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Posted by ブクログ
無限カノンの第二部。
カヲルと不二子の一部始終が語られる。二人の仲は全く進展しないが周りの状況が変化し続け、あれよあれよと言う間に身動きが取れないことに。
若さゆえなのかわからないが、不二子の対応に全く共感も理解もできない。カヲルが好意を見せているのに何故、自分の気持ちに正直にならないのか、不思議で仕方ない。
そして不二子の魅力が全くわからない。才色兼備ということはわかるが、カヲルがそこまで惹かれる訳、文中に「不二子の美しい魂にこそ惹かれた」とあるが、その美しい魂が薄っぺらいものに見えて仕方ない。そして、今まで本当にそこに惹かれていたような描写も見当たらない気がする。
もしかしたら自分が不二子に嫉妬しているからかもしれないが。
Posted by ブクログ
島田雅彦氏の作品です。
3つの小説ですが、無限カノン三部作として副題が与えられています。
『蝶々(ちょうちょう)夫人』をご存知でしょうか。
蝶々夫人はマダムバタフライの邦訳タイトルです。『マダムバタフライ』という小説は弁護士
ジョン・ルーサー・ロングが1898年にアメリカで発表した作品。
とゆらはこの作品に触れるまで、『蝶々夫人』の名前を聞いたことがあるという程度でした。
この小説『蝶々夫人』は後に、プッチーニによって2幕もののオペラとして発表されますから
こちらでご存知の方の方が圧倒的に多いことでしょう。
この『蝶々夫人』のストーリーは長崎が舞台です。
没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇なのですが、島田氏
の『無限カノン三部作』はまさにこの続編とも言える作品です。
蝶々の遺児、ベンジャミン・ピンカートン・ジュニア(ニックネーム\"ジュニア・バタフライ\"
略称J.B)の母との死別・米国へ引き取られるところからストーリーが始まります。
JB、そしてその子供である野田蔵人、更にその子供の野田カヲル、そしてその子供である椿文
緒へと物語りは伝えられます。JBから数えて4代の一族の物語。そしてこの物語は、4代目の
椿文緒がストーリーを追う形として進められていきます。
2冊目の『美しい魂』では物語が大きく変容し、3冊目の『エトロフの恋』では静かにうねる
ようにラストに向かっていきます。
物語が壮大すぎて一冊ずつを切り出すのも、まとめてご紹介するのも難しい作品ではあります
が、先を読まずにはいられないという衝動に駆られた久々の作品でした。
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