島田雅彦のレビュー一覧

  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    無限カノンと題した三部作の締め。
    前二作と明らかに毛色が変わり、全篇通し静かで退廃的、かつスピリチュアル。
    描きたかったモノはとても理解できるが、作者のエゴが産んだ数々の綻びは、本作が最後であるが故膨らんだまま。あとがきで作者がシリーズ順不同の読み方を推奨しているが、読む順番で著しく作品の評価が変わるのは明白で、このナンバリング自体が失策だと感じ、勿体無い。

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    2024年08月08日
  • 散歩哲学 よく歩き、よく考える

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    独特な構成の本。
    前半・後半でかなりトーンが異なる。前半は人類にとっていかに散歩することが重要かが、様々な角度から語られる。随所に過去の名著が引用されていたりと硬めの内容。後半は打って変わって著者自身の放浪記で、軽いエッセイ的なもの。他の本でもよく出てくる地形散歩の名著らしい「アースダイバー」はやはり読まなければ!
    前半で特に感じたが、一つ一つの話は面白いのだが、全体的にやや散漫というか、結論一直線というよりも、話があっちにいったりこっちにいったり。だが、それこそがまさに筆者のいう、目的もあちこちの路地を散策しながらとめどない思索に耽る「散歩哲学」なのかもしれない。

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    2024年06月19日
  • 時々、慈父になる。

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    島田雅彦さんが語る、様々な物語(自伝のような小説)、芥川賞選考委員会の内情(石原慎太郎の人となりについて等)や、亡くなった中村勘三郎との交流等、興味深いものが多々ありますが、話題が多くやや散漫という印象もあり、★三つです。

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    2024年04月10日
  • 好色一代男

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    井原西鶴の「好色一代男」の現代誤訳。
    伝説の色男、世之介の生涯を描きつつ、当時の色事や人々の受け止め方なども書かれている。

    「好色一代男」は初耳読みだったが、個人的には、あまり面白いとは思えなかった。

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    2024年01月20日
  • 好色一代男

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    古典の授業で【好色五人女】を学んだのを思い出して、面白そうだと思い手に取ってみた。

    女たらしの世之介の生涯を綴った1冊。
    読みやすかったけど、やっぱり古典は苦手だ苦笑

    好色五人女が出たらまた読んでみたい。

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    2023年11月25日
  • 好色一代男

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    世之介の目線をつうじて、江戸時代前期の風俗を紹介している現代の人間にとっては摩訶不思議ワールドを覗き見る感覚。

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    2023年11月23日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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     往復書簡と対談の形式で、毎回決まったテーマについて意見交換する。
     島田さんのパートはおもしろかったけど、しりあがりさんの、特に手紙の文章が、いわゆる「オヂ構文」の極みで、個人的に気持ち悪くて読んでいられなかった。頑張っておもしろいこと言おうとしなくていいのに。行き過ぎた真面目さと真剣さの先にあるナンセンスこそおもしろいのに、とか思った。

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    2023年10月26日
  • スノードロップ

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    皇后様が日本の現状を憂い、悪政を正すために奮闘するパラレルワールドのお話。

    読みやすく書かれてますが結構深いかもー
    作者さんの思想を皇后様で語ってる感じです。

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    2023年08月07日
  • 空想居酒屋

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    面白かった。ご自分で体験した国内外のグルメについて評論してる。但し空想居酒屋というならもっと読者にイメージを膨らませる話が必要でしょ?
    また安倍さんの暗殺について「良かった」なんてコメントをする人って人間としてどう?こいつはクズだなって思った。
    多分二度とこの作者は手にしない。

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    2023年04月10日
  • 退廃姉妹

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    戦時中、父が捕まった。
    そして戦後になり、食べるものに困った。

    商品になるものがある、というのはありがたい話です。
    これを商品にするか否か、は勇気がいる問題ですが。
    食べるため、生きるため。
    楽しく生きながら、周囲に文句を言われながら。

    この時代さながら、他者はいいけれど自分の子供は…な
    勝手な言い分です。
    そこかしらから、女が生えてくるわけでは
    ないのですから。

    しかし…女はたくましい。

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    2023年04月04日
  • 君が異端だった頃

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    著者の自伝的私小説。
    何冊か読んで結構面白かったし、最近NHKでちょくちょく見かけて成程男前だしスマートだなと感じてたので読んでみた。
    この世代の小説家は時代なのか生き方や振る舞いがどうも鼻について嫌いなのだが、この人は何故か可愛さ感じる。
    ぶっ飛んでるんだろうが嫌みが無い。
    これ程中身の濃い人生を送れるのは羨ましい反面僕にはそれに耐えうる人間力があるとは思えない。
    結構すらすら最後まで読み進めた作品。

