安部公房のレビュー一覧

  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    圧倒的想像力というか空想力!
    安部公房の頭の中ってどんなことになってるんだろう。
    実存への不安感とシュールさでぐらぐらする、面白い!!

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    2015年03月10日
  • 密会(新潮文庫)

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    ここまでドギツイ性的描写ができるのはさすがです。

    ややグロテスクな表現もあるので中々人にはお勧めできませんが、
    安部公房作品が好きな方にはたまらない一作かと思います。

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    2015年02月15日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ◆パス「波と暮らして」→ディキンソン「早朝、犬を連れて」を読み、無性に「人魚伝」を読み返したくなり、再読。
    ◆1957年〜64年に発表された初期短篇10篇。小説でいうと「砂の女」〜「他人の顔」の頃か。
    ◆飛び込んできた不測の事態によって、現実だと思い込んでいた世界は揺すぶられ歪み崩れ落ちる。元の世界が虚構なのか、この事態が虚構なのか。現実を取り戻そうと足掻く主人公はどちらの世界からも滑り落ち、居場所を剥奪され世界の狭間に取り残される。◆読み終えた私に残されるのは、主のいない帽子・白々とした床・緑色過敏症だけ…
    ◆はぁ、やはりこの悪夢のような世界観に魅了される。◆ゾクゾクするのは初読時から変わら

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    2015年01月12日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    表題2作。
    ひどくシュールな漫画を読んでいる気持ちになる。
    水中都市にしても、デンドロカカリヤにしても
    「ある枠」をはめて物語を一層意味深くしている。この作者、物一つ眺めてからの創造力が桁外れだ。モノづくりにとってはネタの宝庫かもわかりませんね。

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    2014年12月17日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    「失踪した主人を探して欲しい」
    この時点で、安部公房を何冊か読んできた人なら、見つかることはないことは想像に難くないだろう。したがって、見つからないのである。
    いなくなった人を探して見つからないというテーマは「密会」と似ており、安部公房作品らしくどの登場人物ものらりくらりと本質を語らない。主人公もフラフラと本質に突っ込まず、心理描写を見ながら、読者がどんどん焦らされていく。プロットとしても「密会」の昼間版というところ。とはいえ、あちらほどディープでえげつない描写が有るわけでもないので、慣れていなくても割と読みやすい1冊となっている。安部公房の準初心者におすすめしたい。
    安部公房作品の読み解きの

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    2014年12月01日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    手触りかん、現在形、途中までは才能をフルに発揮、恐らく最後の数十ページは彼にとっても挑戦。いいね!!

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    2014年10月10日
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)

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    ふと読み返したくなり再読。3年ぶりくらいに読んだが、印象が変わった。
    安部公房後期の長編。この小説の見所は「登場人物全員悪役」ということだろう。しかも小悪党。それらの登場人物が騙し合い、出し抜き合い、物語は進む。
    まず笑ったのが「デブ」の頻出具合。主人公のもぐら君がデブなんだけどデブやブタと言われたらキレる。ブタと呼ばれないために自らもぐらを名乗っているくらいだ。このもぐら君、なかなかスケベで女の尻を触ろうとしたりひっぱたこうとしたりする。笑いどころが意外に多い。
    この小説は壮大な「かくれんぼ小説」だ。みなさんもかくれんぼの経験があるだろうが、そんなワクワク感がある。偽物という意味の「さくら」

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    2014年09月27日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    ネタバレ

    安部公房作品の中で一番好きな小説。純文学と探偵小説の融合だ。
    主人公は興信所員。ある男を探してほしいという依頼を受け、調査を開始するが手がかりは次々に失われ、登場人物は死に、主人公は都会の迷路の中に追い込まれていき、追うものと追われるものが逆転し、最後には記憶喪失になってしまう。現代の恐怖を描いている。
    特筆すべきはハードボイルドなこの作風だろう。紫煙と酒がよく似合う世界。タフな主人公。ウィキペディアの「ハードボイルド」の項にこの作品は上がっている。安部公房の作品は深読みしようと思えばいくらでもできるが、難しいことは考えなくても楽しめるのが最大の売りだろう。純粋な探偵小説としても読むことができ

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    2014年07月27日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    なぜ、安部公房の作品は文学作品だというのに、いつも、長い夢を見たような気分になるのか。文字よりもそこから喚起されるイメージのほうが頭に焼き付いて離れない。

    孤独、アイデンティティの喪失という題材を儚くも美しく、お得意のメランコリックな文体で仕上げた名作。

    社会での歯車の一部感で苦しくなっているときに読むと刺さるように心に響く。

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    2014年06月21日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    追うものが、追われるものになる。
    無関係のものが、関係するものになる。
    支配するものが、支配されるものになる。

    他の安部公房の作品と同様に、この短編集の中でも立場の逆転が沢山起こっている。
    恐ろしいけど、楽しい。
    小さなきっかけ一つで、目に映る世界が大きく変わっていく。

    「誘惑者」と「賭」が、個人的には好み。

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    2014年03月05日
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)

