松岡正剛のレビュー一覧
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テレワークで通勤時間がういたことで、“積ん読”本を読破中。おくればせながら、現代の“知の巨人”松岡正剛氏の著書を読むのはこれが初めて。
260ページほどの新書ながら、盛り込まれた数々のノウハウは膨大だ。出版物の編集だけでなく、ビジネスや日常生活のあらゆるシーンで使えそう。64種に分類された編集術は、さまざまな視点の宝庫。”お題”を解くのに思考が固まってしまっとき、別の切り口を探すのによいかも。
ノウハウ本のようでいて、正解が書いてない箇所も多い。おそらく、ビジネス書におけるドラッカーやシュンペーターの本のように、年齢や積み重ねた経験で違った読み方ができる一冊だ。
それにしても、ロシアの -
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松岡正剛(1944年~)氏は、本好きで知らぬ人はいない有名サイト「千夜千冊」(2000年~/最新で1739夜)で有名な著述家。編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。
本書は、松岡氏が提唱する「編集術/編集工学」について、入門書的に書き下ろされ、2000年に出版されたものである。
松岡氏の使う「編集」という言葉は、我々が普段使う定義と異なり、非常に大きな範囲を含むもので、直感的になかなか理解しにくいのだが、本書の前半で、そのポイントは以下のように説明されている。
◆人間が言葉や図形や動作を覚え、それらを使って意味を組み立て、人とコミュニケーションをすること、その全てが「編集」である。従って、 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 柱を立てる~古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう。
第2章 和漢の境をまたぐ~「中国語のリミックス」で日本文化が花開いた。
第3章 イノリとミノリ~日本人にとって大切な「コメ信仰」をめぐる。
第4章 神と仏の習合~寛容なのか、無宗教なのか。「多神多仏」の不思議な国。
第5章 和する/荒ぶる~アマテラスとスサノオに始まる「和」の起源。
第6章 漂白と辺境~日本人はどうして「都落ち」に哀愁を感じるのか。
第7章 型・間・拍子~間と「五七」の拍子にひそむ謎。
第8章 小さきもの~一寸法師からポケモンまで。「日本的ミニマリズム」の秘密。
第9章 -
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松岡正剛(1944年~)氏は、編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。2000年から続く書評サイト「千夜千冊」(最新で1736夜)は、本好きで知らぬ人はいない有名サイトである。「千夜千冊」は、2006年に求龍堂から全8巻で一括して出版されたほか、2018年より角川ソフィア文庫から「千夜千冊エディション」として、毎月テーマごとに出版されている。
本書は、松岡氏がこれまで最大のテーマとしてきた「日本文化」について、語り下ろしたものである。
松岡氏は、「日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂がある」としながら、その手掛かりを、“ジャパン・フィルター”と名付け -
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「神と理性」に引き続き。
前半は兎も角、ドイツ。
冒頭はゲーテ。遠い昔の高校時代に「若きウェルテルの悩み」は読んだ。ドイツ歌曲やゲーテの詩の引用や箴言を見ることはあるけど、詩人のゲーテしか知らなかったんだな。
(引用)
(「ファウスト」は)ファウストがメフィストフェレスに魂を売ったという話ではない。壮大な生命観の賛歌をめざした話である。(略)メフィストフェレスは悪魔というより、つねに「悪を欲することによってかえって善をなしている人格」なのである。
そして、ここに少女への憧憬が絡んでくる。ロリコンとは違うものとある。
ベルリオーズの幻想交響曲みたいなもんだと思ってたので、意外。
ゲーテはドイツ -
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プラトンから啓蒙主義までの西洋思想史を一望する。
千夜千冊を初歩的な編集工学でまとめた一冊。
セイゴオさんにとっては極めて初歩的な編集なんだろうけれど、有難い本。この内容を大学の先生が書いても全然頭に入ってこないと思う。セイゴオさんが知と取っ組み合ってきたレスリングの一つ一つに引き込まれた。
でも、僕には歯が立たない処も多々。
あと半年で還暦を迎えるんだけど、今更莫迦が治る訳ないよな~。
以下、雑感
スピノザ「エチカ」
「すべてのものは神が創った。」なら、超越者に対し論証必要なし。
「世界と神は一にして全。」ひょっとすると証明可能。
神の自己作出を説明し、人間の認識に重ね合わせていく証明作 -
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文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。
川合康三氏の「山上憶良と中国の詩」、高橋睦郎氏の「いや重く謎」あたりは若干硬めの印象を受けるかもしれないが、基本的には一流の文化人たちによる平易な万葉集エッセイである。いや平易と言ったが完全に万葉集知りませーん何書いてあるんですかーな人には向かないかもしれない。ちょっとは齧った人向け。だが、ちょっ -
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ネタバレ第一巻は未読なのですが読後感から言うと第二巻の方が面白かったですね。
この巻はテーマに突っ込み切れていないというか議論が深まらないまま時間切れになった感じがありました。
ただ、考えるきっかけとしては論者の方々がみんなバラバラの意見というか立ち位置なので(バラバラ過ぎる?)いろんな角度から読者もまた考えることが出来るきっかけにはできるかと思います。
この先の議論を知りたいですよね。たぶんこれを読まれた方はみなさんそう思うのではないでしょうか。
しかしこの巻も池上さんのまとめ力(わかりやすい解説)と松岡さんの切れ味が半端ない印象でした。でも一番インパクトあったのは佐藤さんが「キリストはやって -
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面白かった。もちろん難しかったが。けれどそんな馬鹿みたいな感想でも、正剛先生はおそらく読書好きでさえあれば見下したりはしないであろう。それくらい気持ちのいい読書贔屓であり、本を愛することにかけては偏執狂と引けをとらぬビブリオマニアだと思う。日本が誇る世界的な「本豪」といえる。(ちなみに「本豪」=剣豪の本バージョンという単語は正剛先生の『多読術』で知った造語)これだけ本を読むという、自分もしているしやってきたと少なからず自負している行為なのに、もう競技が違うと言わざるを得ない経験をする事はどういうことか、圧倒的な知識不足、読書量不足を突き付けられる毎回である。前提としているものが違う。これがプロ
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【ノート】
・松岡正剛さんについては、今までほとんど知らなかったが、日本を代表する知の巨人の一人と目される人。この本は、彼の「情報」に対する接し方についての基本的な考え方や具体的な方法論が述べられており、とても面白い。「読書術」のヒントであり、「ノート術」のヒントでもあるし、企画を発想したり構成したりするヒントにもなる。
・「編集」というのが重要なキーワードになるのだが、どちらかと言えば「編集」というのは本体に付随するオマケ的なもの、と思っていた。しかし情報をインプットしてアウトプットする時、そこには必ず編集というプロセスがあると。人間のあらゆる行為を、ほとんど何でも「編集」と言ってしまって -
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アイデンティティがどこにどれだけ存在するのか、どのスタンスからそれを考えるのか、によって捉え方はそれこそ人の数だけ細分化されてしまうのではないか…というとりとめなさを感じました。
本書を読むことによって「宗教と暴力」について自分なりの考えがまとまる?どう考えるべきか?自分の意見が持てる?と思っていましたが逆にもっと混沌としてしまった…ような…(苦笑)
本書においても議論は未だ未だ途上である、議論は尽きるどころかこれからだったのにという印象。
本書の印象だけ言えば松岡さんという先生は容赦がないな、ということと池上さんはさすが場をまとめるのが素晴らしく上手でいらっしゃるということでしょうか(笑)