【感想・ネタバレ】人類の歴史をつくった17の大発見 先史時代の名もなき天才たちのレビュー

あらすじ

火、衣服、外科手術、ビール、石けん、ジョーク……。さまざまな「はじめて」はいつどこでどんな人物が達成したのか? 最新研究を駆使して、先史時代の「天才」の偉業をいきいきと描く!

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Posted by ブクログ

樹上生活のサルの仔は生まれてすぐでもしがみつくぐらいはできる。地上に下りたヒトの赤ん坊は1年以上無力で、親がいないと泣きわめくほど無防備/300万年前の《ママ》は画期的発明をした『だっこ紐』!
DNA分析やその他史料から当時、大発明をした天才の風貌を提示/天才の周囲も発明を真似ることが上手かった…/3万年前の洞窟絵画400点は創造的破壊をするヒトの本性/ヨーロッパは殺し合いばかりだがホモ・サピエンス完成以降、豊富な史料で文明の中心を名乗る/ハワイは絶海の孤島で3700キロ離れたたマルケサスの住民により千年前に移民された

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

火、衣服、文字、車輪など、人類史を変えるような様々な発見。
それらを「最初に作ったのは誰か」という視点から解き明かす本。

確かに、これらの偉大な発明を「誰が、何のために」という視点で考えたことはなかった。
その視点を通すことで、それにより人類がどう変わったのかがよく分かる。

今我々が当たり前のように使っているモノは、実は誰かが必要に応じて生み出した、歴史を一変させるほどの画期的な発見だった。
その歴史のダイナミズムには、言い知れぬ感動がある。

密度が濃く、教養本としてとても楽しめた。
知的好奇心を刺激したい人にオススメの一冊。

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2022年10月14日

Posted by ブクログ

科学の飛躍的な進歩のおかげで、今では当たり前に使われているもの、行われていることや、出来事の起源が解明できるようになって来ている。

本書はそのような中から、17の事柄につき、それを最初に「誰が」行ったのかを、専門家の意見や証拠からストーリー仕立てで紹介している。

例えば、「はじめて何かを発明したのは誰?」、「はじめて火を起こしたのは誰?」、「はじめてカキ(貝の方:筆者注)を食べたのは誰?」、「はじめて衣服を身に着けたのは誰?」等々。

本書がユニークなのは、他の本のように、どのようにしてその事柄が始まった、発見された、等のプロセスにフォーカスするだけでなく、それを「誰が」行ったかまでを明らかにしようとしているところ。

そして、その「誰」に対して著者は文中で、その事柄にちなんだ名前を与え(例えば、衣服の項においては、ラルフ・ローレンにちなんで、ラルフとか)、その名前で「はじめて物語」を展開させていくのである。

もちろんではあるが、17の物語は前述のように、専門家の意見と各種の証拠に基づいたものであるので、著者の思い込みによる想像は極力排除されている。

とは言っても、本書にも記されているが、科学技術はこれからもさらに進歩すること、また、新たな証拠が発見されることにより、本書の説がひっくり返る可能性もあることも言及されている。

まずは、本書で17のはじめて物語を楽しんで、今後の新設にも期待することとした。

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2022年02月02日

Posted by ブクログ

石鹸の話など本当に些細な出来事が長い年月を経て、大きなきっかけとなっていく過程が非常に興味深かった。

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2025年03月05日

Posted by ブクログ

今の社会でも継続されている習慣は、過去に誰かが始めたもの。そのキッカケは何だったのか。ファーストペンギンというか、芋洗いを始めた猿というか、最初の人。この本はそれを解き明かす。テーマは多様にある。はじめて火を起こしたのは誰か、はじめてカキを食べたのは誰か、はじめて衣服を身につけたのは誰か。他にも、弓矢、名画、ビール、外科手術、車輪、ウマ、石けん、ハワイ上陸などなど。若干、マニアックな気もするが、どれも興味深い内容だ。

読みながら、新たな発見。例えば、赤ちゃん言葉。これは、日本だけではないらしい。「あら、いい子でちゅねえ!」といった言い方がそうだが、これはどんな文化でも、何語を話す母親であっても、リズミカルで抑揚の大きなしゃべり方で似たような現象がある。言語学者の中には、言語が発達する前に存在した「原言語」の名残りが赤ちゃん言葉ではないかと指摘する者もいるらしい。

ハッキリした言葉が生まれる前の、未熟な発声法による言葉。赤ちゃんにとって、パーパマーマ、という言葉は発声し易く、分かりやすい例では、これが偶然組み合わさったアンパンマン、みたいな幼児語に優しいキャラクターもある。人類そのものの未熟な発声法の名残り、というよりも、赤ちゃんの未熟な発声法に合わせて一部の言葉が生まれた、という方が日本人的にはしっくりくる。ご飯のことを「まんま」というように。つまり、我々は、対象の能力に合わせて言語を選択していくのだ。だから、文語と口語は分化し、言語が集団を規定したり、能力の序列化に役立つ。誰もが知っている言い回しを探し、専門用語には出来るだけ補足したり、難しい話には例え話を用いる。(尚、この例え話や補足が多い方がマウントの上位であり、例え話で理解する下位層は、発話者側の観念世界の新参者となり、操られ易い)

他にも、火の話。火そのものは山火事などの自然現象で認識されてはいたが、石器を作っているときに、石から火花が散って、それを使いこなす事を発見したのだろうと。また、じつはチンパンジーに限らずどの哺乳類も、火の通った食物を好むという話。生のジャガイモよりベイクドポテトのほうがおいしく感じられるのは、高カロリーの食物を好むからだが、これは人間以外も一緒らしい。今まで、動物がレアよりミディアムレアやウェルダンを好むなんて考えた事がなかった。

と、こういう話が盛りだくさん。人類が発見したことを再発見する。良書である。

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2024年11月11日

Posted by ブクログ

ジャケ買いでした
先史時代と天才という発想が驚きでした
知識が無いから知恵も無いわけでは無いことを再確認しました

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2022年06月26日

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