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    読む本がなくなってしまったので、BooksKiosk新大阪店で買いました。
    (2013年9/28)

    男は、砂の穴からは逃げなかったけれど、
    岩の穴からは逃げ出したんですね。
    (2013年10月5日)

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    2013年10月06日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    カフカ的な作品で理解が難しかったです。断片的には、何かを象徴しているのかなっと思うシーンもあるのですが。。。これを読んで面白いといえる人っているのでしょうか。。。

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    2013年03月18日
  • 友達・棒になった男(新潮文庫)

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    人類みな友達、この言葉で済ませたい。飄々とした人たちが、やらかしちゃう物語、「友達」。「棒になった男」はいきなり降ってくるとこからナイス。文学的幅を示した、才能あふれる作者の戯曲。他者と自己の関係を恐ろしくも滑稽に描いた、日本昔話的表現にジーンっ。

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    2011年05月12日
  • 友達・棒になった男(新潮文庫)

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    安部公房は初めてなのだけど…、
    戯曲は基本嫌いなのだけど…、
    しみじみ面白かった…。
    久々の充実感。
    最近読んでいた本って軽かったんだなーと。

    すごい演劇的なストーリーだと思う。
    当たり前だけど。
    その全体の理不尽さがすごい演劇っぽい。

    表題の『友達』は、
    ちょっと私が不得意なタイプの理不尽物語でした。
    私にはちょっと辛い。
    そして怖い。

    でもこの世界観。
    他の安部公房を読んでみたい。
    全作品素晴らしいのですが、
    私は『棒になった男』が一番好きです。

    収録作品
    ・友達
    ・棒になった男
    ・榎本武揚

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    2009年10月07日
  • 箱男(新潮文庫)

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    正直読み終えた直後は、ほとんど意味が分からなかった。

    誰が本当の箱男なのか。ノートを書いているのは誰なのか。何が事実で何が嘘なのか。読み進めるほどに全てが曖昧になり、途中からは登場人物の言葉すら信じられなくなってしまった。

    しかし不思議なことに、読み終えて数日が経つと、この作品について考える時間が増えていった。理解できなかったはずなのに、気づけば作品のことを考えている。『箱男』は読んでいる最中よりも、読後にこそ真価を発揮する小説なのかもしれない。

    この作品で私が最も揺さぶられたのは、「真実とは何か」という問いだった。

    物語は、箱男を観察していた男が箱男となり、その記録をノートに綴る形で

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    2026年06月07日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    凄まじい砂の世界、窮屈すぎる過疎社会、卑しい部落の人間。息ができなくなるくらいの強烈な閉塞感に加え、比喩表現でさらにクラクラしてくる。

    逃げ出すことばかり考えていたけど、あれ?自分がいた元の世界ってそんなに良いところだったっけ?なんで戻りたいんだっけ?ってなってた男の心境の変化を、ラストの行動で理解した。
    たしかに、自由ってなんだろう。自由には責任が伴う。自由だってしんどい。
    結局「外の世界のことなんてどうだっていい」という女の一言に尽きるなと。

    私にとって初の阿部公房作品。言葉の難しさや分かりづらさはあるものの、息苦しさを感じさせる表現は見事。読み終わってすぐに深呼吸をした。

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    2026年05月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    奇妙な状況で想像がフル回転する。

    砂が当たり前にある生活が耐え難い。
    耐え難いはずなのに、順応していく様に妙に納得できてしまった。

    「罰がなければ、逃げるたのしみもない。」

    適応しきった砂の女と
    自由を定義しようとする男

    1/8m.m.の流動

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    2026年05月26日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この作品には、全体を覆う“乾いた空気感”というものが凄くうまく表現されていた。無機質で冷たい文体。そして主人公の一人称ではなく、神の視点から淡々と語られる構成。その全てが合わさることで、読んでいるこちらまで砂に包まれていくような感覚になった。
    物語の展開自体は非常にシンプルだと感じた。ある日突然、主人公の日常は崩壊し、砂の世界へ閉じ込められる。そして元の生活へ戻るために脱出を試みる。ただ、その分かりやすい構造の中に、とてつもなく深いテーマが隠されていた。

    序盤では、理不尽に閉じ込められた主人公に強く同情してしまう。しかし読み進めるうちに、ある違和感が生まれた。
    「元いた世界と、砂の世界は本当

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    2026年05月26日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    限りなく5に近い4
    僕の集中力と理解力のせいで分かりきっていない
    面白いなあ、突飛な設定なのに妙に写実的で、現実的で、キャラにブレがなくて。比喩で出てくることに本質が詰まってる感じがする。再読したい。
    この世には中間体というのは意外とないなと思った。

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    2026年05月23日
  • 他人の顔(新潮文庫)

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    ネタバレ




    光というやつは、自信透明であっても、照らしだす対象物を、ことごとく不透明に変えてしまうものらしいのだ。しかし、現に光がある以上、闇はせいぜい期限つきの執行猶予にしかすぎないp14

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    2026年05月22日