梶山あゆみのレビュー一覧
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本著はアメリカ現代史を権力に対して批判的な観点で描いたもの。詰まり歴史を教科書的には触れられていない側面から考察しているところに面白さがある。
特にアメリカという国は自由を標榜する啓蒙主義的な側面と産業資本・金融資本を背景とした実利主義的な側面の両面があり、それを意識しないと国家の在り方を正しく理解できないのだと思う。
本編は主に第一次世界大戦から第二次世界大戦までをテーマにし、特に最後は広島、長崎への原爆投下の深層について明らかにしていく。
原爆投下不要論は既論評として認識していたが、過去の歴史を遡ってみるとその納得感も高まる。
日本人は自国のこととして様々な観点を理解しておく必要があるの -
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「誰が儲かったのか?」「誰が得したのか?」
というのが物差しになっています。
イデオロギー、正義、悪、ではありません。
こういう近現代史の本、読みたかったですね。
読み物としても、とっても英語的なちょっとした皮肉を交えながら、実に滑らかによどみなく進みますし、ドラマチックに描かれていて、飽きさせません。
そして、アメリカの近現代史というのが、当然ながら全て日本に跳ね返ってきます。
読みながら、日本の近現代史なんて、アメリカや欧州帝国主義の歴史を把握しないと、事実や年号だけ記憶しても何の意味もないんだなあ、と思わされました。
思った以上に、娯楽的にも実に面白い本でした。続きも読もうと思います。 -
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第一次大戦から第二次大戦原爆投下までの歴史。アメリカのリベラルな立場から語られている。内容はかなり重く、考えさせられる。アメリカは第一次世界大戦の時には化学兵器であるマスタードガスを大量に製造していたが使うチャンスがなかった。しかし、原爆はそれを開発し使用した。マスタードガスの話は知らなかったが、原爆の話はその使用に大いに議論のあるところだ。そもそも、第一次世界大戦の前からアメリカの銀行家のためにアメリカ軍が彼らの利益を守るために利用されていたこと、そして、彼らが死の商人として大いに利益を上げていたことが語られる。また、第二次世界大戦ではアメリカではドイツ、イギリス人とは違い人種差別により日本
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購入済み
教科書にない...
月並みな言い方ですが、まさに教科書にないアメリカ史。
建国以来の政治的中心(すなわち大統領)がどういう思想傾向を持っていたかがよくわかります。
1巻は2つの大戦を中心に描いているので、ウィルソン、フーバー、ルーズベルト、トールマンといった人たちの描写が自分には新鮮でした。
ただ相当リベラルよりの内容なので、当の米国では本書はどんな評価なのか気になります。
TVシリーズも見たほうが理解という点では補助になりそうですね。 -
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息子へ
君は何歳まで生きたいか?
医学の進歩によって、平均寿命が伸びている。加速的に伸びている。来年になれば1週間伸びる。2年後は1ヶ月かも。さらにもっと医学が進むと、1年経つと平均寿命が1年以上伸びる。
つまり、人類は死ななくなる。
ハーバードの著名な研究者が、まじめにこんなことを言っている。
筆者いわく、老化は病気である。病気は治すことができる。だから、医学により老化は克服できる。まさに不老不死。
老化以外にも人類は克服しないといけないことが多い。環境問題。さらには別の惑星への移住。
なんとも壮大だが、どれだけ生きても100才くらいかな。と漠然と生きていられないことに気付かされる -
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「ムダ」と言うと頭に浮かぶのは「資源」「食品」「廃棄ゴミ」などだが、現代は「お金」「時間」も含めて「ムダだらけ」だという。 それは「ムダ」が増えれば増えるほど多くの人間や企業の収益が増える仕組みとなっているからだ、と言う。それは効率の悪さと誤った情報が一緒になってその世界を作り出していることが多く、「ムダ」とは全て差引した最終的な利益がコストを上回らない事であり、社会はマイナスを生み続けているが、避けることは出来るという。そのマイナスと改善の一例が下記のような場合だ。今後、何を犠牲にし、何を優先するか比較検討すべきだと、括っている。
・人口80億人の年間20億トンのゴミ、地中に埋めたゴミからの -
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150年生きられるとしたらどうだろうか?
今の老人を見て、ベッドでチューブに繋がれて何もできずに行き続けるのは避けたいが、心身共に充実した若いままで生きられるとしたら?(80を超えて世界を飛び回る著者の父のように)
老化が遺伝子が壊れる自然現象ではなく、遺伝子の使い方ができなくなっていく「病気」と捉えたときに、それを「治療」する方法に多額の投資が進められている。行政支出はガンなどの病気に留まっているが、老化を抑制できたとしたらその効果は大きい。
単語や医学的な意味を理解できなくても、(5年以上前の著書ではあるが)最先端を知る一冊。最後の用語集が分かり易い。 -
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ネタバレあなたがブラックホールについて知っていることはほぼすべて間違っている
ブラックホール=光さえ吸い込んでしまう大きな質量を持った穴というくらいの認識しかしていませんでしたが、本書ではブラックホールに関してのトピックスを紐解いていくことで、物理学や量子力学、相対性理論などを分かりやすく解説してくれます。また、宇宙科学に関しての歴史やエピソードなども盛り込まれており、たいへんお得な?一冊となっています。
一流のサイエンスライターのように、話の流れや比喩が的確で、すらすらと読める割りに、結構難しいことも書かれています。
宇宙の観測が可視光からX線、赤外線そして重力波とどんどん進化してきたことにより、 -
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ネタバレご近所さんに勧めていただきました。。
その方は本書を何度も繰り返し読んでいるそうで、お話ししたときも「248頁のお父さんのエピソードはすごいよ」など、ちょっとした立ち話で頁数まで言えちゃうほど読み込んでいることに驚き、俄然興味が湧きました(笑)
本書はアンチエイジングに関する最前線の研究について語られた本です。(といっても本書は2020年に発売されたものです。)
まず大前提として、老化は病気なので予防と治療をすべきと主張されています。
その延長線上に老化を遅らせるための具体的な方法が、科学的根拠に基づいて詳細に紹介されています。山中教授のips細胞のこととか、サーチュイン遺伝子のこととかな -
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この本を読んで、あなた(=私)は「老化は宿命じゃないかもしれない」という希望と、「その実現がもたらす負荷や葛藤」への覚悟の両方を強く感じました。
まず、サーチュイン遺伝子という概念や、NMN/レスベラトロールなどの補助因子が実験段階で示す効果にはワクワクしました。あなたが印象に残されたように、これらが“老化を遅らせる鍵”だという主張は、ただの理論ではなく、未来を先取りする挑戦だと感じます。
ただ、現実と理想のギャップも無視できません。例えば、「老人が増えることで若い世代に負荷がかかるのでは?」という懸念に対して、著者が「老人は優秀な人材であり得る」とする反論は魅力的ですが、制度・社会構造・ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ脳の可塑性、否、live wiredに関する本
脳は果てしない変化と適応を続けながら情報を求めるシステム
メモ
・変化はとても早く7日間目隠しするとことに関する技能が高まる
・ポテトヘッド仮説 脳は感覚器官を差し込みさえすれば脳はその使用法を見つけ出してくれる
・感覚代行 舌で見るなど、入力をすれば別の器官で受け入れることもできるようになりうる
・ライブワイヤリングの主な特徴
世界を反映する 脳は自らを入力情報に適合させる
入力情報を受け入れる 脳はなんである流れ込む情報を活用する
どんな装置でも動かす
大事なことを保持する 自分にとって大事なものに脳は資源配分する
安 -
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