島田雅彦のレビュー一覧

  • 優しいサヨクの復活

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    反安保、反原発という立場で、反阿部政権の立場で書かれている。心情的には同意。
    ただしPHP新書という枠での限界なのだろうか、根拠を示さぬ個人的な思いもしくは通説の言いっ放しで、内容的には酒席の放言に過ぎない。提示する将来像の具体的な実現方法となると、まるでソローの森の生活のような物々交換の世界を理想とするような、ファンタジーに堕している。

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    2015年12月17日
  • 優しいサヨクの復活

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    この本と同時並行で映画ポセイドンを観たばかりです。豪華客船ポセイドン号が航海中、信じられない高さの大波を船体の側面で受けて転覆してしまいます。舵を切りますが、間に合いませんでした。天地がひっくり返り船底が海面浮いた状態になりました。多くの人が亡くなりましたが、生き残った船長は同じように生き残った乗客にこの船は沈まないからこのまま救援を待つと船客に説明し安心させます。それを信じることが出来ず、構造上この船は沈むことを的確に予測し、残り少ない時間で船外への脱出を試みる人たちがいました。船長より自分の判断を信じる人、あるいはそう判断した人物を信じる人がいました。知識、知恵、勇気や行動力のある人、親子

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    2015年12月13日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前二作に比べると、場所もストーリーも随分遠くに行ってしまったなという感じ。カヲルさんの語り口も悪くないけど、前二作に慣れていたので、取っ付きにくかった。不二子本人が出なくても構わないが、絡む部分がもっとあれば良かった。ラストのパートをもう少し読みたかった。それでもこの三部作は、とても読み応えがあり、恋愛の切なさをひしひしと感じさせてくれます。

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    2015年06月30日
  • 迷い婚と悟り婚

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    兎にも角にも結婚を推奨しまくっている一冊。結婚について考えさせてくれるが、筆者がもとめるのは結婚してみてから考えなさいよということであって、結婚にビビる若者はおっかなびっくりするだけ。しかし読後、結婚を嫌がることは決してなく、ただただまだ掴めぬ結婚への羨望(そしてまだ見ぬ結婚相手への恋焦がれっぷり)を強めていくのだ。。。

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    2015年05月04日
  • 佳人の奇遇

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    ひとつのコンサート、コンサートホールを中心に色んな人生や想いがそここことあった。とても読みやすい、彼岸先生のとはまた違う噛みごたえ。

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    2013年12月08日
  • 食いものの恨み

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    ネタバレ

    酒飲み、魚食い、発酵食品好きには堪らないグルメ・エッセイ。
    海外の食文化や、ひと手間かけた自作料理、老舗料亭の味からコンビニメシ考察まで、盛りだくさんの内容に「よりよく食う」ことへの情熱が迸っています。
    日記形式の前半もワクワクするし、テーマ別にあれこれ論じる後半も興味深い。

    安くて美味いものは確かに嬉しいけど、時には高くて美味しいものも味わいたい。
    そうかと思えば、高いわりに不味いものや安くても不味いものに出会ってしまう事もしばしば。
    超常連じゃないと出してもらえない高級店の絶品上海ガニのフルコース。
    長い長い年月だけが生み出す事のできる泡盛の古酒。
    自ら山の中を這いずり回り、敢えて苦労し

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    2014年03月06日
  • 迷い婚と悟り婚

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    あんまり面白くなかった。
    考えすぎると結婚できなくなるというのは分かった気がする。
    結婚はバクチと同じ。
    してみないとわからない。

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    2013年04月21日
  • カオスの娘 呪術探偵ナルコ

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     「カオスの娘」という題にまず惹かれ、シャーマンと現代東京の話だということでさらに惹かれて購入。シャーマンという非現実的ではあるけど、どこかギリギリ現実的に思える世界観はなかなかよかった。
     それでも一番よかったのはただ純粋にどんどんカオスに落ちていく少女。「落ちていく」という表現が適切な気はしないけど、石が転がっていくように気付かず進んでいくのがグッときた。それと渋谷の少女達の、実際にあるのだろうけど、普通に生きていく人間が知らない世界の描写が衝撃だった。あれは何でも実際の少女の証言からきているというから引き込まれる。
     ただ、心に刺さるような台詞はシーンはなかった。

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    2013年02月16日
  • 迷い婚と悟り婚

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    冒頭からまじめに読み進めていったのですが、あとがきで、門限の朝8時に間に合わず家を閉め出され、庭のオリーブの木によじ登り、2階の奥さんの部屋のベランダから「おはよう」と帰宅した話を読んで、今まで読んできたすべてが、このあとがきをオモシロくするための、長い前置きのように思えてきました。

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    2012年09月27日
  • 小説作法ABC(新潮選書)

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    ためになる本

    島田雅彦の書評はよくよむけど小説はよんだことないのでてにとってみます。関係ないけどかなり男前。

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    2011年11月04日
  • 徒然草inUSA―自滅するアメリカ 堕落する日本―

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    [ 内容 ]
    「私は経済学者でも政治学者でもなく、歴史を多少かじった文学者に過ぎないが、アメリカ帝国の落日を内部から見つめる機会を得たので、ここに徒然なるままに私が考えたことを綴った」―。
    二〇〇八年七月から〇九年三月まで、世界金融危機に揺れるニューヨークに滞在した、オバマ大統領と同い年の「冷戦の子」世代の作家が見た日米関係最前線。

