安部公房のレビュー一覧

  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    久しぶりに安部公房を読んだら、
    やつぱり突き放される感じだった。
    理解したいけど、難しすぎて、
    サンドイッチマン状態。
    ちょっと何言ってるかわからない、、

    巻末の解説についても
    尚更、何言ってるかわからない。

    でも、好きで読んでる。
    読み直してみたりする。
    何が何だかわからない。

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    2025年06月09日
  • 密会(新潮文庫)

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    特殊な方法で失踪した妻を探して男は病院へと潜り込む。盗聴という監視ネットワーク、医者という要望の権力者会の縮図の内外を出入りし、男は存在すらも怪しい目的を求めて彷徨い続ける。

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    2025年05月30日
  • 箱男(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつか安部公房を読み解ける日がくるのだろうか……と思いながら読み続けます。

    いくつくもの散文や回りくどい場面展開や、一見何の意味もない差し込みが多重に重なって……
    だけど、結局、自分は一歩も動いていない、箱の中の落書きに過ぎない(?)だとか、どういう頭の構造したら書き抜けるんでしょうか。
    主人公と一緒に思考の迷路に陥りそうです!

    覗きみることの露悪性は、映画や他小説でも見受けられるテーマですが、抽象が過ぎるぜ!

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    2025年05月05日
  • 壁(新潮文庫)

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    これぞ安部公房!といった感じの意味不明な設定(いい意味で)の物語が盛り込まれている。宗教観のようなものも含まれていたため、宗教(特に旧約聖書)の知識があるともっと違った見方もできるのかもしれないと思った。意味がわからず、1文を何度も読み返しながら頭をひねらせてくる安部公房、さすが。

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    2025年03月17日
  • 人間そっくり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「こんにちは、火星人」というラジオの脚本家は、ピンチに陥っていた。
    "存在するはずのない火星人をネタに日本を風刺する"番組はこれまで順調にやってきたが、火星にロケットが軟着陸することになり、火星のことが明らかになると世間の目は厳しくなると予想されるからだ。

    そんな彼が部屋で鬱々としていると、突然自らを火星人だと名乗る男が訪問してくる。
    その男の妻から電話もあり、30分後に迎えに行くが、気違いで暴力的なため逆らわずに話を聞くようにと言われ、家に上げてしまう。

    最初は気違いの戯言と聞き流していたが、相手は意外と論理的で適当な相槌は見逃してくれず、真剣に向き合わざるを得なくな

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    2025年03月07日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    順平。砂穴に閉じ込められる。砂穴の底に家。周囲の砂壁から絶えず砂が崩れ落ち、家に砂が侵入してくる。放っておくと家が砂で埋まってしまうため、順平は砂を掻き出す。来る日も来る日も砂を掻き出す。終わりなき労働。終わりなき反復。順平「脱出したい、自由になりたい、こんな生活は異常だ」。しかし、順平は次第に砂穴の生活に「意味」を見出し始める。砂穴の中で水を得る仕組みを工夫し始める。順平は不条理な状況からの脱出ではなく、与えられた状況の中に自分なりの意味を付与していく。安部公房『砂の女』1962
    *cf. カフカ(審判, 城)、カミュ(異邦人, シーシュポスの神話)

    ◾️社会的拘束。形態を持たないのは力の

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    2026年05月13日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    不思議な小説。何かを暗示しているのかいないのか。ただ不思議な世界を廻っているだけなのか。ラストの記事で事実は分かるが、主人公の主観的世界は分からない。

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    2025年02月11日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「豚に、豚みたいだと言っても、おこったりはしませんよ…」

    安部公房のSFって言われてるけど安部公房の話だいたいSF的要素あるとおもう。サイエンス要素ないのに火星が舞台なだけでブラッドベリの火星年代記がSFなら、火星人と名乗る男が家におしかけてくる人間そっくりもSFじゃないのか?SF概念はむずかしい…
    この作品、以前読んだ砂の女や人間そっくりに比べると取っ付きにくく感じ、特に途中の科学的な話の部分は自分には難しくあまり頭に入ってこなかったが後半からあとがきにかけてSFの醍醐味である固定概念を崩されるという感覚を味わうことができて最後まで読んで良かったと思えた。
    今まで過去の人が現代の生活を知っ

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    2025年03月28日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    夢をテーマにしたちょっぴり怖くて不思議な短編集。
    怖いというより…人間の野蛮さが垣間見えて少々気持ち悪い。

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    2025年01月15日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    前情報なしで読んだのでここからどうなるんだろうというところで終わってしまい残念でした。その次の「さまざまな父」でエピソード0まで描いているので叶わないことですが最後まで読みたいと思いました。

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    2025年01月01日
  • 人間そっくり(新潮文庫)

