梶山あゆみのレビュー一覧

  • 生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学

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     これは最高にお面白い本だ。現在の科学の最先端の立場から生命の誕生と進化について論じている。素晴らしいのは、とてもわかりやすく書かれていて、まるで小説を読むように読み進めるということ。
     現代人にとって必読の書である。

     2回目の読み直しをしました。良い本は読むたびに知的興奮を高めてくれます。ノンフィクションレビューサイトの仲野徹氏が、この本のことを「爆発的な知的興奮が全編を通じて持続するほど面白い話が目白押しだ」と評している通りメチャメチャ面白い。少しボリュームがあるが、読み始めれば夢中になる本です。

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    2022年10月23日
  • 人類の歴史をつくった17の大発見 先史時代の名もなき天才たち

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    火、衣服、文字、車輪など、人類史を変えるような様々な発見。
    それらを「最初に作ったのは誰か」という視点から解き明かす本。

    確かに、これらの偉大な発明を「誰が、何のために」という視点で考えたことはなかった。
    その視点を通すことで、それにより人類がどう変わったのかがよく分かる。

    今我々が当たり前のように使っているモノは、実は誰かが必要に応じて生み出した、歴史を一変させるほどの画期的な発見だった。
    その歴史のダイナミズムには、言い知れぬ感動がある。

    密度が濃く、教養本としてとても楽しめた。
    知的好奇心を刺激したい人にオススメの一冊。

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    2022年10月14日
  • LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界

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    健康寿命を伸ばし、病気なく幸せに暮らすために普段から実践しておきたい食習慣は、以下のとおりです。

    ① 野菜、豆類、全粒穀物を多く摂る
    ② 肉、乳製品、砂糖を控える
    ③ 食べる量や回数を減らす

    3つめの「食べる量や回数を減らす」には抵抗がある人も多いかもしれません (私を含め) 。ですが食と健康に関する長年の世界の研究結果では、少食が健康のヒケツだということがすでに明らかになっています。

    いままで一日3食を毎日しっかり食べていた人は、これから少しでもいいので一度に食べる量や、一日の食事回数を減らすのを実践してみてください。

    ちなみに本書では、間欠的に食べる回数を減らすことが推奨されていま

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    2022年09月09日
  • LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界

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    ある程度理解するまでに三回ほど読まなくてはならなかった。恐ろしく長い時間がかかった。

    ・食事回数、量を減らす
    ・必須アミノ酸の摂取量を極力減らす
    ・野菜、豆類を沢山摂る
    ・運動する 

    実践すべきことを簡単に書いてしまうとこれだけだが、この本の良きところは実践法などではなく、老化や人生に対する考え方や見つめ方を変化させられるところだろうと思う。
    読む前は老化が病気などと眉唾だとしか思えない。
    だが、読んでしまえばその考え方が誤っていたと気付く。専門的な用語や解説がこれでもかと登場し、難解な部分もあるが、本書を読む、読まないとでは家族や自分の健康寿命に間違いなく差が出るといっても過言ではない。

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    2022年08月21日
  • とんでもない死に方の科学

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    本屋トカクで取り扱っている本の紹介
    人の死を扱うなんて不謹慎だって意見もあるだろうが、
    具体的に『そう』なったときなんで死ぬのか
    しりたくない?わたしはしりたい!
    そんな目にはあいたくないけど!

    小粋なジョークを交えながら真摯にこの議題に向き合っている。

    不運きわまりないひとや命知らずの実体験、
    軍による研究や医学雑誌から。
    今の科学で答えがでてない場合は推測だが、それも可能な限り最先端のものを使っている。

    読み終わったあとは、うん、知りたくなかったかも、と、こんな風になるのか、、が入り交じった感情になる。

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    2022年08月11日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳は汎用機。どんなセンサー・入力メディアからの情報も的確に処理し、出力できるという「ポテトヘッド」理論が面白かった。視覚も聴覚も、網膜や内耳で外部情報を受けた後、体内をめぐる電気信号は、脳にとって同じ。視覚がなくても、触覚、聴覚で映像をイメージできる。いままでコウモリとか深海魚とか、目が見えないのに、どうやって?って思っていたけど、少し理解できた気がしました。
    それと、犬など色覚もイメージできるようになるというのも驚きました。
    脳でロボットアームスを遠隔操作できるとか。。「攻殻機動隊2045」で描かれているのと同じ世界。。やはり、カラダ(入力・出力)は消えて、脳(意識)が生き残るのでしょうか。

