梶山あゆみのレビュー一覧
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蒸気機関から錠前、帆船の滑車ブロック、時計、銃、自動車、ジェットエンジン、ハップル望遠鏡、GPS、半導体チップと現在までの約250年間の「精密」に対するエンジニアの取り組みと発展を描くノンフィクション。読むまでは技術系の本でハードルが高いように思ったが、筆者自身のエピソードを盛り込んだり、必要以上にマニアックな技術には踏み込まないが必要最小限の技術は分かりやすく解説したりと、非常にバランスが良く面白く読めた。
熟練工の多かったイギリスやフランスでは機械化が彼らに反対されていたが、その一方でアメリカには熟練工が少なかったため機械化工業が進展した、と良く言われているが、1853年にニューヨーク万 -
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原作本?!はもっとぎっちり難しい言葉が並んでいそう。地球上には、たくさんの出自の違う人びとがいて、遠い昔にはそれぞれ別れてごく少ない仲間や身内のような関係のある人びとが様々な地域に別れて住んでいた。そこにあったのはささやかな暮らしだ。けれど、時が流れるにしたがって人びとは集まって住まうようになり、文明や国々、民族や、地域的結びつきが生まれた。争いをやめて世界が一つになることもあるかもしれない。そうなれば、全世界的な問題である地球温暖化などの環境問題ももっと客観的に捉えられるようになり(希望的な観測だけれども、これは全くその通りかも)問題解決の道も生まれるかもしれない。そういう問題意識がたぶん根
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今の社会でも継続されている習慣は、過去に誰かが始めたもの。そのキッカケは何だったのか。ファーストペンギンというか、芋洗いを始めた猿というか、最初の人。この本はそれを解き明かす。テーマは多様にある。はじめて火を起こしたのは誰か、はじめてカキを食べたのは誰か、はじめて衣服を身につけたのは誰か。他にも、弓矢、名画、ビール、外科手術、車輪、ウマ、石けん、ハワイ上陸などなど。若干、マニアックな気もするが、どれも興味深い内容だ。
読みながら、新たな発見。例えば、赤ちゃん言葉。これは、日本だけではないらしい。「あら、いい子でちゅねえ!」といった言い方がそうだが、これはどんな文化でも、何語を話す母親であって -
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老いは病、という提言。
健康に長生きするには、適度に体をストレスにさらす。食事量を減らす、飢餓状態を作る、例:断食を取り入れる。
寒い環境に身を置く。例:冬でも薄い布団で寝る
運動をする。
この先生曰く、老いが病なら、老いない体を作る事で、病を遠ざける。老いは病を引きつけるから。頭ではわかるが完全な理解って難しいしピンと来ない。
先生は、今の医療、病院の制度、構造に大不満。病や腫瘍を狙って治療するのではなく、そうならないための研究をなぜ行わない?
医療のテーラーメイドは、確かに。言葉は聞いていたけど、真剣に考えた事なかったなぁ。医療関連企業に勤めてたのに、恥ずかしながら。男女で寿命が違うし -
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著者によると「老化は病気の一種であり治療可能。誰でも健康的に150歳まで生きるのが当たり前になる時代がもうすぐ到来する」とのこと。なんの根拠もなく150歳くらいまで生きるつもりだったからありがたい。どちらかというとNMNの発見とかがメインだけど、やっぱり健康的な生活は必須っぽい。
「古い価値観の政治家の交代サイクルが長くなる」「地球温暖化が他人事じゃなくなり高齢者も環境問題に関心を持つようになる」など、人類が老いを克服できた場合のメリットデメリットの考察がSF的で面白い。
"本来、人類に寿命はないが、全人類が寄生生物に寄生されているせいで寿命が存在する"っていう設定で書 -
購入済み
書籍名から生命の起源を説明した書籍と考えて購入しました。確かに、よく見ると「生物」はなぜ誕生したかです。生命の起源の説明はありますが、主に生物がなぜ誕生し、進化したかを説明しています。
私の興味からずれていましたが、面白い内容でした。ただ、もう少し、イラスト等が入っているともっと興味が持てたであろうと思います。 -
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いかにも面白そうな本で、特にアインシュタインに関しては以前、国立科学博物館の展示で脳切片標本を目にしたことがあり、興味があって購入して読んだ。また、表紙も好きだ。
クレオパトラやツタンカーメン辺りは超有名だが、他にも知らなかった偉人の最期も知れ、文章もゴシップ記事のような読みやすさで面白かった。
ただ、19人という人数の多さもあり、一人一人のボリュームが結構少なかったのが残念。
偉人紹介として各1枚の顔写真/肖像画があったのは、偉人その人を思い出しやすくて良かった。できれば、もっと写真があればより想像しやすかった。
当時としては最先端の医療だったが、現代医療からしてみればそれはむしろ死を後押 -
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アルツハイマー病の原因がアミロイドβ、タウの蓄積にあるとする、セントラルドグマへの告発である。
確かに、アミロイドβなどの除去には成功したが、認知症の改善にはつながらず、治験段階で開発中止となるケースが何件か出ていると聞いている。
であれば、本当にこれらが原因なのか、と疑うのが普通だが、アルツハイマー=アミロイドの蓄積と定義されて、それ以外の原因への研究が進んでいないらしい。
業界の構造にも色々問題がある様だが、アミロイドβがニューロン死滅の原因となる生理学的証明は出来ていないことからすれば、それ以外の原因についても研究を進めるべきである。 -
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ネタバレ『漫画サピエンス全史』の第2弾。1万2000年前に農業革命が起こって以降の人類の歩み。
まず穀物(特に小麦)の栽培化をするようになり、狩猟採集をやめて定住が始まった。それにより集団で密集して暮らすようになり、食糧の貯蔵ができるようになった。それにより人口が増えたが増えた人口を養うためにさらに食べ物が必要に。貯蔵は財産の私有という考え方を生み、ヒエラルキーができる。下層の人間は常に過酷な農作業に明け暮れる。土地や財産をめぐり、集団どうしでの戦争も拡大していく。密集して生活することにより疫病も蔓延する。動物の家畜化も進む。
農業の成果を記録するために文字が発明され、そのデータを管理するために官 -