連城三紀彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ――
成立しているのが、狂気。
あるいはタイトルのとおり喜劇的になっていくのかと思って読みはじめて、ホラーサスペンスなんだなと納得しながら終盤に差し掛かったら、まさかの本格ミステリなのか? と思い直して、読み終えてみればつまりタイトルどおりだったんだな、とぞっとするこれは連城ミステリ。
さて。
生きていれば自然と、いろいろな掛け違いや勘違いを無意識に修正しながら暮らしているわけですが。
何かの拍子に、その勘違いから離れられなくなったら。
掛け違いを、正しい姿だと思い込んでしまったら。
そんなくだらない、と鼻で笑うところが、どんどん笑えなくなっていく。
気付いて助けの手を伸ばしても、その伸ばした手が虚ろで。自分の姿が自分で、滑稽に見えていた間は救われていたんだなと思わされたりも、する。
そうなってしまうともう、突き進んだ方が本人的にはハッピーだという考え方もあるけれど。まわりは大変だろうからちょっと首肯できないか…微妙。
映画『ペイチェック』で、テーブルから落ちるボトル? なんだっけペン? を受け止めて、「落ちることがわかっていれば、受け止めるだろう?」みたいなシーンがあったけれど(あれって原作でもあるの?)、
それを、解っていて落ちるのを眺めているようになったら?
修正しようとする意志がやんわりと失われてしまったら?
それはもう、狂――
手記はそこで途切れている。
結局笑える。☆3.8 -
Posted by ブクログ
ネタバレ注!思いっきり内容に触れています
途中までは、これは今まで読んだ連城三紀彦の中で一番! 間違いなく★5つ!と思っていたんだけどなー。
なぜか後半、真相が明らかになってきた辺りから、急にイマイチっぽくなっていく。
特に、最後でのブルーノと青木の関わりの展開が、丸っきり見えてしまうのはなー。
よって、★は4つ(他の連城三紀彦の本との兼ね合いがなかったら、もしかしたら3つにしたかもw)
後半辺りからイマイチになってしまうのには、その辺りから話のスケールがなぜか小さくなってしまうように感じるところにもあると思う。
導入部のリオデジャネイロから、ニューヨーク、東京、東西のベルリン、パリ、そして、また東西のベルリンと舞台は広がっていくのだが、青木が東西のベルリンに行ったの辺りから、なぜかその空気感が青木とエルザが最初に逢った東京に戻ってしまうのだ。
ま、話の主題は、あくまで青木とエルザの悲恋で。青木のルーツを巡る国際的な謀略ではないんだと言ってしまうならそれまでなんだろうけど。
変な話、最初のベルリンとパリ、リヨンは確かにその場所の空気感を感じるのに。最後のベルリンだけ、それが妙に希薄なんだよなぁー。
希薄といえば、マルタ・リビーの存在も、妙に希薄な感じ。悪役キャラとして、もっとストーリーに食い込んできてもいいのになーという感じがする。
せっかく、青木がパリに来た時に刑事が絡んでくるのだから。彼辺りを使って、(ここは読者サービスでw)華々しく最後を遂げさせてもよかったのでは?(爆)
…と思うのだが、それは著者の作風ではないのだろう。
作風といえば、これは「わずか一しずくの血」の感想でも書いたのだが。これは特に、今風にパート分けして書き分けて最後にガッチャンコしたら、すごく“映える”話になったんじゃないかなーと思う。
ていうか、実は著者、これはそれっぽく書いているのだ。
ただ、その場面転換が同じ行の中で“――”が入るだけで行われるから、とにかく読みにくいのなんの!
パートが変わる“――”をうっかり読み飛ばして、いつの間にか話が全然わからなくなっているということが何度あったことかw
著者の作風ではないといえば、著者がこの手の国際謀略小説を書くというのは面白いし。
また、よくここまで書いたなーとも思うのだが、いかんせん、やっぱり著者の本籍地ではないんだろうなぁーという気はする。
というのも、敵側(敵側というのも変だけどw)にあまり冷徹さを感じないのと、あと妙に陳腐(中二病っぽい?w)なんだよね。
ぶっちゃけネタバレしちゃえば、要は第三帝国の復活のために、ヒトラーの息子をその旗印にしようと画策する連中なわけだ。
なら、とっととかっさらって。薬でも拷問でもやって、廃人同様にしちゃってでも、とにかく彼が生きていて、人前に姿を見せられればいいわけだ。
なのに、若い女性を使って(ま、それにはもう一つ理由があったわけだけど)、彼を誑し込んで、ヨーロッパに連れてきて。自分がヒトラーの息子だと納得させた上でその役割を強いるなんてまどろっこしいこと、かの総統ならやらないだろー!って話だ。
ま、ただ、それはヒトラーは、あの混乱した時代においても選挙で政権を握ったというのに。
冷戦時代とはいえ、一応は平和が保たれていたあの時代に、ヒトラーの息子を旗印にすれば第三帝国が復活できるなんて甘っちょろいことを考えているその組織自体が中二病の集まりなので、しょうがないといえばしょうがないんだろうけどさw
ていうか、ヒトラーという人は、東洋人の女性には魅力も何も感じないどころか、エッチするなんてことは(ヒトラーからすると不潔で)耐えられない、そういう人だったんじゃない?