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    2022年08月08日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    すこぶるおもしろい!そして、有益と言えるだろう。
    脳の持つ「可能性」についての新しい知見をいくつも紹介されている。AIは人間の脳を模倣するところから開発がなされるが「脳の構造」「脳の働き」「脳に対する捉え方」などがかつて無い新し研究が出てきている。シンギュラリティの実現はある意味遠のくという状況かもしれない。
    本書の中で「感覚追加」という概念が紹介されていた。人間の脳の「潜在的能力」である。今まで考えられていなかった能力が脳には存在するとの説。5感までは理解されおり研究も進んできた。第6感という概念も馴染みだが、感覚追加という夢の話が現実のものとなるという紹介。
    それに関連して身体の一部を失っ

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    2022年06月22日
  • がんは裏切る細胞である――進化生物学から治療戦略へ

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     がん専門の臨床家か研究者による著作かと思いきや、なんと著者の専攻は心理学である。もちろん略歴にカルフォルニア州立大学サンフランシスコ校のがんセンター創立メンバーとあるから知見と経験は十分だろうが、本書の記述を見ても臨床データに基づく記述は限定的で、数理モデルに基づく仮説が中心だ。にも関わらず、著者の専門である「協力理論」を軸とした本書の扱うスコープは極めて広く、様々なアナロジーを豊富に含み非常に説得的である。がんに関する書籍としては最近では『ヒトはなぜ「がん」になるのか(キャット・アーニー著)』があり本書の内容もかなりの部分がこれと重複するが、そもそも「なぜがんはこれほどまでに扱いづらいのか

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    2022年03月26日
  • とんでもない死に方の科学

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    まず、「なぜこんなにも沢山の種類の死に方を思い付くのか」。

    また、各死に方の歴史を調べる誠実さと、ユーモアを交えた語り口。

    死後も世界の記憶に残るでしょう。

    最後に、当然ながら、本書を訳して出版しようと考えた編集者・出版社、日本語訳を丁寧に、親しみのある世界観そのままに訳してくれた訳者にも、最大限の賛辞を。

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    2022年03月06日
  • 人類の歴史をつくった17の大発見 先史時代の名もなき天才たち

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    科学の飛躍的な進歩のおかげで、今では当たり前に使われているもの、行われていることや、出来事の起源が解明できるようになって来ている。

    本書はそのような中から、17の事柄につき、それを最初に「誰が」行ったのかを、専門家の意見や証拠からストーリー仕立てで紹介している。

    例えば、「はじめて何かを発明したのは誰?」、「はじめて火を起こしたのは誰?」、「はじめてカキ(貝の方:筆者注)を食べたのは誰?」、「はじめて衣服を身に着けたのは誰?」等々。

    本書がユニークなのは、他の本のように、どのようにしてその事柄が始まった、発見された、等のプロセスにフォーカスするだけでなく、それを「誰が」行ったかまでを明ら

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    2022年02月02日
  • 漫画 サピエンス全史 文明の正体編

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    イラストがオシャレで可愛い。いかにして人種差別/男女差別が作られてきたか、社会的な構造に影響してきたかという部分を理論的に説明している。なんとなく学校や本でのざっくりとした歴史的人種差別(ジム・クロウ法やアパルトヘイト撤廃のくだり)については学んできたつもり、だった。実際は何十年ものの時間と共に偏見、経済的な負の連鎖、そしてそれを正当化する人々と文言が奴隷解放後も何百年も尾を引く結果を形作っていたのだ。
    人種差別はいけない。多くの人がこれに賛同するはずだが、その"中身"をしっかり学ぶかそうでないかでその重みはずっしりとのしかかってくる。

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    2022年01月25日
  • 漫画 サピエンス全史 文明の正体編

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    『文明』とは?!
    農業革命からヒエラルキーの成立、そして人種差別やジェンダー問題まで。
    本で読んだ時よりもやはり、こういった媒体になると読みやすく理解しやすい。とは言え理解できないのが人間。
    また繰り返し読むし、次回作も読むし、前の巻からも読みたいし。
    知的好奇心を満たしてくれるだけではなく考える事を指し示してくれる。

