松岡正剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の提唱する「編集工学」の観点から、16のキーワードを通して日本文化の特質にせまろうとする本です。
「はじめに」で著者は、たらこスパゲッティをはじめて食べて、「よしよし、これで日本はなんとかなる」と確信したことを回想しています。おなじく著者は、コム・デ・ギャルソン、ミヤケイッセイ、ヨウジヤマモト、井上陽水、忌野清志郎、桑田佳祐、大友克洋らの仕事にもたのもしさをおぼえ、やはり「よしよし、これで日本はなんとかなる」と確信したといいます。本書は、「日本文化の核心」という大上段に構えたタイトルをあたえられていますが、著者は「核心」が実体的に存在しているかのような語りかたを回避し、むしろさまざまなも -
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<目次>
第1章 急に変わってきた
第2章 合理的な愚か者たち
第3章 日本人と会社
第4章 消費と社会の間
<内容>
松岡正剛「千夜千冊エディション」シリーズ。ビジネスに関する書評集。通読して、資本主義の限界と、「資本主義」というやつが欧米仕様にできていて、何も世界がそれをマネする必要がないのではないか?ということ。「グローバル」って叫ばれるけど、相手を知る必要はあるけど、もろ手を挙げてそれをマネしようとしても、相手に愚弄されるだけってこと。現在の経済の行き詰まりに対し、もっと江戸時代辺りの経営のノウハウや考え方を学ぶ必要があるのではないか?