安部公房のレビュー一覧

  • 砂の女(新潮文庫)

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    3月に舞台をみたのでどうしても読みたくなった。
    主人公の人間らしさといい、周囲の人間の視線といい、妙なリアルさでこちらまで砂の中で生活しているような気持ちになる。

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    2026年05月18日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    うへー、1日で読み切ったー。
    引き込まれる読書体験だった。
    比喩が多くて、サラッと読んだ一週目では詳しくは分からなかったなー。

    あと、女がエロい!ともかくエロく感じた。
    ほんまに引き込まれたなー。

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    2026年05月16日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「砂の女」という題名

    読みはじめは「砂の女だ!」と感じても、
    読みおわりは「砂の女か?」と感じられます。

    砂の女は、終盤で主人公に歯向かいます。しかも強めに。それは「愛郷精神」つまり「部落の集合的意識」があらわになった場面です。

    目の前の「女」ではなく「部落」が歯向かってきたと感じた主人公も、最終的にはその部落に順応しました。主人公は「砂の男」になり、部落に定着して、愛郷精神を育んでゆくのでしょう…。ハッピーエンド…?

    主人公目線、砂の本質は「流動=定着の拒絶」だと見抜いていました。しかし極限状態におかれた人間はその「定着の拒絶」にすら「定着」してしまう、という有様!

    人間の強さと、

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    2026年05月08日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    3.5ぐらいか

    古本を買ったら1980年台の古本で、糸井重里のコピーやらに触れられてそれがまず面白かった

    すごく独創的な世界
    ドロドロしている陰気な話
    怖い話だけど、独創性がそれに優って、面白かったという印象が残る

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    2026年05月07日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    人生において場所がどれだけ重要なものなのか。結局不平等な社会にも適応してしまい、やる意味を与え続ければ不満なく生きられるのか。

    蟻地獄に転落した主人公が脱出を試みながらも社会の縮図に気付き(?)順応していく様を見届ける不条理物語。

    男は地上にいるときから幸せを持ってない。
    教師という仕事も、希望を持つのは生徒、嫁との生活にも活力はなく、趣味の昆虫採集も名声のためでしかない。
    最初から幸せじゃない男は、蟻地獄の底で生きがいを見つけてしまう。
    幸せな人生とはなんぞやと思わず迷走してしまう。

    結局彼は穴の底で、最初に求めていた"名声"のカケラを手にして終わる。この小さな小さ

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    2026年05月06日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ある探偵業の男が依頼された人の旦那を探しているうち、いろいろなしがらみがでてきて最後自身がそこから逃れようとして蒸発してしまうというお話。
    主人公の背景をが前段でもう少し記載されていたら、少しわかりやすかったかなとも思う。

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    2026年05月06日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    完読。

    理不尽且つ不条理な題材
    閉鎖された部落に幽閉される主人公。

    餌をまかれ,
    嵌っていく環境


    時として刺激のない現実社会からの
    逃避願望が芽吹いてしまったのか。
    結末には詮索の余地アリ。

    比喩描写が読書中の想像力をかき立てます。


    これは,名作でしょう。




    心が荒んでないときにオススメ

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    2026年04月27日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    史記の張騫砂漠行の直後に読んだのでずっと脳内が砂まみれ
    あちらはどこまでも乾燥してたけどこちらは日本!!て感じの湿度が加わってまとわりついてイヤすぎだった

    最後逃げない(結局元の生活も入れ子構造みたいに延々と積もる砂を掻き出すのと同じだから)のも日本社会!!て感じがする

    メビウスの輪の先生への文章、執着強めなのがずっと気になってる もしかしたら相手もずっと探してくれてるかもしれない

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    2026年04月21日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    あまり読みやすい文体ではなかったが、かえってそれが主人公の抱える息苦しさとやるせなさにマッチしてたのかなと感じた。

    希望と充足って、案外対極にあるものなのかも

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    2026年04月18日
  • 壁(新潮文庫)

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    不条理不条理!読んでる間に、漫画家つげ義春氏の訃報があって、なにか共通なものを思い出した。

    それにしても「とらぬ狸」の言葉だけゴシック体なのは何故なのか

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    2026年04月18日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『手紙』が刺さったけど未完…
    内側と外側が反転て何それ!と一気におもしろさ加速してまじの途中で終わって絶望

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    2026年04月14日
  • 壁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    意味が分からないままとりあえず読み進め、読後にあらすじまとめを読んでもやはり意味がわからず、考察を読んで初めて少し納得した感じ。
    途中、展開の意味がわからなすぎて、アリスのような童話のつもりで書いているのかと思った。

    名刺という社会的な自分の名前を消された時、残った自分という存在は、自分を自分であると認識ができるだけで、そこにただ”存在”しているだけの、生物としてだけの存在になってしまうのではないか。

