安部公房のレビュー一覧

  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    多分初めて読んだ安部公房だったと思う。
    ここで無頼派にハマった。
    若いうちに読んどいて良かった。

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    2016年01月09日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    圧倒的想像力というか空想力!
    安部公房の頭の中ってどんなことになってるんだろう。
    実存への不安感とシュールさでぐらぐらする、面白い!!

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    2015年03月10日
  • 密会(新潮文庫)

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    ここまでドギツイ性的描写ができるのはさすがです。

    ややグロテスクな表現もあるので中々人にはお勧めできませんが、
    安部公房作品が好きな方にはたまらない一作かと思います。

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    2015年02月15日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ◆パス「波と暮らして」→ディキンソン「早朝、犬を連れて」を読み、無性に「人魚伝」を読み返したくなり、再読。
    ◆1957年〜64年に発表された初期短篇10篇。小説でいうと「砂の女」〜「他人の顔」の頃か。
    ◆飛び込んできた不測の事態によって、現実だと思い込んでいた世界は揺すぶられ歪み崩れ落ちる。元の世界が虚構なのか、この事態が虚構なのか。現実を取り戻そうと足掻く主人公はどちらの世界からも滑り落ち、居場所を剥奪され世界の狭間に取り残される。◆読み終えた私に残されるのは、主のいない帽子・白々とした床・緑色過敏症だけ…
    ◆はぁ、やはりこの悪夢のような世界観に魅了される。◆ゾクゾクするのは初読時から変わら

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    2015年01月12日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    表題2作。
    ひどくシュールな漫画を読んでいる気持ちになる。
    水中都市にしても、デンドロカカリヤにしても
    「ある枠」をはめて物語を一層意味深くしている。この作者、物一つ眺めてからの創造力が桁外れだ。モノづくりにとってはネタの宝庫かもわかりませんね。

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    2014年12月17日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    「失踪した主人を探して欲しい」
    この時点で、安部公房を何冊か読んできた人なら、見つかることはないことは想像に難くないだろう。したがって、見つからないのである。
    いなくなった人を探して見つからないというテーマは「密会」と似ており、安部公房作品らしくどの登場人物ものらりくらりと本質を語らない。主人公もフラフラと本質に突っ込まず、心理描写を見ながら、読者がどんどん焦らされていく。プロットとしても「密会」の昼間版というところ。とはいえ、あちらほどディープでえげつない描写が有るわけでもないので、慣れていなくても割と読みやすい1冊となっている。安部公房の準初心者におすすめしたい。
    安部公房作品の読み解きの

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    2014年12月01日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    手触りかん、現在形、途中までは才能をフルに発揮、恐らく最後の数十ページは彼にとっても挑戦。いいね!!

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    2014年10月10日
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)

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    ふと読み返したくなり再読。3年ぶりくらいに読んだが、印象が変わった。
    安部公房後期の長編。この小説の見所は「登場人物全員悪役」ということだろう。しかも小悪党。それらの登場人物が騙し合い、出し抜き合い、物語は進む。
    まず笑ったのが「デブ」の頻出具合。主人公のもぐら君がデブなんだけどデブやブタと言われたらキレる。ブタと呼ばれないために自らもぐらを名乗っているくらいだ。このもぐら君、なかなかスケベで女の尻を触ろうとしたりひっぱたこうとしたりする。笑いどころが意外に多い。
    この小説は壮大な「かくれんぼ小説」だ。みなさんもかくれんぼの経験があるだろうが、そんなワクワク感がある。偽物という意味の「さくら」

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    2014年09月27日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ネタバレ

    安部公房作品の中で一番好きな小説。純文学と探偵小説の融合だ。
    主人公は興信所員。ある男を探してほしいという依頼を受け、調査を開始するが手がかりは次々に失われ、登場人物は死に、主人公は都会の迷路の中に追い込まれていき、追うものと追われるものが逆転し、最後には記憶喪失になってしまう。現代の恐怖を描いている。
    特筆すべきはハードボイルドなこの作風だろう。紫煙と酒がよく似合う世界。タフな主人公。ウィキペディアの「ハードボイルド」の項にこの作品は上がっている。安部公房の作品は深読みしようと思えばいくらでもできるが、難しいことは考えなくても楽しめるのが最大の売りだろう。純粋な探偵小説としても読むことができ

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    2014年07月27日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    なぜ、安部公房の作品は文学作品だというのに、いつも、長い夢を見たような気分になるのか。文字よりもそこから喚起されるイメージのほうが頭に焼き付いて離れない。

