安部公房のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他の作品とは違って、台本をテキスト化したものなのでちょっと特殊な文体です。この事によって、普通は不可能である、人物が同時に別行動をするという表現が可能なので、短文でありながらも人物の表情や仕草を捉える事が出来る。ちょっと不思議な感じです。
<友達>ある一人暮らしの男の部屋に、見知らぬ9人の家族が上がり込んでくる。出ていけと迫る男に堂々と、自分達がどれだけ大切な存在か、貴方が必要としているかと説き、訳も分からぬまま住み着かれる。大衆とは世間とは、ただの他人の集まりでしかないという恐怖を描いた作品。
<鞄>ある新婚の女性が、悩みを友人に打ち明けるが.........それはとてつもなく大きな悩みでも -
Posted by ブクログ
カメラのファインダーを覗き込んだ時の感覚と似ているので、そういうところから着想した話なのだと思う。箱は単に身を隠すためのものではなく、カメラそのもので、小さな四角い穴は世界を最高解像度で消費するためのレンズなのかもね。普通に見るよりも、小さな箱(枠)を通して世界を観ると、より細かな部分を、より繊細に捉えることができる。
強いメッセージ性があるというよりも、覗き見たいという純粋なフェティシズムを強く感じて気持ち悪かった。
最後の方はカオスすぎて、よくわからないまま読んでました。
箱はゴミに同化していて誰からも気付かれない安全圏だと思っていたのに、自分が見ているのと同じくらい、他者に見られていた。