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    2022年11月10日
  • 君が異端だった頃

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    島田雅彦の少年時代から現在に至るまでを描いた、自伝的私小説。

    春先に読んだ『パンとサーカス』やそれ以前の何冊かがおもしろかったので、作者の人となりを知るにはいいかもと手に取ったのだが。
    おもしろおかしく書いている文章は軽妙だが、ひねくれた自意識の過剰ぶりが鼻につく。今後彼の作品を読む際に支障が出そう。

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    2022年10月09日
  • 空想居酒屋

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    文章があんまり好きじゃないな。空想する前にまず世界中回ってるし。
    所々に、高尚な文化人らしい、C,K国大好き、日本はダメだね感が滲み出る。
    ご本人が、どこでも居酒屋開く後半が主らしいが、素人の料理見てもしょうがないし、全部ぶっ飛ばした。
    星二つでも良いかな。

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    2022年06月29日
  • ミイラになるまで 島田雅彦初期短篇集

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    「観光客」3
    「聖アカヒト伝」2
    「ある解剖学者の話」2
    「砂漠のイルカ」4
    「アルマジロ王」3
    「断食少年・青春」3
    「ミイラになるまで」3

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    2022年06月17日
  • 絶望キャラメル

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    爽やか青春小説だったー
    著者には、こんなジャンルもあったんだと。

    新作に取り掛かる前の一服です(笑)

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    2022年05月18日
  • 空想居酒屋

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    芥川賞最多落選の芥川賞選考委員であり呑んべの島田雅彦が好き勝手に自分の最近の呑み遍歴を語り、こんな居酒屋、あんな居酒屋と理想の居酒屋についても語っている。
    さすがにいろんな所に赴き経験を積んでいるようだし、具体的に店名も出ていたりするのでいつか行ってみようかななどという気に誘われるという楽しさはあるかな。
    WEB連載がもとになっているそうでさもありなん。NHK出版新書は2~3冊しか読んでないけど「これほどの人を著者に立てながらこんな中身か」って印象をもってしまいそう。

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    2022年05月15日
  • カタストロフ・マニア(新潮文庫)

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    2017年の本。完全に偶然なんだけど、「コロナ(この本では太陽フレアのことだけど)」「疫病」「隔離」「ワクチン」という単語が、コロナ前に書かれた本の中で出てくる珍しい本じゃないだろうか。本人は原発、震災文学と書いてるけど、今は違う感じにしか受け取れない。

    珍しくそれなりにSF。エオマイア。宮内さんと対談しているけどポストモダンとか幼年期の終わりをオマージュとかそんな難しく評論されるものなんだろうか。少なくとも一冊は他に島田雅彦を読んで雰囲気を掴んだ人でないと楽しめない。達観したおじさんくさいミロク(26)、教訓や伏線があるようなないような奇妙な状況、島田雅彦節が炸裂しててよく分からない適当な

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    2022年04月21日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    無限カノン最終作。
    次もあるのかな?話が娘のスタート地点には戻ってきたけど、カヲルの人生は決着がつかずに終わった。
    青くて血を流しててもがいていたカヲルくんは、声も男も失ったおじさんになってしまった。
    キャベツと鮭の塩スープ、太古からの暮らしをする森で生きる魔女みたいな老婆と家族。見つからない居場所。択捉島に住む謎の日本人の男。政治的な何らかのメッセージのようだけど、実際は国の中央にいる好きな人との僅かな繋がりを夢見る哀れな男、という政治的とか情勢とかにここまで踏み込んでいながら教訓的な話も作者の政治的思想も読み取れぬ、ただの垂れ流しの小説。
    島田雅彦の、若くあろうとするおじさんの昭和の文章が

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    2021年09月29日
  • 空想居酒屋

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    芥川賞最多落選というオビに惹かれて。(笑)読むほどにノドが鳴る。大好きな孤独のグルメとの接点も垣間見られた、食エッセイ。

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    2021年07月11日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    ・ヘーゲル 自分の人生を肯定することで幸福に辿り着く
    ・フロイト 愛する人が幸せであることが幸福
    ・井原西鶴 絶望してもそこで一度断念し次に向かう、ため息が深呼吸に変わるその瞬間が断念の後の悟りであり、幸せである

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    2021年07月03日