島田雅彦のレビュー一覧
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島田雅彦氏の作品です。
3つの小説ですが、無限カノン三部作として副題が与えられています。
『蝶々(ちょうちょう)夫人』をご存知でしょうか。
蝶々夫人はマダムバタフライの邦訳タイトルです。『マダムバタフライ』という小説は弁護士
ジョン・ルーサー・ロングが1898年にアメリカで発表した作品。
とゆらはこの作品に触れるまで、『蝶々夫人』の名前を聞いたことがあるという程度でした。
この小説『蝶々夫人』は後に、プッチーニによって2幕もののオペラとして発表されますから
こちらでご存知の方の方が圧倒的に多いことでしょう。
この『蝶々夫人』のストーリーは長崎が舞台です。
没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ -
Posted by ブクログ
春樹の『ねじまき鳥クロニクル』と並行して読んでいたアンチ春樹の島田雅彦による三部作の第一部。
あとがきに、「考えられる限り、もっとも危険で、甘美で、それを描くことが難しい恋」を描いたと作者自身が語るように、国家レベルの非常に壮大なスケールで壮大なスケールの「恋」が描かれる。
恋愛ってこんなに真剣で、非情で、苦しくて、でも結局美しいんだってヒシヒシと伝わってくる。
また、作者は「ほかの誰にも書き得ない小説」を書きたかったともあとがきで述べており、その意気込みも充分に伝わってくる。
2部作に期待。
ヨーロッパ行きの時間がたっぷりある機内で読み始めちゃいます。 -
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Hmmmm、「おもしろかった!」という気持ちと「うーむ...」という気持ちがちょうど半々。☆2寄りかもしれない。
まず「おもしろかった!」部分は設定。異世界転生系はSFあるあるで、最近は漫画でもよく見る陳腐な設定だけれども、一方向的ではなく双方向的な転生ストーリーに仕上げており、さらに多重的な設定は新鮮だった。新奇でありながらも、起こり得そうなリアリティ。なんで思いつかなかったのか、と感じるクリエイターもいそう。
「うーむ...」という部分は、設定ありきになっていたというか、新奇性と他の調和が不十分になっていたというか、なんだか不完全燃焼感があった点。新規性が設定に完全依拠し、なんだかスト -
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秦の中華統一後、敗北した国の民が生きるために、生き残るためにどう行動したのか、がテーマなのかなと思う「アンセスターズ」の物語。
張良のように復讐に身を焦がす人物もいたし、陳勝のように反乱をしてしまった人物もいた。主人公の二人であろう無量と童平、彼らの人生がどのような道を歩むのか。
徐福伝説と大いに関わってゆくであろうことは言及されているので、亡国の遺民たちが日本、この頃は倭でもなくただの東海の果ての島か、にたどり着いて国家建設に至るのかなぁ。楚姫が呪術使いであることも、後々の卑弥呼につながってゆくのかなぁ、と思っています。
とりあえず、無料が見る「孔」の多さが、集合体恐怖症の気がある自分には -
無料版購入済み
試し読み範囲だけだと…
まだ事件らしい事件も発生していない導入部なので、なんともいえないです。
始皇帝が出てきたので舞台は分かりますが、マンガアプリでもあまり公開されていない作品です。 -
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巷にあふれる「転生モノ」
というか
「異世界転生モノ」
どれもなんか
転生が自分に都合がいい感じに
おこなわれてるな〜
と思っていたけど
今作ではちゃんと?SFな感じで
しくみもふわっとはしてなくて
転生がいいとこどりではないのがよかった
とはいえ
文系の頭にはちょっとついてけないところもあり
何週間もかかってしまった
しかし
マンガみたいに
前世の記憶が残ってることは
そう幸せでもないんだな〜
どころか
ずっと残ってたら多重人格じゃんか!
しかも同時進行で他の次元でも
まだ生きてるみたいなことになったら
もう自分てなに!?
生きてるけど生きてない
意識があるようでないのと同じ
マル -
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誇張無しで重鎮と呼べるベテラン作家が世に送り出した「パターン化したご都合主義ではないなろう系」としての純文学。つまらなくはないがそんなに面白くもない。痛烈な転生もの批評にはなっていないし、若い読者の分析としても平凡で、非常に肩透かしだった。全体的に象牙の塔の中でだけ盛り上がる内輪ネタって感じだ。
本格SFとあるけれど、ありがちな量子論という便利ワード一本で説明しておいてどこが本格SFなのか。それこそアニメや漫画が安直に使うネタでしょ、もはや。
そもそも『空想に逃げ込まないで現実に生きろ』みたいな凡庸な説教をこんな厚い小説一冊使って読まされても怠いし、およそ想定された『なろう系読者』に刺 -
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ネタバレやけに評価が真っ二つなので気になって購入
異世界転生を現実にあり得る物理現象と捉えて、そこから起こりうる諸問題に対処するゴリゴリのSFだった
所謂異世界モノを求めた人にはなんじゃこりゃになるのは仕方がない
読み心地としては宇宙戦争モノに近い
杜子春の肉体の消滅にて話は終わったが、二階堂らの暗躍との闘いは道半ばでは…?榎本の解脱で全て解決というわけにはなっていないだろうよ
転生自由化の後の世界をもう少し見せて欲しかった
モニカは何度も転生しているけど、杜子春のような精神分裂は起こしていないわけで、毎度死にたての人に転生してる?
暗殺者が送り込まれるほど、何年も前から榎本は暗躍していたか?転移装