    [ 目次 ]
    第1章 「革命下」のアメリカで
    第2章 アメリカは反省するか
    第3章 移民たちに明日はない
    第4章 オバマと私のアメリカ史
    第5章 日本の再独立
    エピローグ 希望の原理は歴史にある

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすす

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    2011年05月22日
  • 彗星の住人―無限カノン1―(新潮文庫)

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    歴史をめぐった恋愛と出世の物語。残酷甘美な、過去へと遡るお話。重たくて暗くて、ロマンチックで先を知りたくない。悲劇がまっていたら、すごくいやだもの。

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    2010年11月02日
  • 小説作法ABC(新潮選書)

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    小説を書く技術についての教科書。
    新書じゃなくて選書だけど。ま、いっか。

    小説の分類をし、そこで使われている様々な技法について述べられている。
    事例(引用)も多く、その中の本で読みたい物もちらほら。

    こんな風に考えて書いてる人っているのか〜?
    ・・・とか思いつつ、作者の美意識の高さを感じたので、人それぞれだな、というとこに結論。

    このセオリーを全て盛り込んだ小説を読んでみたいものだ。
    もちろん大ヒット間違いナシ!?

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    2009年10月04日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    急に語り口が変わってびびったとともに、ちょっと読みずらさも一瞬感じたけど、なかなかカオル誠実じゃんと思いました。おそらく男としての機能を失ったカオルに好感を持ち、カオルの意外な誠実さにも好感を持ったんだと思う。

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    2009年10月07日
  • 彗星の住人―無限カノン1―(新潮文庫)

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    無限カノン3部作です。第1部読み終わるのに、1ヶ月かかったよ!なんてこった!血族4代にわたる恋物語。

    「カヲルは偶然にも十八歳だった。彼は蝶々夫人が自分の恋を殺したのと同じ歳に、自分の恋を蘇生させようとした。蝶々夫人から数えて四代目、恋の遺伝子は、カヲルにも確実に受け継がれ、まさに開花しようとしていた。蝶々夫人は末期の夢にも見なかっただろう。おのが恋が遠い未来の子孫の恋をも左右するとは。恋は喜怒哀楽をゆがめ、理性を壊し、命さえ危険に晒してもなお、終わらず、滅びず、きょうもまた別の誰かが繰り返す。たとえ、恋人たちが死んでも、彼らの満たされなかった欲望は未来に持ち越され、忘れられた頃、蘇る。」(

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    2009年10月07日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    そこは、困難な恋を戦った者を待ちうける約束の地なのか。不二子をうしない、天賦の美声も奪われたカヲルは、生ける死者として最果ての島にたどり着く。すべてが終わったかにみえた刹那、奇蹟の恋はカヲルの前に最後の扉を開いた…。百年四代にわたる恋の遺伝子の行方を、日本近代史のなかに描く史上最強の恋愛三部作「無限カノン」。恋に倦んだ大人たちを挑発しながら堂々の完結へ。

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    2009年10月04日
  • エトロフの恋―無限カノン3―(新潮文庫)

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    島田雅彦氏の作品です。
    3つの小説ですが、無限カノン三部作として副題が与えられています。


    『蝶々(ちょうちょう)夫人』をご存知でしょうか。
    蝶々夫人はマダムバタフライの邦訳タイトルです。『マダムバタフライ』という小説は弁護士
    ジョン・ルーサー・ロングが1898年にアメリカで発表した作品。
    とゆらはこの作品に触れるまで、『蝶々夫人』の名前を聞いたことがあるという程度でした。
    この小説『蝶々夫人』は後に、プッチーニによって2幕もののオペラとして発表されますから
    こちらでご存知の方の方が圧倒的に多いことでしょう。

    この『蝶々夫人』のストーリーは長崎が舞台です。
    没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ

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    2009年10月04日
  • 彗星の住人―無限カノン1―(新潮文庫)

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    島田雅彦氏の作品です。
    3つの小説ですが、無限カノン三部作として副題が与えられています。


    『蝶々(ちょうちょう)夫人』をご存知でしょうか。
    蝶々夫人はマダムバタフライの邦訳タイトルです。『マダムバタフライ』という小説は弁護士
    ジョン・ルーサー・ロングが1898年にアメリカで発表した作品。
    とゆらはこの作品に触れるまで、『蝶々夫人』の名前を聞いたことがあるという程度でした。
    この小説『蝶々夫人』は後に、プッチーニによって2幕もののオペラとして発表されますから
    こちらでご存知の方の方が圧倒的に多いことでしょう。

    この『蝶々夫人』のストーリーは長崎が舞台です。
    没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ

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    2009年10月04日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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    島田雅彦としりあがり寿!!読まずにおられようか。生死について、社会問題について、身の回りにあるモノについての漫談。対談ではない。漫談ゆえの緩さが心地良い。テーマは深くも、難しい単語を使って深刻に話し合っているわけではなく、ハハッと笑ってしまう気楽さがある。この二人だからこそ生まれるユーモアを楽しめる本。島田雅彦の発言にはやっぱりアフォリズム的なものを感じるし、しりあがり寿の発言はいかにも呟きっぽい。どっちも島田雅彦みたいだと疲れるし、どっちもしりあがり寿みたいだと緩すぎる。だから、これくらいがバランスいいんじゃなかろうか。ところどころに挿入されているしりあがり寿の漫画も良い。

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    2009年10月07日
  • フランシスコ・X

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    イエズス会発足までと、ザビエルが日本に行くまでは面白かった。強く思ったのは、良くも悪くも日本人は、日本人なんだな〜ということ。

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    2011年09月29日