島田雅彦のレビュー一覧

  • 散歩哲学 よく歩き、よく考える

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    都市、郊外、田舎と散歩する著者
    飲み歩き、人との出会い。散歩を哲学する。
    移動の自由は多くの人間に認められた権利とのこと
    東京は海外の街と比べて常に変わる街らしくいつの時代を通じて、東京タワーなどシンボル的な存在は変わっていく。
    哲学とか難しく考えなくても、歩くことは気分転換にもなるし、健康のためにも良いと思えば自然と外へ足が向く気がします。これから暑くなるので、高い所を目指すことになるかもしれませんが。

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    2024年05月31日
  • 散歩哲学 よく歩き、よく考える

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    歩きながら考える。目的なく散歩することを通じて体感する人類としての本質。あてどなく彷徨いながら思索する作家の徒然なるエッセイ。

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    2024年04月07日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    好色一代男
    好色一代女
    井原西鶴

    お金があっても、好色に身を費やしても幸せとは限らない。
    例えば美貌にかまかけて、スポーツ選手や実業家と結婚し、ママタレントとなり、自分のブランドを立ち上げるセレブの道も幸せかどうかわからない。

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    2023年08月24日
  • 別冊NHK100分de名著 ナショナリズム

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    4人がそれぞれ一冊ずつ紹介するスタイル。
    アンダーソンという人の想像の共同体が面白かった。

    過去と正しく決別できていないからこそ、未来の日本人に対する無関心がある。

    ===

    第二に、歴史家の客観的な目には国民(ネーション)は近代的現象に見えるのに、ナショナリストの主観的な目にはそれは古い存在と見える。要するに、新しいのに当事者には古く見える。これこそ、ナショナリズムの最もふしぎなところです。


    逆に、ヨーロッパのいずれかの国に植民地化され、まとまった行政単位として扱われたという事実が、結果的に、植民地の人々に「我々 ○ ○人」という意識を植え付ける結果となった、と考えるほかありません。



    現代の日本は、実際、そのような状況にあるのではないでしょうか。しかし、現在、僕らが直面している重要な問題のほとんどが、現在生きている人たち以上に、これから生まれてくる人たちに関わっています。人口問題にせよ、環境問題にせよ、安全保障や憲法の問題にせよ、すべてそうです。これらの問題についての現在の日本人の意志決定の影響を受けるのは、主として、現在の日本人の大半が死んだ後に現れる将来世代です。  自分たちの後にくる未生の世代への異様な無関心。これが現代の日本人の特徴であるように思えてなりません。その原因はどこにあるのでしょうか。少なくともそのひとつの原因は、戦後の日本人が「我々の他者」を失ったことにあるのではないか。これが僕の仮説です。

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    2023年08月18日
  • 深読み日本文学(インターナショナル新書)

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     題名から堅苦しいのかと思いきや、気づけば説明解釈に納得し、つい作品を読んだ気にもさせてくれる。勿論それは非常に危険なことなのであるが、紹介されている作品や、簡単にその作者の時代背景や、どういった生き方をしたかも詳細に説明もしてくれており、作者作品に興味を持たせてくれること間違いない。
     最新の作品でなく、古典や王道の漱石をまた読みたくなる。最後の方は未来における文学がどうなる、どうあるべきかの指針を、人間自身の人工知能との付き合いを通して考えている。

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    2023年05月26日
  • 絶望キャラメル

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    結構好きだった。学びは無いが、若者のサクセスストーリー、恋愛、地域興しなと色々な要素が含まれている。ハッピーエンドでライトな気持ちの良い作品。

