安部公房のレビュー一覧
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ネタバレ第4間氷期
未来予知機を作った人間が疎外され
水棲人類を作った人間が疎外される
最初は混乱を招いたり、自由を奪うという理由で政府から未来予知器の使用を制限された製作者の不満から始まる
未来予知という近未来的な装置に世間は沸き立っているも、ソ連が「世界は最終的に共産主義に落ち着く」という未来予知をしたことを皮切りに、自由主義諸国は政治的反対からその意思を世論に流した
結果、研究所は閉鎖の聞きに追い込まれる
どうにか使途を見出そうと、機械に聞いて見ると、社会ではなく個人の未来を予想すればいいという答えが帰ってきた
そこで、助手のトモキと共にある平凡そうでいながら予測不可能さを備えていそうな中年男 -
Posted by ブクログ
口の中がジャリジャリしてくる。
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底にある一軒家に閉じ込められる。
その家での暮らしはあまりにも異様。
食事中も傘をささなければ砂が降ってくる。
しかもその砂はサラサラではなく、しめっぽくて肌にべたつく。海辺で体に張りつく、あの嫌な砂の感触。
さらに毎日砂搔きをしなければ、家は砂に埋もれてしまう。
「これじゃまるで、砂搔きするためにだけ生きているようなものじゃないか!」
いやだ。絶対にこんな生活は嫌だ。
書き出しから一気に引き込まれた。
砂の不快感があまりにもリアルで、読んでいるだけで口の中までジャリっとしてくる。
なぜ女はこの家に住んでいるのか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ生きていれば基本毎日見る顔
当たり前のようで当たり前でない
顔を失った主人公の執念深さにある種の恐れを感じた
仮面が生産されるという妄想の中で俳優たちが顔の版権を主張するという描写は今の世の中で生成AIによって職を奪われることを危惧している俳優や声優たちの抗議と重なった
皮膚の色は関係ない、人を見た目で決めてはいけない、ルッキズムがどうたらこうたら、多様性であるなどと謳われているような現代にも関わらず、美容整形が当たり前で男が化粧するのも受け入れられる状況を鑑みると、昔以上に顔の重要性は高まっているように感じた
主人公はおまえに顔以外も含めて自分を理解して受け入れてほしいと勘違いをしてしまって -
Posted by ブクログ
砂女を読んでみて他の作品が気になり手に取ってみた1冊。
文体としては圧倒的に砂女よりわかりやすかった一方、構成がかなり複雑であり正直序盤は何が何だか分からない。
一方で中盤〜後半になるにつれて、少しずつ序盤との繋がりが見えてくるので、前半は我慢しながら読み進めることが必要。(が、それでも理解するのがやや難しい。)
題材としてはかなり興味深く、箱男という存在が目の前にいるのではないか、というくらい描写が上手く想像に難くない。
現代ではオンライン上で様々なコミュニティを
匿名で見ることができるが、もしかしたらそれは現代人の一人ひとりが「匿名という箱を被って観察をしている」、ということなのかも