    考察を読むと、とらぬ狸が特に面白かった。
    とらぬ狸とは人間の非現実的な願望であり、目玉銀行へ目玉を預けること要求されるのは、現実を見る能力を手放すように促している。

    赤い繭では、家を探し求

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    2026年04月09日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ネタバレ

     この本を読んでいる最中の不安感といったら無い。何か分からないものをずっと求め続けている感覚。何度も読む手が止まってしまった。正直読むのが辛かったので再読はしないかもしれない。でもある種の救いがあるから読み切れた。
     自分の存在証明をするのは自分である。自分が決めた「目的」である。目的のない人生は、途端に自分の所在を不明にする。

    p.294「〜どんなつまらない目的のためでもいい、とにかく歩いていられるのは幸福なんだってことを、しみじみと感じちゃうんだな……」

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    2026年04月14日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    冒頭に7年行方不明と書いてあるにも関わらず、男は脱出できるのか気になってしかたなかった。
    男が以前の生活に辟易していたのもあると思うが、人間は自分の今いる場所が"居場所"だと思ってしまうし、自分の居場所になるように行動してしまう生き物なんだろうな。

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    2026年03月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    多彩な比喩表現が新鮮でイメージするほど男の人柄や女の姿が浮かんできて、物語に入り込むことができたと思います。自由を求めて幾度となく試行錯誤を繰り返したが、時間が過ぎるにつれ環境に慣れ、馴染み、小さな喜びを見つけ、心地良く思い、確実に逃げることができたが逃げる事をしなかった様に恐ろしさと日常に溢れる幸せを感じました。
    また、女の外へ興味を示さず、今ある物に固執する様はある種の信念を感じ、同時に虚しさのようなものを感じました。
    舞台も見に行き、イメージできなかった部分も鮮明かされ、また読み返したいです。

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    2026年03月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    砂から社会や人生の無常さを投影することができた。
    砂に自由を投影していたが、砂による不自由を強いられる。
    自由とは、幸福とは、満たされることの重要さを考えさせられた。
    不自由さがあるからこそ、目標や意義を見出しやすいのかも。
    あんなにも脱走を望んだ彼は、結局は自分の成し遂げたことを理解してもらいたいという欲求を超えることはできなかった。
    新種の昆虫を発見するという半永久的な名声ではないにしろ、自分のしたことを理解してもらうという何よりも難しいことは、待ち望んだ外の人たちには理解し難い。

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    2026年03月25日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでる間中、口の中に砂が入ってくる感覚になる。ザラザラしてて、湿っぽくて。砂の本読んでるだけなのに。安部公房すご。
    砂の穴の中の生活。地獄なのに、最後は「今じゃなくていい」と逃げるのをやめて引き返す主人公……。そんなものなのかしら。そんな気もしてくるから、怖い。貯水装置を誰かに見せたいという欲望が勝った瞬間……。
    こんな世界もあるのか、と、現実逃避できた。
    文庫本の誰かのあとがきみたいなの読んでたら、内容めっちゃさらっとまとめてくれてて笑 これ読めばいいのでは?となるが笑
    でもやっぱり安部公房の文章を読みたいよね。

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    2026年03月24日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    「間氷期」とは、地球の氷期と氷期の間の比較的暖かい期間のこと。現在が「第四間氷期」である。とすると、次の氷期が訪れるという話なのかと思いきや、そうではなかった。未来を予知する「予言機械」の開発者が殺人事件に巻き込まれるところから始まり、人類の未来に関する大いなる謎へと繋がっていく。

    主人公である予言機械の開発者は、その機械の「使い道」を考えなければならない状況になっている(しかも政府の意向に反しない範囲で)。それは当たり前のように見えて、実はそうでもない。純粋に技術的興味(シーズ)によって開発をしているだけの開発者にとって、用途(ニーズ)などはどうでもいいのである。

    そもそも、新しい技術が

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    2026年03月22日
  • 壁(新潮文庫)

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    意味が分からないのに、分からないまま楽しめてしまう不思議な感覚でした。
    裁判の場面の、ゴチャゴチャ感が一番好き!

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    2026年03月22日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    第14回読売文学賞受賞作。

    昆虫採集に訪れた男が、砂に囲まれた穴の底に閉じ込められ、そこで暮らす女と共に生活を強いられるという特異な設定の物語。住居は絶えず砂に埋もれていくため、男は脱出を望みながらも、生き延びるために日々砂掻きを続けることになる。

    当初は脱出が第一の目的であったはずが、生活を続けるうちにその意識は徐々に変化していく。やがて男は状況に適応し、砂掻きの効率化を考え、女との共同生活にも疑問を抱かなくなっていく。この過程は、外部から見れば半ば強制された労働でありながら、内側からは日常として受け入れてしまう人間の性質を象徴しているように感じられた。
    簡単に言えば社畜である。

    砂と

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    2026年03月18日