    孤独、アイデンティティの喪失という題材を儚くも美しく、お得意のメランコリックな文体で仕上げた名作。

    社会での歯車の一部感で苦しくなっているときに読むと刺さるように心に響く。

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    2014年06月21日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    追うものが、追われるものになる。
    無関係のものが、関係するものになる。
    支配するものが、支配されるものになる。

    他の安部公房の作品と同様に、この短編集の中でも立場の逆転が沢山起こっている。
    恐ろしいけど、楽しい。
    小さなきっかけ一つで、目に映る世界が大きく変わっていく。

    「誘惑者」と「賭」が、個人的には好み。

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    2014年03月05日
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)

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    読む本がなくなってしまったので、BooksKiosk新大阪店で買いました。
    (2013年9/28)

    男は、砂の穴からは逃げなかったけれど、
    岩の穴からは逃げ出したんですね。
    (2013年10月5日)

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    2013年10月06日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    カフカ的な作品で理解が難しかったです。断片的には、何かを象徴しているのかなっと思うシーンもあるのですが。。。これを読んで面白いといえる人っているのでしょうか。。。

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    2013年03月18日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    過去に読んだ本。

    大学4年の頃、その時受講していた講義の先生の影響で安部公房にハマって、何作か読んだ。

    暗い、不条理な感じがいい。

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    2012年12月15日
  • 友達・棒になった男(新潮文庫)

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    人類みな友達、この言葉で済ませたい。飄々とした人たちが、やらかしちゃう物語、「友達」。「棒になった男」はいきなり降ってくるとこからナイス。文学的幅を示した、才能あふれる作者の戯曲。他者と自己の関係を恐ろしくも滑稽に描いた、日本昔話的表現にジーンっ。

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    2011年05月12日
  • 友達・棒になった男(新潮文庫)

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    安部公房は初めてなのだけど…、
    戯曲は基本嫌いなのだけど…、
    しみじみ面白かった…。
    久々の充実感。
    最近読んでいた本って軽かったんだなーと。

    すごい演劇的なストーリーだと思う。
    当たり前だけど。
    その全体の理不尽さがすごい演劇っぽい。

    表題の『友達』は、
    ちょっと私が不得意なタイプの理不尽物語でした。
    私にはちょっと辛い。
    そして怖い。

    でもこの世界観。
    他の安部公房を読んでみたい。
    全作品素晴らしいのですが、
    私は『棒になった男』が一番好きです。

    収録作品
    ・友達
    ・棒になった男
    ・榎本武揚

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    2009年10月07日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    冒頭に7年行方不明と書いてあるにも関わらず、男は脱出できるのか気になってしかたなかった。
    男が以前の生活に辟易していたのもあると思うが、人間は自分の今いる場所が"居場所"だと思ってしまうし、自分の居場所になるように行動してしまう生き物なんだろうな。

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    2026年03月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    多彩な比喩表現が新鮮でイメージするほど男の人柄や女の姿が浮かんできて、物語に入り込むことができたと思います。自由を求めて幾度となく試行錯誤を繰り返したが、時間が過ぎるにつれ環境に慣れ、馴染み、小さな喜びを見つけ、心地良く思い、確実に逃げることができたが逃げる事をしなかった様に恐ろしさと日常に溢れる幸せを感じました。
    また、女の外へ興味を示さず、今ある物に固執する様はある種の信念を感じ、同時に虚しさのようなものを感じました。
    舞台も見に行き、イメージできなかった部分も鮮明かされ、また読み返したいです。

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    2026年03月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    砂から社会や人生の無常さを投影することができた。
    砂に自由を投影していたが、砂による不自由を強いられる。
    自由とは、幸福とは、満たされることの重要さを考えさせられた。
    不自由さがあるからこそ、目標や意義を見出しやすいのかも。
    あんなにも脱走を望んだ彼は、結局は自分の成し遂げたことを理解してもらいたいという欲求を超えることはできなかった。
    新種の昆虫を発見するという半永久的な名声ではないにしろ、自分のしたことを理解してもらうという何よりも難しいことは、待ち望んだ外の人たちには理解し難い。

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    2026年03月25日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでる間中、口の中に砂が入ってくる感覚になる。ザラザラしてて、湿っぽくて。砂の本読んでるだけなのに。安部公房すご。
    砂の穴の中の生活。地獄なのに、最後は「今じゃなくていい」と逃げるのをやめて引き返す主人公……。そんなものなのかしら。そんな気もしてくるから、怖い。貯水装置を誰かに見せたいという欲望が勝った瞬間……。
    こんな世界もあるのか、と、現実逃避できた。
    文庫本の誰かのあとがきみたいなの読んでたら、内容めっちゃさらっとまとめてくれてて笑 これ読めばいいのでは?となるが笑
    でもやっぱり安部公房の文章を読みたいよね。

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    2026年03月24日