島田雅彦のレビュー一覧

  • ニッチを探して

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    島田雅彦というと、私が現役の高校生だったころから、国語便覧に載っている偉いセンセイである。
    読まねばならぬ・・・はずなのだが、なぜか食指が動かず、今まできてしまった。
    初島田である。

    銀行員藤原道長が、支店長の悪を暴き、せめて差し違えることができれば、と、これまでの生活から「離脱」する。
    娘の彰子、妻の香子(紫式部の本名ともいわれる)、そして彼の逃亡生活を助ける熟女源倫子、といった名前を見ていくと、何か現代の貴種流離譚なのかと思ってしまうが、そう読むと、波乱万丈なシーンさえ安心して読めることになるが、一方で特権意識に満ちた、かなり胸糞悪い話になってしまう。
    これは却下。

    意外とグルメ小説と

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    2016年11月13日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    それぞれ初めて読みました。
    井原西鶴 好色一代男
    上田秋成 雨月物語
    山東京伝 通信総籬
    為永春水 春色梅児誉美

    それぞれ、江戸文化の良さや面白さについていまいち
    理解できないというか、合わない感じがしました。

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    2016年08月12日
  • 筋金入りのヘタレになれ

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    何年たっても、ゼミの先生はみなゼミ生に似たようなことをいうものだなあと思いました。島田先生は今いちばんと思う仕事に就いて、何年かのちには、違う仕事につきたくなるかもしれないからあらかじめそのときの準備をしておけと。私のゼミの先生は、真剣に取り組むことを必ず2つは用意しておけと。先生はえらいので、先生のいうことは卒業後ずっと守っておいて損はないと思います。

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    2016年07月26日
  • 迷い婚と悟り婚

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    島田氏は結婚を勧める根拠として7つの理由を挙げているが、その中に離婚できる、というのがある。統計的には3割を超える確率で結婚は破綻していることをふまえ、結婚は決して永久就職ではなくなってきている現実を静かに指摘する。離婚を奨励しているわけではないが、いつまでもつか分からないというのが心構えでいるのが相当ということ。うまくいくときはうまくいくし、いかないときはどのように努力してもうまくいかない。そう達観するのが身のため。墓場まで一緒にいなければならないと考えるから苦しくなる。結婚をくびきとして考える必要はない。いやになったらいつでも別れればいい。そういう感覚でおれば結婚の敷居もグンと低くなる。

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    2016年06月20日
  • 小説作法ABC(新潮選書)

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    ネタバレ

     身もふたもない言い方からはじめますと、小説のみならず、あらゆる表現活動を行おうとする際、自分の無意識のパワーなどというものを過信してはなりません。この〈特別な私〉が主体であれば、カメラのシャッターを切れば自意識が反映されたすばらしい写真が撮れ、舞台に立てば魂の叫びが観客の心を打つ演劇表現になる……などとは、ゆめゆめ思ってはならないのです。

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    2016年05月27日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    無限カノン三部作の最後。
    前二作の二人称の語りとは違い、カヲルの一人称で語られる。
    命がけの恋を失った後、なんだかんだで妻子を得たがその後、商売道具である歌声を失いどん底へ。偶然にも旧友と再会し、なぜかエトロフ島に住むことになる。そこで現実離れした人々と出会い交流を深めていく中で自身も悟りの境地に至り、それまでの苦しみから解放される、失ったはずの恋によって。
    正直な感想としては、この三作目は必要だったのか?と言うか、こういうカタチでしか決着できなかったのか?と思ってしまう。
    恋を失った後が端折られ、妻との出会いや生活も端折られているため、歌声を失った後、何故妻子の元へ戻れなかったのかが理解でき

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    2016年05月16日
  • ニッチを探して

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    今まで読んだ事の無い感じの構成。人からの推薦で読んだが、自分だったら手に取らなかったであろう。手に取ったしても、途中で挫折したかもしれない。

    最後は結末が見えてしまったが、この作品は映像にしたら面白いかも?

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    2016年02月25日
  • ニッチを探して

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    ネタバレ

    ニッチって何回言うねん感は否めない

    緻密さ?こだわり?の反面、やたらざっくりしている部分もあり、バランス感にやや違和感があるが、これも味かな?

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    2016年03月15日
  • 傾国子女

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    美貌というのは一時の権力だという。
    もし自分がもっと美人だったら、あれもうまくいくかも、これもうまくいくかも、そう思ってしまうが、実はそうとも限らないようだ。
    本書の主人公、白草千春は、その美しさから自分の運命が翻弄されてしまう。
    かわいそうなほどに。
    義理の父との約束はおぞましいし、「壇のおじさま」は高校生の千春に後継出産を依頼する。
    気持ち悪い、そんな感情が先立つ。
    「壇のおじさま」は彼女を大切にしていた。
    同じように、あの彼も、この彼も、彼女を愛おしい、大切だ、そう思っていたのかもしれない。
    たとえそれが一瞬であって
    千春は死んで、やっと自らから解放されたのだろうか。

