【感想・ネタバレ】千夜千冊エディション 神と理性 西の世界観Iのレビュー

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Posted by ブクログ

圧巻。紹介された本はほとんど未読だけども、西洋が全体として見えてくる。この本には続編があるようで今から楽しみだ。

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2019年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  神と王の国
第2章  理性による世界作成
第3章  西洋哲学史略義
第4章  啓蒙と変革の庭

<内容>
松岡正剛の「千夜千冊エディション」。西洋のものの考え方から行動まで、キリスト教がベースであること、それから評伝を読んでいるわけではないが、モンテーニュ、ルソー、スピノザからシーザーまで、その生きざまから考え方まで、わかった(気がする)。

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2020年06月09日

Posted by ブクログ

プラトンから啓蒙主義までの西洋思想史を一望する。
千夜千冊を初歩的な編集工学でまとめた一冊。

セイゴオさんにとっては極めて初歩的な編集なんだろうけれど、有難い本。この内容を大学の先生が書いても全然頭に入ってこないと思う。セイゴオさんが知と取っ組み合ってきたレスリングの一つ一つに引き込まれた。
でも、僕には歯が立たない処も多々。
あと半年で還暦を迎えるんだけど、今更莫迦が治る訳ないよな~。

以下、雑感
スピノザ「エチカ」
「すべてのものは神が創った。」なら、超越者に対し論証必要なし。
「世界と神は一にして全。」ひょっとすると証明可能。
神の自己作出を説明し、人間の認識に重ね合わせていく証明作業。神を信じていることを明らかにするため、理性のナイフで切り分けていく。う~ん。証明をしようとする段階で神の存在がアヤシク思えるんだが。
「知性によっていかに神に酔えるのか」という方法の提示。説得されそうで怖い。

ライプニッツ「ライプニッツ著作集」
本書で一番惹かれたけど、全然理解できなかったのはライプニッツ。量を扱う「数学的思考」と質や関係を扱う「記号的思考」をバロックの「知」で半ば埋めきったという。セイゴウさんが、工作舎時代にライプニッツ著作集出版に関係した顛末も書かれている。他の稿でもライプニッツに触れている箇所があるけど、兎も角トンデモナイ天才とのこと。
チョッと触れてみたい気もするけど、全然判らないと思う。

第4章 啓蒙と変悪の庭
モンテニュー、ヴォルテール、ルソー。へ~、そんな人達だったんだと俄然興味が湧いた。

モンテニュー、早々に隠遁生活し、長々とゆっくり方丈記を書く。セイゴオさんは「自分を質にいれないこと」を示唆されたとある。

ヴォルテール、実はペンネーム。風変わりな人だったらしい。署名に哲学とあるが、まったく哲学ではない。読者に実感させるインチキともインチキじゃないような文章。

ルソー。社会契約論は学校でも聞かされたが、「孤独な散歩者の夢想」では友人達との仲違いを続け、痛ましい自己を追求していく。

どれか挑戦してみようかな。

さて、この後は『観念と革命』に続くとある。期待しましょう。

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2019年09月29日

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