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    2023年03月07日
  • 絶望キャラメル

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     「輝かしき文学史的事件! 芥川賞最多落選者であり現・芥川賞選考委員である」などと称される島田雅彦さん。少しお堅いイメージがあったのと、食指が伸びず機会を逸してしまい、今回が初読です。
     今の社会の閉塞感を打破するような、爽快な青春小説でした。疲弊した地方都市に、どこまでも前向きな坊主が現れ、地元の高校生4人に目を付けます。ここから「原石発掘プロジェクト」がスタートしていきます。
     彼らは、失敗しながらも夢を見る力を少しずつ獲得して、絶望を希望に変え、町おこしへつなげていきます。しかし、古里のためという悲壮感は漂わず、あくまでも自分のため仲間のためがメインです。
     また、現実社会の問題点を指摘したり、体制を皮肉ったりと、旧態依然とした不毛な改善策へヒントも与えてくれているようです。
     島田さんの質の高いギャグも満載で、楽しく希望を与えてくれる物語でした。

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    2022年06月15日
  • カオスの娘 呪術探偵ナルコ

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    何年ぶりに再読したんだろう。
    最初、読んだ当時はあまり面白くない印象しか
    持たなかったけれど、今読んで見ると面白い。

    理解出来る所まで自分が成長したのかなぁ

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    2021年11月29日
  • スーパーエンジェル

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    オペラの原作 近未来SF

    人間がAI「マザー」に支配、ゲノム管理される世界から不要として弾き出された「異端者」主人公「アキラ」
    自由は人間本来の姿であると気づき、マザーの束縛から離れ、監視役ヒューマノイド「ゴーレム3」達と未来創ってゆく物語です

    ゴーレム3のAIらしい人との認識のズレが面白く感じられます

    夢と世界の創造の実現に量子論を使った奥深い作品です

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    2021年10月10日
  • 空想居酒屋

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    空想「居酒屋」という題だが内容は著者の深い実経験に基づいた食のエッセイである。国内外、それも揚げ物やら、塩分過多つまみなどのB級グルメを思い出と共に旨い食べ方を紹介している。美味しいではなく、旨いという感じ。

    食とそれを提供してくれる場所(居酒屋、人)への敬意を感じるエッセイ。

    全てが行ってみたい、食べてみたいが、一番気になるのは韓国の二日酔いに効くというスープである。

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    2021年09月26日
  • 空想居酒屋

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    コロナ禍だから進む空想の世界。各国の食を堪能してきた筆者が振り返る逸品の数々。

    食に関するエッセイ。何とも不思議な雰囲気を持った本。

    最後は空想から実際に筆者が作る「何処でも居酒屋」。

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    2021年06月21日
  • 退廃姉妹

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    戦後食べていくために、自宅を米兵の慰安所とする姉妹。たくましい。ほんと、生きていればこそ、なんだよなぁ。戦中戦後を綴るのには、いくら頁があっても足りず、筆舌に尽くし難い事実がそこかしこにあっただろう。それに反するようなあっけらかんとした文体が印象的だった。面白かった。

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    2021年05月05日
  • 美しい魂―無限カノン2―(新潮文庫)

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    島田雅彦の恋愛小説。普通の恋愛じゃないし、儚い夢みたいなものなんだけど、そのシーンが楽しそうで、印象に残った。
    ライバルは皇太子、とかモデルもなにもないんだけど、堂々とすごいものを書くなぁと思う。カヲルがすれ違っていて、運命というより彼自身の臆病さと自信のなさからこうなってしまった感じがする。

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    2021年05月04日
  • 別冊NHK100分de名著 ナショナリズム

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     とてもいい内容だと感じました。
     私は虫が苦手ですが、内容は文句なく素晴らしいです。

     表紙にある四冊が主軸で、人類の歴史と多くの人々、関連する書籍も紹介されています。

     政治や体制の主義主張などを叫ぶだけの眠たいものを想像していたら、驚くほどに人の持つ陰のような部分を浮き彫りにしていました。
    ・服従したがる本能(生存目的)
    ・強烈な承認欲求
    ・生まれてきた不安
    どれも普段は無視しできる範囲で暮らしています。

     そして、本題の「ナショナリズム」。その生まれ、価値、その危険性にも堂々と切り込んで、具体的に示してくれています。私が常々「ナショナリズム」を唱えるメディアから感じる薄気味悪さの正体が、しっかりと理解できました。簡単に表現すれば同調圧力。価値観(想像)の共有が強制されること。

