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幸福とは、最高の善である。――アリストテレス
幸せになりたい。でも幸せではない。どうしたら幸せになれるのか?――有史以来、人間は常にこの難問と向き合ってきた。本書では、文学・経済学・哲学・心理学の4分野から、それぞれ代表となる名著を紹介し、「幸せ」の正体へと迫っていく。『NHK100分de名著』初の別冊シリーズ。
[内 容]
はじめに 名著から「幸せ」を考える
■文学の章 井原西鶴『好色一代男』『好色一代女』(島田雅彦)
―幸せとは、断念ののちの悟りである
■経済学の章 アダム・スミス『国富論』(浜矩子)
―幸せとは、人の痛みがわかることである
■哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』(西研)
―幸せとは、ほんとうを確かめ合い、自分の生を肯定することである
■心理学の章 フロイト『精神分析入門』(鈴木晶)
―幸せとは、愛する人が幸せでいることである
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Posted by ブクログ
『幸せとは、自分の生に対する肯定である。」/西研
哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』の章を読めただけでも大満足。
これほどヘーゲルの哲学を分かりやすく噛み砕いて説明するのがすごい。
西研さんはニーチェの本もよかったけど、今回はさらに良かった。
今の時代、ニーチェの哲学は受け入れやすいし、ちょっとしたブームになることもあった。
だけど、あと何十年かしたら次はヘーゲルの哲学が脚光を浴びそう。
より多くの人がなるほどこれは確かに価値があるという感じられる「事そのもの」
それを目指そうとする「良心」
大事なことはここに詰まってると思うのでまた読み直そう。
Posted by ブクログ
別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう (島田 雅彦;浜 矩子;西 研;鈴木 晶)
アダムスミス、フロイトなどの過去の識者は幸福をどうとらえたのか?を総合的に解説。
まず資本主義の開祖アダム・スミス。どちらかというと自由放任のイメージがあるが、金銀財宝の量に富の源泉を見出す重商主義を否定し労働によってこそ価値が生まれるという労働価値説を展開しました。重商主義ならぬ「重人主義」。
人々に、話す力と同じくらい黙っている力があれば、世の中はもっと幸せになるだろう。──スピノザ
「幸福」について、初めてちゃんとしたかたちで語った哲学者はアリストテレス(*)です。『ニコマコス倫理学』という本のなかでアリストテレスは、人間が求める最終の目的こそ幸福。
いざ「好きに生きていいよ」ということになると、今度は何のために生きているのかわからなくなってしまう人も出てきます。十九世紀の末にニーチェ(*)が「ニヒリズム」。
自己意識つまり人間には、 ①承認されたい ②自由に生きたい という二つの欲求
「人間は絶対に承認欲求から逃れられない存在である」
「自己意識」を持とうとするがゆえに、人間は自由を求めるようになったが、自由を手に入れると同時に、孤独に苦しむことになったとも述べています。これは新フロイト派の心理学者、エーリッヒ・フロムが書いた『自由からの逃走』
他者との関係性の中にしか人間の幸せはない」
問題の根本は、自分の「心情」(心に感じたもの)がそのまま、「みんなにとってよいこと」だと素朴に思い込んでいる点にあります。自分の感ずることがほんとうに普遍性をもつだろうか、と確かめるプロセスを彼は経ていません。彼の正義は心のなかで勝手に思い込んでいるロマンティックな正義にすぎませ
「いい仕事をしている」という「評価の承認」ではなく、駄目なところも含めて、ただ「あなただから好きなのだ」と言ってくれる。これは「存在の承認」
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