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Posted by ブクログ
"IF" is not "SF",but "SF" is "IF".
非常に興味深く一気に読み終えた。この知的興奮は『属国の銃弾』以来。つまり四年ぶりの面白さである。もっとも本作は内容は完全なるディストピア小説。過去の歴史上の様々な問題点を、それを引き起こした人間を「排除」若しくは「転向」させて歴史を変えることが出来るかというテーマに対して答えは否。いやもっと悪い時代になってしまうという救い様の無い話である。しかしながら読んでいて少し希望が持てるのは主人公たちの飽くなき挑戦心というかほんの小さな可能性に賭けてみるという革命的楽観主義。島田雅彦は『優しいサヨクのための〜』を昔読んでムカついたので長く敬遠していたのだが、これを機会に少し読んでみよう。ラストに「本作はフィクションです。登場人物は全員架空の人物です。」とある。そうだよな、不沈空母の長曾根とか、日本をハゲタカファンドに売った竹永なんて実在する訳無いよな(爆笑)。
Posted by ブクログ
花村薫がタイムトラベルして過去の世界に行き、歴史を変えることが出来るかという荒唐無稽の物語だが、登場人物が大変面白い.長曾根康彦(ながそねやすひこ)、吉師伸介(きしのぶすけ)、石階談山(いしばしたんざん)、井桁隼人(いげたはやと)などなど.吉師が戦後アメリカに摺り寄って良からぬことを画策しているのを阻止しようと試みる花村.芥川穂花がピンチランナーとして花村と真珠湾攻撃の前夜に山本五十六ら関係者と会う話は楽しめた.最後に「登場人物は全員架空の人物です。」との注釈があったが、これだけ歴史の裏を描写しているのは事実を知っている我々としては、なぜかもどかしい感じだ.
Posted by ブクログ
『パンとサーカス』『スノー・ドロップ』の系列に属するディストピア小説にして、歴史エンターテインメント。友人の天才人工知能研究者が製作したシミュレーション生成AI「カオス・ジェネレーター」を活用して、歴史のIfを実地に検証してみようとする歴史学者を視点人物に、陰謀論すれすれのIfの可能性が追尋される。右派ではないナショナリストの「歴史修正」の試み、とでも言えようか。
だが興味深いのは、シミュレーションをしても歴史の流れを書き換えることは不可能で、だとすれば現在を変えるほかにない、と問題が折り返されてくるところ。正直「カオス・ジェネレーター」が作り出すシミュレーションとしての「メタ現実」と現実との関係ガいまひとつ理解できてはいないのだけれど、未来のディストピアから逆算して〈いま・ここ〉にモノを申したい、という著者の思いの強さは伝わった。
Posted by ブクログ
AIの話を見かけると読むようにしてるので読んでみた。
設定としてすごい興味深かった。
メタ現実をバーチャル体験とかはできちゃうんだろうし、いつか本当にアプリで体験できるくらいにはなっちゃうのかも。
もし本当に歴史を変えようとするのであればもっと組織的に頭の賢すぎる人たちを団体で投入していく必要があるのでは?と思った。、
それでも変わらないのかもしれないけど、変えるとしたらそのくらいの熱量が必要なんではなかろうか。
ただ、過去を変えるよりも過去がそれだったから今こうなっている、ということの前向きなところをみていきたいなと強く感じた。
最後の20年後の未来は気持ちが暗くなってしまった。最悪。
だからこそ、わたしは日本人と日本の未来には希望を持っていたい。
穂花ちゃんがおもろいし救いだった。カオリンも。
ちょいちょいすごい真面目な世界とすっとぼけてるところでバランスを取ってくれていたのだけが救い。
というか、実はこの過去ってこうだったんですよ、の、多分おそらく事実?
ということを島田雅彦さんは書いてくださったのだろうから(参考資料が物語っていた)知らないことを知れて、そーなの?!ってなった。
わたしはあらゆる歴史をなんも知らないゆえに。
飛行機のやつが1番ショックだったかも。
戦争の話は遠いけど、飛行機は比較的新しい話だからなのかどうなのか?わかんないけど、本当だとしたらとんでもない話過ぎて衝撃だった。
でも、人間てそうやって事実を捻じ曲げて一部の人たちがいい思いをして来たことって、腐るほどあるんだろうなとは思った。
黒コゲにしちゃうとか恐ろしすぎた。生きてる人を見殺しにするとか…。
なんつートラウマ植え付けてんだよ。
でも、人類は野蛮で残酷なのだろうな、と、『チ。』を読んだ時に思ったんだった。
山本五十六さんに関しては、なんて自分勝手な。と呆れたけども、それだけのプレッシャーの中で生きればこその欲なのかも知れないよね、とも思う。
事実かは知らんけども!
ただマクロとミクロでは見え方が違うし、人それぞれ全部違うしそれを罰することはどんなことであっても、誰にもできないとは常に思う。
なので自分をより良く生きることという感想に尽きた。
んー。寝る直前までで読み切ったので、怖い夢見たのは絶対この小説のせいだと思う笑
面白い話だったけど、そーゆー意味では面白くなかったとゆーか好みではなかった。
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