梶山あゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
老化こそ全ての死因の確率を上げる克服すべき最大の病である。そして、その病は治療可能である。
この本はそのメッセージについて書いている。そして、この定義と いかにして老化を防ぐか という適切な問いを立てたおかげで、健康長寿への道が飛躍的に進化していることが書かれている。
著者の 「人口割合の高く、投票率が高い高齢者こそが、未来に当事者がない」ことを変えたい という想いは響いた。
一方で、健康長寿に目処が立ち始めているゆえに、地球環境問題、特に気候変動、温暖化の問題こそ、喫緊解決すべき最大の問題になりつつあることも、再確認できた。
そして健康長寿が科学的可能になることを見越した、倫理と社会 -
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Posted by ブクログ
遺伝子動態の記述が難しかった。
高校の生物の先生が近くいにいたので、エピゲノムを高校で学ぶのかと聞いたら、知らないとのことだった。
大学レベルの内容なのかなと思い
もう一回勉強しなおそうかなと思った。
著者は第3章で老化を病気として説明している
その根拠として、・・・書こうと思ったが付箋を紛失してしまった
加齢による疾患の源流として老化があり、51%の人が経験するものでこれを治すことが未来は明るいと書いてあったような気が・・・
生物学的に見て自分がどれだけ年老いているかの簡単な検査がある
例えば腕立て伏せを46歳で20回超えてできるようなら大したものらしい
他には立ち座りテスト(ARS)
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Posted by ブクログ
ライブワイヤード(livewired)を実例を交えて解説した本。原書タイトルはThe Inside Story of Ever-Changing Brain。知らなかった実例が豊富で、文章も判りやすく、楽しく読めた。
・脳の半分が無くても生きてる人
・カメラの出力を皮ふや舌につなげて視覚の代替とする技術
・前足がなくて、二足で歩行する犬
・天才はつくるものという信条の両親のもとチェスのグランドマスターになったポルガー姉妹
脳は能動的に自らを再調整して消費エネルギーを節約する。絶えず内部モデルを修正している。老犬に新しい芸を仕込むのは難しいが、閉じる時期が遅いドアもあるので、還暦過ぎてもまだま -
Posted by ブクログ
ここに書いてあることの全てが真実かどうか、僕には分からない。
けれど、これが事実であると考えた方が、対戦後のアメリカの振る舞いが、あるいはアメリカに対する他国との反発が、あるいはロシアの西側諸国に対する言動が、説明しやすくなるような気がする。
そういう意味で興味深い本だと思う。
翻訳本ならではというか、そもそもの歴史的共通理解がないが故の読みにくさがあり、星4つ。
アメリカが、いや、列強諸国が、他国民や平和のために、(ひとりひとりの自国民のためにさえ)政治的決断をすることなど無いことを、改めて思い知らされる。
それは、列強諸国になろうとして列強諸国のまねをした、かつての日本を見ても明らかで -
Posted by ブクログ
"認知"が脳を作る
認知するのはそもそも脳である。しかし自分の行いがどの様な結果を生んだか、それを認知することで脳の構造は作られていく。
あとは記憶と認知の流動性、レイヤーになっている面白さ。
□概要
・脳は未完成で生まれる、可塑性
完璧にプログラムされてくるのではない、それはかえって環境に適合できず不都合。あらゆることを、抽象具体様々な粒度で学習するのに初期プログラムは不都合である
泣く、母乳やミルク飲む、排泄など最低限のこと以外は全て学習する。だからフィードバックを与えられなかった子は発達しない。(発達障害とは次元の違うレベルで機能に障害が残った例も)
・学習はタ -
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Posted by ブクログ
前巻より字数が多く内容も難しくなってきました。自分の中では一番衝撃的な「小麦に飼われているのは誰?」が、文章に比較してスッと入ってこなかったのは既に知っていたからかな?漫画に邪魔されたか?
人種差別、ジェンダー問題も生物的な原因では無く、社会文化的なフィクションであると作者は言います。
(未だに)男と女は違うのだから、当然役割も違うのだという考えは自分も含めて人々の中には根強く残っています。
問題はその違いが偏見に繋がり、社会的地位が低く留め置かれ、選挙権が与えられなかったり、ガラスの天井のような状況が続くということなのです。
2021年現在では、それはおかしいと思う人も増えているよう