松岡正剛のレビュー一覧
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古代の天文学から、時間とは何か、エントロピーとは何か、を通じて相対性理論を紐解き、原子の宇宙に迫るため量子力学の世界へ向かう。〈千夜千冊エディション〉物理学篇。
第1章はガリレイやケプラーの著作で幕を開ける。プチ『ルナティックス』のような構成の一七三二夜が嬉しい。
宇宙と天体をめぐるロマンの第1章から、〈時間〉を科学的に捉えるとはどういうことなのかを解きほぐす第2章へ。この章は同じ〈千夜千冊エディション〉『情報生命』とリンクしている。
第3章は相対性理論によって宇宙のはじまりをめぐる議論が急速に拡大したことについて。ダークマターやブラックホールの仕組み、反物質とは何かなどが解説され、ワクワ -
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日本文化、芸術、システム工学に詳しい著者が、日本文化の根幹にあるものについて述べた本。「柱」「結び」「神」「間」「家」など、カギとなる言葉について解説しながら、日本文化の核心に迫っていく手法をとっている。もちろん明確に核心が示されているわけではないが、おぼろげながら感じることができる程度の理解であろうか。1つ1つの事柄に関する研究は精緻で勉強になった。
「ディープな日本の特色」p3
「日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです」p6
「日本人はディープな日本に降りないで日本を語れると思いすぎたのです。これはムリです。安易な日本論ほど日本をミスリ -
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久しぶりに手にしたセイゴウ本は、新書とは思えない高密度。「ハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂がある」日本文化を、自ら考案した10数種類の「ジャパン・フィルター」を手がかりに読み解こうという試み。
博覧強記、縦横無尽、硬軟自在…セイゴウ本を読むと、こんな言葉が頭に浮かび、それに気圧されるばかり。いや、それではいかん、丸ごと肯定してはいかん、といつも思うのだけれど、やはり今回も撃沈。腹にストンと落ちることばかりだから敵わない。
元来、この国は外来のものをそのまま受け入れたのではなく、巧みに編集をして取り込んできたが、明治の文明開化では編集を怠ったという指摘。また -
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テレワークで通勤時間がういたことで、“積ん読”本を読破中。おくればせながら、現代の“知の巨人”松岡正剛氏の著書を読むのはこれが初めて。
260ページほどの新書ながら、盛り込まれた数々のノウハウは膨大だ。出版物の編集だけでなく、ビジネスや日常生活のあらゆるシーンで使えそう。64種に分類された編集術は、さまざまな視点の宝庫。”お題”を解くのに思考が固まってしまっとき、別の切り口を探すのによいかも。
ノウハウ本のようでいて、正解が書いてない箇所も多い。おそらく、ビジネス書におけるドラッカーやシュンペーターの本のように、年齢や積み重ねた経験で違った読み方ができる一冊だ。
それにしても、ロシアの -
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松岡正剛(1944年~)氏は、本好きで知らぬ人はいない有名サイト「千夜千冊」(2000年~/最新で1739夜)で有名な著述家。編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。
本書は、松岡氏が提唱する「編集術/編集工学」について、入門書的に書き下ろされ、2000年に出版されたものである。
松岡氏の使う「編集」という言葉は、我々が普段使う定義と異なり、非常に大きな範囲を含むもので、直感的になかなか理解しにくいのだが、本書の前半で、そのポイントは以下のように説明されている。
◆人間が言葉や図形や動作を覚え、それらを使って意味を組み立て、人とコミュニケーションをすること、その全てが「編集」である。従って、 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 柱を立てる~古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう。
第2章 和漢の境をまたぐ~「中国語のリミックス」で日本文化が花開いた。
第3章 イノリとミノリ~日本人にとって大切な「コメ信仰」をめぐる。
第4章 神と仏の習合~寛容なのか、無宗教なのか。「多神多仏」の不思議な国。
第5章 和する/荒ぶる~アマテラスとスサノオに始まる「和」の起源。
第6章 漂白と辺境~日本人はどうして「都落ち」に哀愁を感じるのか。
第7章 型・間・拍子~間と「五七」の拍子にひそむ謎。
第8章 小さきもの~一寸法師からポケモンまで。「日本的ミニマリズム」の秘密。
第9章 -
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松岡正剛(1944年~)氏は、編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。2000年から続く書評サイト「千夜千冊」(最新で1736夜)は、本好きで知らぬ人はいない有名サイトである。「千夜千冊」は、2006年に求龍堂から全8巻で一括して出版されたほか、2018年より角川ソフィア文庫から「千夜千冊エディション」として、毎月テーマごとに出版されている。
本書は、松岡氏がこれまで最大のテーマとしてきた「日本文化」について、語り下ろしたものである。
松岡氏は、「日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂がある」としながら、その手掛かりを、“ジャパン・フィルター”と名付け -
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「神と理性」に引き続き。
前半は兎も角、ドイツ。
冒頭はゲーテ。遠い昔の高校時代に「若きウェルテルの悩み」は読んだ。ドイツ歌曲やゲーテの詩の引用や箴言を見ることはあるけど、詩人のゲーテしか知らなかったんだな。
(引用)
(「ファウスト」は)ファウストがメフィストフェレスに魂を売ったという話ではない。壮大な生命観の賛歌をめざした話である。(略)メフィストフェレスは悪魔というより、つねに「悪を欲することによってかえって善をなしている人格」なのである。
そして、ここに少女への憧憬が絡んでくる。ロリコンとは違うものとある。
ベルリオーズの幻想交響曲みたいなもんだと思ってたので、意外。
ゲーテはドイツ -
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「編集工学」の提唱者として知られる著者が、みずからの読書遍歴を振り返りつつ、編集工学の視点から読書の意義を語った本です。
読書を「自己編集」であり、かつ「相互編集」としてとらえる見方が興味深いと感じました。「読む」というのは、表面的には文字やことばの意味を追いかけることなのですが、それだけにとどまらず、イメージやメタファー、社会観、さらには生理感覚までも参与するような、複合的な活動だと著者はいいます。さまざまな情報を交換するなかで人びとが「意味」を編集しているコミュニケーション空間のなかに「読書」という行為を置き、著者のスタイルを「モデル」として理解しつつ、読んでいる自分自身の「モデル」をつ -
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プラトンから啓蒙主義までの西洋思想史を一望する。
千夜千冊を初歩的な編集工学でまとめた一冊。
セイゴオさんにとっては極めて初歩的な編集なんだろうけれど、有難い本。この内容を大学の先生が書いても全然頭に入ってこないと思う。セイゴオさんが知と取っ組み合ってきたレスリングの一つ一つに引き込まれた。
でも、僕には歯が立たない処も多々。
あと半年で還暦を迎えるんだけど、今更莫迦が治る訳ないよな~。
以下、雑感
スピノザ「エチカ」
「すべてのものは神が創った。」なら、超越者に対し論証必要なし。
「世界と神は一にして全。」ひょっとすると証明可能。
神の自己作出を説明し、人間の認識に重ね合わせていく証明作 -
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文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。
川合康三氏の「山上憶良と中国の詩」、高橋睦郎氏の「いや重く謎」あたりは若干硬めの印象を受けるかもしれないが、基本的には一流の文化人たちによる平易な万葉集エッセイである。いや平易と言ったが完全に万葉集知りませーん何書いてあるんですかーな人には向かないかもしれない。ちょっとは齧った人向け。だが、ちょっ