ヒトラーというのは、彼独特の美意識の外にあるものは絶対認めない。そういう人だと思うのだ。
だからこそ、その美の実現のために突っ走っちゃった挙句、ああいうところにまでいっちゃったわけだ。
この本は1988年の刊行となっているが、そういう意味では、ドイツ人と日本人は世界相手に一緒に戦った仲であり、戦後に日本人がドイツ人が会うと「今度はイタリア抜きでやろうな」と握手を求めてくる、あの話が生きていた頃だからこそ生まれた設定なのかなーと思った(今になってみると、だがw)。
と、★4つのわりに批判的なことばかり書いたが、ストーリー自体は悪くない。
“――”でつなぐ、あのやたら読みにくい場面転換も、最後の最後、青木とエルザが逢うシーンでは効果的に使われている。
国際的な謀略が絡む話とはいえ、そこにはいかにも今風なアクションやミステリーはない。あるのは、著者特有のじとっと暗い男女の愛の話だけ。
そう思って読んでしまえば、充分面白い小説だと思う。
春江一也の「プラハの春」や、佐々木譲の「ワシントン封印工作」。あとは池上司の「真珠湾・十二月八日の終戦」辺りが好きな人なら、たぶん面白く読めるんじゃないだろうか。
しかし、連城三紀彦というのは、不思議な小説を書く人だ。
読んだ後、しみじみと感慨を抱いてしまう「戻り側心中」よりも、こういう、どこかイマイチな小説の方が惹きつけられるのだからw
「わずかひとしずくの血」の感想でも書いたけど、連城三紀彦という人は、「読者が期待している展開の話なんか、死んでも書くか!」をポリシーに小説を書いていたような気がしてしょうがない。
それは、定番な展開を求める読者を秘かに馬鹿にしていたということでもある反面、プロの作家たるもの、常に読者の期待の上を書かなきゃ駄目だみたいな、捻じくれ曲がった意地だったんじゃないだろうか。
この「黄昏のベルリン」や、前に読んだ「わずかひとしずくの血」を読む限り、その捻じくれ曲がった意地は必ずしも成功しているとは言えないような気がするのだが。
でも、その心意気は買う!w -
Posted by ブクログ
ネタバレ注!思いっきりネタバレしてますw
『敗北への凱旋』の内容に辟易して、連城三紀彦ファンはやめた……
つもりだったんだけど、本屋で見たら、無性に読んでみたくなって。またファンになることにした。
読者なんて、いい加減なもんだ(爆)
約10ヵ月ぶりの連城三紀彦は、読み始め、なんだか読みにくい。
“一年以上前に失踪した妻から電話がかかってきて、「自分がテレビに出ているから」と言うので見ると。
白骨化した左足が発見された”とか。“やがて全国各地で女性の体の一部が見つかり”なんて、裏表紙の内容紹介に、やたら「そそる」ことが書いてあるのになぁーw
ま、それは著者独特の、わかったよーな、わかんないよーな(ぶっちゃけ、わかんないw)お飾り表現があるからなのか?
それとも、(確かに連城三紀彦といえば、とろーっとしたエロだけどw)それにしたって、エロがくどい!と思ってしまったからか?
いや。そんなこと言って、実はどっちも好きだったりするんだけどね(笑)
でも、それにしたって、たんに雨が降ってきたのを、“空から弾丸を撃ち込まれた”なんて書かれても、面倒くさい以外なにものでもないじゃないか!w
エロの方にしても、ごくごく普通の父親が電話に出ている娘を見て、“ダッチワイフを連想した”とか。
旅館の仲居さんが風呂上りの女性の目を見て、“恥部を連想した”とか。
もはや、「そんなヤツいねーよ」と言うしかないw
とはいうものの。
“廊下は半分灯が落ちていた。女の顔は闇の溜まった辺りに埋もれていたので…”なんかは、その光景がパッと浮かんできて、ゾクゾクしてくるし。
それを見た仲居さんがその後、されてしまうエロエロな出来事やその描写はドキドキ楽しかったw
つまり、連城三紀彦って。空から弾丸を撃ち込んだり、娘を見てダッチワイフを連想しなきゃ、もっと面白いんじゃないかい?(爆)
ま、それはともかく、この『わずか一しずくの血』は面白かった。
要は(以下、数行は思いっきり内容に触れてます)、日本のあちこちで女性の体の一部が発見される → 失踪者もいっぱい! → 犯人が女性を誘うシーン → お!これは連続猟奇殺人かぁ~。エロなシーンもあるし。ワクワク!
