カール・ヘラップの作品一覧
「カール・ヘラップ」の「アルツハイマー病研究、失敗の構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「カール・ヘラップ」の「アルツハイマー病研究、失敗の構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
内容については言うに及ばず、和訳が良い。本書は下記のような注釈から始まる:
"本書は現在「アルツハイマー型認知症」と呼ばれる疾患の研究について記述しており、この疾患名が頻出語となるため「アルツハイマー病」と略記する。また、「若年性」「家族性」などの断りが特にない場合は、弧発性アルツハイマー型認知症を指す。"
本書は「アルツハイマー病とは結局、なんなのか?」という本なので、和訳にあたって慎重に言葉を定義するのは極めて誠実な姿勢と考える。自分は原書をあたっているわけではないので原書と和訳書の比較まではできないが、この注釈が最初にあるお陰で全編にわたって安心して読み進めることがで
Posted by ブクログ
アルツハイマー病の本。面白い。
アミロイドβやタウタンパク質をターゲットとした治療(なかなか上手くいってない)に固執している業界への批判が多くあるがフラットな視点で描かれている印象。またアメリカローカルな話題は少し退屈だった。
以前読んだ下山進さんの「アルツハイマー征服」も面白かったが、アルツハイマー病研究で面白いポイントは原因とされる病理について結論がでておらず、日々のニュースでアデュカヌマブなどの新薬についてプロセスが追うことができること。
・アルツハイマー病の定義は何?
・主犯は誰?
現在進行系の問題のため本書でも結論は無い。
頭を切らずに観測しやすいアミロイドβをまずターゲットにして
Posted by ブクログ
とても面白かったです!
1〜4部まであり、その中でさらに章立てがしてあるのですが、3部までは著者がずっと怒ってます。本当にずっと怒っているので、読み手もいつのまにか引き込まれ「そうだそうだ」という気持ちに…。怒りは人を煽動するのだと本旨とはあまり関係のない感想を抱きました。
とはいえ、もちろん内容も素晴らしかったです。アルツハイマー病の研究で何が間違っていたのか、今後どうすればいいのか、通説への鋭い批判が気持ちいい。あくまで過去の研究そのものへの敬意は感じられ、著者はアルツハイマー病という人類にとって大きな危機に誠実に向き合っているだけなのだと思いました。
しかし、アルツハイマー病研究の構造を
Posted by ブクログ
2024/06/21 読み始めた
失敗の科学に次ぐ失敗シリーズ。「失敗」の蓄積は自分の一大テーマである。
2024/07/03 読み終わった
第1部でアルツハイマー病の病理?的な話が多く、ちょっと面食らう。難しい〜!と思ったけど、そこはなんとなくの理解で読み進めることができた。
詰まるところ、アミロイドとアルツハイマーの相関関についての初期の研究結果があまりにも良かったため、その後アミロイドの研究ばかりが注目された(医学的にも政治的にも経済的にも)。しかしその後の研究の成果は目覚ましくなく、他の可能性も考えておけば良かった、という話。
ではなぜそのような事態になったか、が第2部と第3