う。
「明日になれば -
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ネタバレ導入にて、箱男になるまでの流れが紹介され、理想の箱の作り方もあり、なんだかこうやって書かれると自分もふとしたきっかけがあれば箱男になってしまいそうな錯覚を感じた。
その導入こそ、あからさまに箱男の視点で書かれていたが、読んでいてころころと書き手が変わるので混乱した。
安楽死とはなにか?の定義で、身体的なものに偏りすぎではないか、精神的なものを蔑ろにしすぎではないか、という指摘に強く同意する。
見られているのもぼくだが、見ているのも同じくぼくなのだ。
とあるように、箱男はただ覗いている側なのではなく、実は覗かれている側でもあったのだという落ち。
「覗き」という行為が、一般に侮りの眼をもっ -
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・題未定
求めてたものを手にしても罪悪感があると享受できないのね、元いたところに求めてたものがあったと気づいたパー公は幸せになれるのか。登場人物みんないい人。
・老村長の死
怖。殺された?やり取りが不思議。
・天使
精神病の人の脳内を文学にしたような。笑顔たくさん天使の生活楽しそう。
・第一の手紙〜第四の手紙
〈運命の顔〉とのやり取りを手紙で表している。意味わかんない仮面と手袋つけさせられて説明書読んだら詩しか書かれてないのはおもろい。後半部分は失われているのとかこれを23歳で書いてるのとか安部公房訳わかんなすぎる、すごい。
・白い蛾
白蛾丸という船で見た蛾の標本についての話。途中の「