安部公房のレビュー一覧

  • 砂の女(新潮文庫)

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    3.5ぐらいか

    古本を買ったら1980年台の古本で、糸井重里のコピーやらに触れられてそれがまず面白かった

    すごく独創的な世界
    ドロドロしている陰気な話
    怖い話だけど、独創性がそれに優って、面白かったという印象が残る

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    2026年05月07日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    人生において場所がどれだけ重要なものなのか。結局不平等な社会にも適応してしまい、やる意味を与え続ければ不満なく生きられるのか。

    蟻地獄に転落した主人公が脱出を試みながらも社会の縮図に気付き(?)順応していく様を見届ける不条理物語。

    男は地上にいるときから幸せを持ってない。
    教師という仕事も、希望を持つのは生徒、嫁との生活にも活力はなく、趣味の昆虫採集も名声のためでしかない。
    最初から幸せじゃない男は、蟻地獄の底で生きがいを見つけてしまう。
    幸せな人生とはなんぞやと思わず迷走してしまう。

    結局彼は穴の底で、最初に求めていた"名声"のカケラを手にして終わる。この小さな小さ

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    2026年05月06日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ある探偵業の男が依頼された人の旦那を探しているうち、いろいろなしがらみがでてきて最後自身がそこから逃れようとして蒸発してしまうというお話。
    主人公の背景をが前段でもう少し記載されていたら、少しわかりやすかったかなとも思う。

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    2026年05月06日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    完読。

    理不尽且つ不条理な題材
    閉鎖された部落に幽閉される主人公。

    餌をまかれ,
    嵌っていく環境


    時として刺激のない現実社会からの
    逃避願望が芽吹いてしまったのか。
    結末には詮索の余地アリ。

    比喩描写が読書中の想像力をかき立てます。


    これは,名作でしょう。




    心が荒んでないときにオススメ

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    2026年04月27日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    史記の張騫砂漠行の直後に読んだのでずっと脳内が砂まみれ
    あちらはどこまでも乾燥してたけどこちらは日本!!て感じの湿度が加わってまとわりついてイヤすぎだった

    最後逃げない(結局元の生活も入れ子構造みたいに延々と積もる砂を掻き出すのと同じだから)のも日本社会!!て感じがする

    メビウスの輪の先生への文章、執着強めなのがずっと気になってる もしかしたら相手もずっと探してくれてるかもしれない

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    2026年04月21日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    あまり読みやすい文体ではなかったが、かえってそれが主人公の抱える息苦しさとやるせなさにマッチしてたのかなと感じた。

    希望と充足って、案外対極にあるものなのかも

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    2026年04月18日
  • 壁(新潮文庫)

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    不条理不条理!読んでる間に、漫画家つげ義春氏の訃報があって、なにか共通なものを思い出した。

    それにしても「とらぬ狸」の言葉だけゴシック体なのは何故なのか

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    2026年04月18日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『手紙』が刺さったけど未完…
    内側と外側が反転て何それ!と一気におもしろさ加速してまじの途中で終わって絶望

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    2026年04月14日
  • 壁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    意味が分からないままとりあえず読み進め、読後にあらすじまとめを読んでもやはり意味がわからず、考察を読んで初めて少し納得した感じ。
    途中、展開の意味がわからなすぎて、アリスのような童話のつもりで書いているのかと思った。

    名刺という社会的な自分の名前を消された時、残った自分という存在は、自分を自分であると認識ができるだけで、そこにただ”存在”しているだけの、生物としてだけの存在になってしまうのではないか。

    考察を読むと、とらぬ狸が特に面白かった。
    とらぬ狸とは人間の非現実的な願望であり、目玉銀行へ目玉を預けること要求されるのは、現実を見る能力を手放すように促している。

    赤い繭では、家を探し求

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    2026年04月09日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ネタバレ

     この本を読んでいる最中の不安感といったら無い。何か分からないものをずっと求め続けている感覚。何度も読む手が止まってしまった。正直読むのが辛かったので再読はしないかもしれない。でもある種の救いがあるから読み切れた。
     自分の存在証明をするのは自分である。自分が決めた「目的」である。目的のない人生は、途端に自分の所在を不明にする。

    p.294「〜どんなつまらない目的のためでもいい、とにかく歩いていられるのは幸福なんだってことを、しみじみと感じちゃうんだな……」

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    2026年04月14日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    「間氷期」とは、地球の氷期と氷期の間の比較的暖かい期間のこと。現在が「第四間氷期」である。とすると、次の氷期が訪れるという話なのかと思いきや、そうではなかった。未来を予知する「予言機械」の開発者が殺人事件に巻き込まれるところから始まり、人類の未来に関する大いなる謎へと繋がっていく。

