あらすじ
シャーマンの血を受け継ぎ、予知能力を持つ少年ナルヒコ。死んだ祖母の故郷・網走の原野でシャーマンの修行を受けたナルヒコは、夢の中で一人の少女と出会った。記憶を無くした少女は、自分を監禁していた男を殺し、逃亡先で次々と殺人を重ねている。ナルヒコは彼女を助けるべく、東京に戻るが……。シャーマン探偵は、破滅に憑かれた“カオスの娘”を救えるのか。スピリチュアル・ミステリー。
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Posted by ブクログ
何年ぶりに再読したんだろう。
最初、読んだ当時はあまり面白くない印象しか
持たなかったけれど、今読んで見ると面白い。
理解出来る所まで自分が成長したのかなぁ
Posted by ブクログ
物語の展開は正直よく覚えてない。ただ文自体はすらすらと頭に入ってきた。難しい言葉もほとんどなかったし、こういう超常的なことを扱う小説自体はそんなに好みではないけど、特段嫌っているわけでもないからなんて感想書いたらいいかよくわかんない。ほかにも作品読んでみないとわかんないかな。純文にもいろいろジャンルがあると思ってて、蛇を踏む、好き好き大好き超愛してるみたいなわけわかんない超常系、火花とか土の中の子供みたいにひたすら主人公に寄り添う物語(一番純文で読みやすいし、好きなものは好き)、掏摸や羊をめぐる冒険のようなプロットはあるけれど決してエンタメの骨組みでない結末に向かうセカイ系とかに分類できる気がする。少なくとも今まで読んできた小説はそれに近いけど、総じてカオスが多い。その良さは自分の読解力がないのか、マジで理解できない。そういうのある程度でいいから解説してくれる人いたら一回お話してみたいなってよく思う。自分はこういうわけわかんないプロットの作品は人生3回くらいやっても書ける気がしない。
Posted by ブクログ
「カオスの娘」という題にまず惹かれ、シャーマンと現代東京の話だということでさらに惹かれて購入。シャーマンという非現実的ではあるけど、どこかギリギリ現実的に思える世界観はなかなかよかった。
それでも一番よかったのはただ純粋にどんどんカオスに落ちていく少女。「落ちていく」という表現が適切な気はしないけど、石が転がっていくように気付かず進んでいくのがグッときた。それと渋谷の少女達の、実際にあるのだろうけど、普通に生きていく人間が知らない世界の描写が衝撃だった。あれは何でも実際の少女の証言からきているというから引き込まれる。
ただ、心に刺さるような台詞はシーンはなかった。