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    2021年11月23日
  • とんでもない死に方の科学

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    死ぬことに恐怖はないけれど、苦しい死に方が怖い(特に息苦しい系)と常々思っていた。夜中にそんな夢を見て、眠れなくなるレベル。
    それから逃れるため(?)に読んでみたら、予想以上に楽しかった。
    そして、「そんな事を試した人がいるんだ!」(戦争中の残虐な行為ではなく)という驚きも大きかった。

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    2021年07月06日
  • とんでもない死に方の科学

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    もし〜な状況に陥ったら人はどのように死ぬかを大真面目に考えている、ある意味真面目なサイエンス本。

    描写も生々しいので、ある意味ホラー小説のような要素もあり、本書のはじめにで書かれているように「スティーブン・キングとスティブン・ホーキングを足して二で割ったような本」という表現は言い得て妙だと思う。

    考察についても物理学や化学、生物学など幅広いサイエンスの要素から行われいるため、バラエティに富んでおり、飽きさせない。

    サイエンス好きなら素直にオススメできる1冊。

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    2021年04月15日
  • LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界

    購入済み

    老化は病気である。今まで考えたこともなっかた。老化が病気であると認識して、きちんとそれにに対処すれば、老化をおそくしたり、健康寿命を伸ばせるということを膨大なデータと論拠をもとに分かり易く説明してくれている。少し値段は高いが読んで損はない本である。あとよりよく理解するためにすこし生物(遺伝など)の知識があるといいと思った。

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    2021年04月05日
  • 私が虫を食べるわけ

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    昆虫食がどのような点でおすすめかというのをいろいろな観点から記載している。
    また、日本やアジアなどでの昆虫食体験も掲載。

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    2019年02月17日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下

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    アメリカの建国から第一次世界大戦そして第二次世界大戦の経緯をオリバーストーン氏
    によって詳細に語られた良書です。

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    2016年01月06日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下

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    本著はアメリカ現代史を権力に対して批判的な観点で描いたもの。詰まり歴史を教科書的には触れられていない側面から考察しているところに面白さがある。
    特にアメリカという国は自由を標榜する啓蒙主義的な側面と産業資本・金融資本を背景とした実利主義的な側面の両面があり、それを意識しないと国家の在り方を正しく理解できないのだと思う。

    本編は主に第一次世界大戦から第二次世界大戦までをテーマにし、特に最後は広島、長崎への原爆投下の深層について明らかにしていく。
    原爆投下不要論は既論評として認識していたが、過去の歴史を遡ってみるとその納得感も高まる。
    日本人は自国のこととして様々な観点を理解しておく必要があるの

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    2015年09月13日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下

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    「誰が儲かったのか?」「誰が得したのか?」

    というのが物差しになっています。
    イデオロギー、正義、悪、ではありません。
    こういう近現代史の本、読みたかったですね。
    読み物としても、とっても英語的なちょっとした皮肉を交えながら、実に滑らかによどみなく進みますし、ドラマチックに描かれていて、飽きさせません。
    そして、アメリカの近現代史というのが、当然ながら全て日本に跳ね返ってきます。
    読みながら、日本の近現代史なんて、アメリカや欧州帝国主義の歴史を把握しないと、事実や年号だけ記憶しても何の意味もないんだなあ、と思わされました。
    思った以上に、娯楽的にも実に面白い本でした。続きも読もうと思います。

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    2015年03月08日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下

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    第一次大戦から第二次大戦原爆投下までの歴史。アメリカのリベラルな立場から語られている。内容はかなり重く、考えさせられる。アメリカは第一次世界大戦の時には化学兵器であるマスタードガスを大量に製造していたが使うチャンスがなかった。しかし、原爆はそれを開発し使用した。マスタードガスの話は知らなかったが、原爆の話はその使用に大いに議論のあるところだ。そもそも、第一次世界大戦の前からアメリカの銀行家のためにアメリカ軍が彼らの利益を守るために利用されていたこと、そして、彼らが死の商人として大いに利益を上げていたことが語られる。また、第二次世界大戦ではアメリカではドイツ、イギリス人とは違い人種差別により日本

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    2014年01月29日