     この一冊を読むことで、人類が多くの組織や共同体を時代に合わせて生き延びるために育てきた考え、その変換点を学べます。
    その上で、各主軸の本を紹介してくださる四名の想いが鋭い。
     大澤真幸さんは将来世代である「未来の他者」との繋がりを。
     島田雅彦さんは人の本能の陰を意識して戦う必要を。
     中島岳志さんも、ナショナリズムの構造を理解して「付き合っていく」「議論する」と。
     そのために必要なものとして、最後、ヤマザキマリさんが提示してくれた三点。
     ・知性の力を備える
     ・自立した精神を鍛える
     ・人間の生き様を観察する能力を持つ

    時間を置いてから、また読み直したい一冊です。
    虫が、苦手で……。

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    2020年09月20日
  • スノードロップ

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    現天皇、皇后、愛子様がお読みになって、その感想お聞きしたいなぁ。不可能だけど。
    作家というのは自由でいいな。大手マスコミやテレビに出る人はなかなかここまで書けない。小説の形で書く、あからさまに書く、これってどうなん?小説としてどうなん?と思いそうなところだが、ここまで徹底されると、こういう小説もあっていいか、島田さんだからきちんと出版もされるんだし、彼しかできないことなのかもしれない。そう思うと貴重だ。

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    2020年06月18日
  • ニッチを探して

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    妻子持ちの銀行員が突然失踪した。しかも背任と横領の嫌疑がかかっている。真面目で誠実な人柄ゆえ、そんな犯罪に手を染めることは考えられないが、実際に融資するはずの金が全く関係ない中小企業に融資されていた。
    実は銀行が加担する悪事を暴露するための爆弾が炸裂するまでの時間稼ぎとして自ら失踪したのであった。
    路上暮らしの先輩達に助けられ、確信犯的な認知症の女性に助けられて今か今かと刻を待っていたが、ついに悪事を潰された人物の刺客に囚われ絶体絶命のピンチに陥る。危機を脱し、家族の元へ帰れるのか…。

    島田雅彦の本だなという感じ。難しいこと考えてるなと思いきや俗なことだったり。
    主人公の銀行員のキャラがけっこうおもしろい。銀行員だし哲学者や文豪のフレーズを引用するあたりが真面目で固そうな印象を与えるが、意外と娘と硬い絆で結ばれていたり、饒舌だったりとぼけたところもあったり。
    路上暮らしの理由がわかった時からサスペンス的になっていくのもおもしろかった。

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    2020年05月16日
  • 深読み日本文学(インターナショナル新書)

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    日本文学史の1000年をざっくりとかつ斬新的に説明してくれている。

    特に、色好みの日本人・ヘタレの愉楽・恐るべき漱石・俗語革命・エロス全開の章が面白い。

    著者が作者から離れた立ち位置にいる方(時代が離れている)が面白い。





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    2019年07月20日
  • 人類最年長

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    他の人が書いているので、感想のみ。
    うん、薄味だったけど久々の読書にはよい本でした。ただ一人の男の人生がそれこそ歴史に沿って淡々と述べられており、実はこの歴史の裏側はこういうことが実はあったのよ。とかそういうのがあればいいと思った。が、個人的にはこういうのは好きなので★四つです。

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    2019年07月19日
  • 人類最年長

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    市井の人々に紛れて暮らす超長命者の主人公の眼を通し、明治・大正・昭和・平成の世相を串刺しにしたもので、とても読みがいのある小説だった。実在の人物・事件を処々にコラージュ的に織り込んであるが、違和感なく受け入れられる。老境を通り越した超長命者の心理はいかほどなものかと、想像をかきたてられた。

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    2019年05月30日
  • 人類最年長

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    学生の時、島田雅彦さんの本をよく読んでいた。久しぶりに「ドンナ・アンナ」が読みたくて、本屋さんに探しに言ったらまさかの新刊が出ていた。途中途中に挟まれるコラージュも含めて楽しめました。

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    2019年05月25日