島田雅彦のレビュー一覧

  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    想像もつかない、北国での暮らし。
    不思議な力をもつ人々との出会い。
    恋に振り回された一族の、終着点。

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    2009年10月04日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    無限カノン最終部。
    「美しい魂」でクライマックスを迎えた物語は、「エトロフの恋」でそれを静かに終結しようとしている。そこに物足りなさを感じるか、安心感を感じるかは読み方次第。
    舞台であるエトロフのイメージが、物語全体に暗い影と独特のひやっとした温度を与え、荒涼とした風を吹かせている。それはカオルの心の風景でもあるのか。
    恋が静かに燻っている。

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    2009年10月04日
  • ネコのヒゲは脳である

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    若き作家が学者を訪ねた20年前の個人授業が復活!!
    人間と動物の不思議にはじまり、人間・生命・言葉・文学・社会など骨の髄まで解剖する。『バカの壁』の原点がここにある! 歳月を経ても、まったく色あせることのない二人の応酬。
    生命をめぐる技術が進んだ現在、さまざまな不安のなか自分を見つめ直したいこの社会で、むしろ改めて考えたいテーマがあふれている。
    時の人、養老孟司のスタート点―解剖学に立ち返り、もの言わぬ死体を見すえるところから、人間を、世の中を見つめ直す知的興奮の書。

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    2011年07月16日
  • 彗星の住人―無限カノン1―(新潮文庫)

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    一八九四年長崎、蝶々さんと呼ばれた芸者の悲恋から全てが始まった。息子JB
    は母の幻を追い、米国、満州、焼跡の日本を彷徨う。三代目蔵人はマッカーサー
    の愛人に魂を奪われる。そして、四代目カヲルは運命の女・麻川不二子と出会った
    刹那、禁断の恋に呪われ、歴史の闇に葬られる。恋の遺伝子に導かれ、血族四代
    の世紀を越えた欲望の行方を描き出す画期的力篇「無限カノン」第一部。

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    2009年10月07日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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    金銭的な都合で家にある本を読み返す週間。結構新書も好きだったりします。なんかまともなことが書いてある体が。バカの壁とか、国家の品格なんかもはやりに乗って読んでみたことあります。
    ただ、コッチのほうが若干おもしろい。
    若干だけど、おもしろいほうがよくない?
    ためになっておもしろい。これが一番。

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    2009年10月04日
  • 天国が降ってくる

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    青春の書がいつまでもサリンジャーでは世界も進歩がないだろう。現代日本の若者はもっとひねくれている。でも若さゆえの弱さは抱えているのは変わらない。ここに書かれた、真理男は自分自身だ、そう感じた若者はおれの知る限りでも三人(その一人はオレ)。まだまだライ麦畑には勝てないか?

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    2009年10月04日