    彼女の人生を語る

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    2016年02月06日
  • ニッチを探して

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    映画でも逃亡ものが好きなので読んでみたけど、想像していたものとは違っていた。
    主人公にとっては逃亡よりも離脱だったんだな、だから逃亡ものに期待していた切迫感とか緊迫感がなかった。
    そして、何故か食べ物の描写が多かった。
    ニッチを探していようと、生きることに食べることは必要不可欠だからですかね?
    下町グルメ情報が面白かった。ホワイト餃子は知っていたけどファイト餃子なんて知らなかったよ。

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    2016年01月12日
  • 優しいサヨクの復活

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    反安保、反原発という立場で、反阿部政権の立場で書かれている。心情的には同意。
    ただしPHP新書という枠での限界なのだろうか、根拠を示さぬ個人的な思いもしくは通説の言いっ放しで、内容的には酒席の放言に過ぎない。提示する将来像の具体的な実現方法となると、まるでソローの森の生活のような物々交換の世界を理想とするような、ファンタジーに堕している。

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    2015年12月17日
  • 優しいサヨクの復活

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    この本と同時並行で映画ポセイドンを観たばかりです。豪華客船ポセイドン号が航海中、信じられない高さの大波を船体の側面で受けて転覆してしまいます。舵を切りますが、間に合いませんでした。天地がひっくり返り船底が海面浮いた状態になりました。多くの人が亡くなりましたが、生き残った船長は同じように生き残った乗客にこの船は沈まないからこのまま救援を待つと船客に説明し安心させます。それを信じることが出来ず、構造上この船は沈むことを的確に予測し、残り少ない時間で船外への脱出を試みる人たちがいました。船長より自分の判断を信じる人、あるいはそう判断した人物を信じる人がいました。知識、知恵、勇気や行動力のある人、親子

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    2015年12月13日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前二作に比べると、場所もストーリーも随分遠くに行ってしまったなという感じ。カヲルさんの語り口も悪くないけど、前二作に慣れていたので、取っ付きにくかった。不二子本人が出なくても構わないが、絡む部分がもっとあれば良かった。ラストのパートをもう少し読みたかった。それでもこの三部作は、とても読み応えがあり、恋愛の切なさをひしひしと感じさせてくれます。

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    2015年06月30日
  • 迷い婚と悟り婚

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    兎にも角にも結婚を推奨しまくっている一冊。結婚について考えさせてくれるが、筆者がもとめるのは結婚してみてから考えなさいよということであって、結婚にビビる若者はおっかなびっくりするだけ。しかし読後、結婚を嫌がることは決してなく、ただただまだ掴めぬ結婚への羨望(そしてまだ見ぬ結婚相手への恋焦がれっぷり)を強めていくのだ。。。

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    2015年05月04日
  • 佳人の奇遇

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    ひとつのコンサート、コンサートホールを中心に色んな人生や想いがそここことあった。とても読みやすい、彼岸先生のとはまた違う噛みごたえ。

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    2013年12月08日
  • 食いものの恨み

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    ネタバレ

    酒飲み、魚食い、発酵食品好きには堪らないグルメ・エッセイ。
    海外の食文化や、ひと手間かけた自作料理、老舗料亭の味からコンビニメシ考察まで、盛りだくさんの内容に「よりよく食う」ことへの情熱が迸っています。
    日記形式の前半もワクワクするし、テーマ別にあれこれ論じる後半も興味深い。

    安くて美味いものは確かに嬉しいけど、時には高くて美味しいものも味わいたい。
    そうかと思えば、高いわりに不味いものや安くても不味いものに出会ってしまう事もしばしば。
    超常連じゃないと出してもらえない高級店の絶品上海ガニのフルコース。
    長い長い年月だけが生み出す事のできる泡盛の古酒。
    自ら山の中を這いずり回り、敢えて苦労し

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    2014年03月06日
  • 迷い婚と悟り婚

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    あんまり面白くなかった。
    考えすぎると結婚できなくなるというのは分かった気がする。
    結婚はバクチと同じ。
    してみないとわからない。

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    2013年04月21日
  • カオスの娘 呪術探偵ナルコ

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     「カオスの娘」という題にまず惹かれ、シャーマンと現代東京の話だということでさらに惹かれて購入。シャーマンという非現実的ではあるけど、どこかギリギリ現実的に思える世界観はなかなかよかった。
     それでも一番よかったのはただ純粋にどんどんカオスに落ちていく少女。「落ちていく」という表現が適切な気はしないけど、石が転がっていくように気付かず進んでいくのがグッときた。それと渋谷の少女達の、実際にあるのだろうけど、普通に生きていく人間が知らない世界の描写が衝撃だった。あれは何でも実際の少女の証言からきているというから引き込まれる。
     ただ、心に刺さるような台詞はシーンはなかった。

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    2013年02月16日
  • 迷い婚と悟り婚

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    冒頭からまじめに読み進めていったのですが、あとがきで、門限の朝8時に間に合わず家を閉め出され、庭のオリーブの木によじ登り、2階の奥さんの部屋のベランダから「おはよう」と帰宅した話を読んで、今まで読んできたすべてが、このあとがきをオモシロくするための、長い前置きのように思えてきました。

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    2012年09月27日
  • 小説作法ABC(新潮選書)

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    ためになる本

    島田雅彦の書評はよくよむけど小説はよんだことないのでてにとってみます。関係ないけどかなり男前。

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    2011年11月04日