    主人公である予言機械の開発者は、その機械の「使い道」を考えなければならない状況になっている(しかも政府の意向に反しない範囲で)。それは当たり前のように見えて、実はそうでもない。純粋に技術的興味(シーズ)によって開発をしているだけの開発者にとって、用途(ニーズ)などはどうでもいいのである。

    そもそも、新しい技術が

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    2026年03月22日
  • 壁(新潮文庫)

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    意味が分からないのに、分からないまま楽しめてしまう不思議な感覚でした。
    裁判の場面の、ゴチャゴチャ感が一番好き!

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    2026年03月22日
  • 箱男(新潮文庫)

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    いやぁ、複雑すぎるし藤子不二雄すぎる(つまり不思議)

    いきなりダンボール被った生活。
    他にもダンボールを被ったライバル?

    欲を解放した姿がダンボール(でも覆われている)

    凄く格好いい比喩や表現が出てくるので、おーっ!と感動しつつ、話は藤子不二雄。

    翻訳こんにゃく必要。

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    2026年03月08日
  • 密会(新潮文庫)

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    安部公房の作品の中ではそこまで知名度も評価も高くない作品のようですが、世界観全開の展開・発想と安部公房の作品にしては分かりやすいストーリーという事もあり、楽しめた。

    救急隊員に攫われた妻を探すために接触した馬の真似をして走る協力者に渡されたカセットテープを聞いてみると主人公自信を盗聴したもので、その内容をノートにまとめて欲しいと依頼される。
    みたいな不思議で怪奇なお話。

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    2026年02月23日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    たくさんの滑稽で余計なものに覆われているからこそ、その真髄にある中身が深刻に立ち現れる。死が大きなテーマだったが、自分が今まで死について考えていたものなど笑い飛ばされるような、複雑でグロテスクな描かれ方をしていた。

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    2026年02月20日
  • 人間そっくり(新潮文庫)

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    主人公の宅に来訪してきた目の前にいるこの気違いは、果たして人間なのかそれとも火星人なのか。話しているうちに会話の主導権を握られ、己すらも人間であるという自信がなくなってくる。なぜ己は己を人間だと断言できるのか。気違いが火星人ではないと否定することもできなくなってきてから、物語は予期せぬ展開を迎えることになる。

    気違いと対峙しているシリアスな緊張感があった。特に序盤のナイフを手にするくだりでは、自称火星人が何をしでかすのかわからない恐怖がありありと伝わってきた。しかし最後まで読んでしまうと、一体誰が人間で誰が気違いなのかがぼやけてくるのも恐ろしい。いっそ皆火星人であってくれた方が幸せな結末だっ

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    2026年02月18日
  • 他人の顔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公はやはり狂気。妻の愛することは愛する人のために仮面をかぶり、それを剥がしあうことという手記に胸を打たれた

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    2026年02月13日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    ひと昔前だったら笑って流せた作品だが、生成AIの時代となった今ではリアルすぎて笑えない。第四間氷期で地上を失うことになった場合、AIも同じように水棲人になれと言ってくるのだろうか?それはもはや生きるための環境選択であり、未来とか地獄とかそういう次元の話ではなくなる。プロンプト力ばかり発達して思考能力を失ったとき、人間はどういう選択肢をとるのか。自分もその一人になるのか。死後の世界を考えるよりも難題だ。

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    2026年02月11日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    少し前の世代の作品が読みたくなり、手に取る。
    未来予測が可能な機械が、秘密裏に開発された社会の物語。
    被験のである男性がトラブルに見舞われてから、物語が動き出す。

    非常に読みやすい文体。古臭さは微塵も感じさせない。
    ただ、『他人の顔』で感じた文の美しさなどは、若干見劣りするのかも。後期の作品の方が、その意味では好き。
    序盤はミステリーのような流れだが、後半はハードsf寄りになっていき、内容が哲学的に。
    予想を上回っていく展開で、引き込まれていく。
    素晴らしい内容だった。

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    2026年02月06日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    生成AIが世界を変えそうな、このタイミングで読むに相応しい作品。昭和45年にこれを書いている作家としての想像力が素晴らしい。

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    2026年02月04日