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    家に自称火星人と名乗る怪しい男が訪ねて来るというワンシチュエーションだけでよくこんなに書けるな
    しかも読んでいて飽きさせないからすごい

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    2024年12月21日
  • 壁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    壁。人間とは壁なのだ。

    いや、ちょっとこれは、挫折するよ。
    と言う難解な小説。

    意味わからん。。。なんなの荒野を吸い込むとか、名刺に名前を奪われるとか。。
    とっても安部公房らしい、文体とリズムではあるし、短編ではあるけど、難しかった。。Sカルマ氏という名前はなんだったの。

    でも、これ、この時代に書いてるのやばいな。
    ベルリンの壁崩壊のだいぶ前なんよね。

    壁というのは、人と人の境とも読める。

    真理に対しては大衆はいつもかたくなな壁である。(引用)

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    2024年12月21日
  • けものたちは故郷をめざす(新潮文庫)

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    戦争、敗戦、極寒という最悪の状況で満州から日本を目指す少年。
    飢える、だまされる、襲われる、失うという極限で、人間の本性はどのように現れるのか、どんどん読み進んでしまう。
    絶望的な世界で現れる人間の獣性を味わいたい方は、是非。

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    2024年12月08日
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)

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    孤独と独善の中で方舟に引き篭もるモグラ。ひょんなことからそれが打ち破られ、予想外に自己の中に進出してくる。安倍文学らしい滑稽さを含みながら、現代社会の個人に対する影響力とそのシニカルな視点を提示している。

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    2024年12月05日
  • 壁(新潮文庫)

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    Podcast「夜ふかしの読み明かし」の読書会で取り上げられていた一編、第一部の「S・カルマ氏の犯罪」を読んだ。
    見渡す限りの荒野、静かに果てしなく成長してゆく名前を奪われた壁による、問わず語りの「おかしなことばかり多くて、普通のことがほとんどない」多分“ぼく”にはあまりむかないのだと思った”現実“の数日間。
    名刺に名前を奪われたり、身のまわりの品に存在理由をかけた闘争を仕掛けられたり、永遠に続く裁判にかけられたりする現実に向いている人はまあいないと思うし、そのわりに冷静に話しますよね、と思いながらも、これは現実をあきらめ、自由を奪われた独房の孤独のなかで、それ故に語らざる得ない哀しい物語のよ

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    2024年11月29日
  • R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)

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    20代半ばで芥川賞を受賞した安部公房が、30歳前後に書いた12の短編を収録した作品集。

    どれもシュールで実験的で、ユーモアやウイット、アイロニーに笑わせられる場面もちらほらあります。毒が盛られたような内容の話であっても、おかしみを感じさせるシーンをちゃんと作られているため、シリアスになりすぎずに、フィクションの中身と適度な距離を保ちつつ、楽しめるのでした。また、そこのところをちょっと角度をかえて考えてみると、たまに水面に浮かんでくるあぶくのように、ここぞのところで効果的に滑稽さが仕組まれているからこそ、これは小説つまり虚構なのだ、と読む者は踏まえることができるんだなあ、とひとつ気づくことにな

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    2024年11月19日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    探偵の男が少しずつ自分を見失ってゆくにつれて、読んでいるこちらまで自分を見失ってしまいそうになる。靄につつまれて抜け出せない苦悩は、誰にでもありうる現実なのかも。

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    2024年11月10日
  • 人間そっくり(新潮文庫)

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    再読。君は火星人であるか?それとも地球人であるか?密室で繰り広げられる対話劇。ただそれだけと云えばそれだけだが、こんな面白い対話劇なんて中々ない。途中で飽きる事のない中毒性の高い作品。精神や思考が侵食されていく様が恐ろしくも面白い。

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    2024年11月04日
  • 壁(新潮文庫)

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    ずっと途切れることのない不条理の連発に読書の快楽を感じた。
    こちらに考える猶予すら与えずに繰り出されると、それは受け入れざるを得ない上に予想もできないのだからひたすらに驚き、それが娯楽性に繋がっていた

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    2024年10月30日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    「題未定──霊媒の話より」
    霊媒師とは、要するにアドリブ俳優である
    霊魂に身体を貸したというテイで
    お芝居をやっている
    相手はそれを本当に先祖の霊魂と信じるのだけど
    それによって現世の鬱屈が
    いくらかでも癒やされるのなら
    単純に否定すべきものではないのである
    では、かの霊媒師はいかにして霊媒師になったか
    そういう話なんだけど
    これは、自分の話を他人事のように語っているのではなかろうか
    副題からそう臭わせることで
    自然主義文学へのひとつの問題提起ともなっている
    死者の意思が捏造されうる以上
    自らの経歴もまた捏造の可能性を免れない
    その事実を発見したことが
    反近代のはじまりなのかもしれない

    「老

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    2024年11月02日