という、ミステリー小説ファン垂涎モノのお話wだと思っていたら……、というお話なのだ。
そこがいいんだよなぁー。
なんだか、著者のニヤっと笑っている顔が見えるようで。
連城三紀彦という人は、たぶん「読者が読みたい展開なんか、死んでも書くかよ!」みたいに思っていたような気がしてしょうがないのだが、これは、本当にそんな感じw
ていうか、これって、著者らしいひねくれ感はあるものの。物語としての面白さは、素直にストレートだった気がする。
『暗色コメディ』みたいに、よくわからないんだけど…、読み終わってみたら、なんか面白かった、かも…、みたいな面白さ(?w)ではなく、わかりやすく面白いところがいいんだと思う。
ま、確かに。ここで出てくる犯人(犯人と言うのか?)みたいなことする人っているのかなぁーと思うところはある。
ただ、(くどいようだがw)娘を見てダッチワイフを連想する父親や、風呂上がりの客の目を見て恥部を連想する仲居さんよりは、まだリアルなんじゃないかと(爆)
ただ、2020年という現在からすると、いかんせん物語の雰囲気が70年代、60年代なので。
いや、話の中で出てくるモノやコトからすると、物語の時代設定は90年代の前半、いっても94年くらいなんだろうなーとわかるのはわかる(95年5月~96年8月の連載らしい)。
90年代前半といったら、ほとんどの家がプルルルーっと鳴る電話になっていたと思うのだが、この話の冒頭で鳴る電話は、ジリリーンの黒電話の絵しか出てこない。それくらい、物語の雰囲気がひと昔前なこともあって、
現在の空気感で描かれた小説が当たり前の人が読むと、「なぁ~んか、昭和ぁ~な話」で終わっちゃうのかなぁ~という気はする。
というか、現在現役バリバリの作家だったら、たぶん刑事の広川辺りのパートを軸に、犯人(?)は独白パート、仲居さんパート、辻村パート、それ以外に適時に事件のそもそも背景を断片的に入れていく、みたいに書いていって。
最後に全てのパートをガッチャンコして、読者に「おぉ~」と言わす、みたいな書き方をするんじゃないだろうか。
たぶん、そういう風に書いた方がわかりやすいだろうし。
何より、この書き方だと、ラストがちょっと説明くさくなってしまった気がする。
とはいえ、小説としては、それを補って余りあるくらいには面白いと思った。
てことで、例の『敗北への凱旋』はなかったことにして、次読もぉーっと(爆) -
Posted by ブクログ
連城三紀彦は短編がいいという人が多いように思うが、自分としては連城三紀彦の長編にある、独特の何とも言えない読みにくさに妙な魅力を感じている。
そのアクの魅力ときたら、『戻り川心中』でさえ、何か物足りない気持ちにさせるほどだ。
あと、連城三紀彦というと、文章が美しいみたいに言われるけど、自分はあまりそう思わないんだよなぁ~w
確かに、最近は、とにかく文章を短くブツ切りにして、とにかく読みやすい(読みやすすぎる?)文章の小説が多いんで。それと比べると、著者の個性やこだわりが感じられるところはいいと思うんだけど、ただ、それにしても飾りすぎてないかい?とw
特に、この『女王』は所々、表現が凝りすぎちゃって。ぶっちゃけ、読んでいて面倒くさくなった(爆)
それは、著者の頭の中ではイメージ出来る表現なんだろうなとは思う。
でも、ヒマつぶしで本を読んでいる自分のようなのからすると、馬の耳に念仏でしかないんだよなぁ~w
あの凝りまくった表現は、短編でここぞという時に一発ビシッとやってこそ映えるってもんなんじゃないのかと思う。
例えば、著者は三章の最後、カーテンを引いた後の雪景色のシーンみたいに。さらっとストレートな描写なのに、でも、窓の外に広がる雪の風景に思わず圧倒されちゃうくらい、文章を書く才能があるわけだ。
なら、牽制に変化球を投げるような、あの凝った表現をやめてシンプルにしていたら50ページくらい減ってw
そうなれば、「長すぎる」とか「冗長」という数々の悪評は、もっと少なくなってたんじゃない?なんて(笑)
とはいえ、自分の人生の終わりが見えていた時だけに、思う存分好き放題書きたかったのかなぁ…とも思う。
ほぼひと月半かかって読み終わった本wだけど、読み終わってみると、変に名残惜しい。
読み始めては3行で寝ちゃうの繰り返しだったけど、読んでいて不思議な心地よさがあって。読み終わってしまった今、すぐには別の本が読めないくらいだ。
つまりだ。
★が4つだからって、それはあくまでそういうファンの評価ということだ。
ファンじゃない人からしたら、★は2つか、出血大サービスで3つが適当だと思う。
つまり、それくらい書いておくと、大幅にハードルが下がって。
読んだ後、「そんなに悪くないと思うけどな」と、評価が上がるかもしれない。
あくまで、そういうタイプの本だ。
間違っても、壮大な歴史ミステリーとか、連城流邪馬台国の謎を解く、みたいなことを期待してはいけない(笑) -
Posted by ブクログ
ミステリーにそんなに興味はないのだけど、「日本語が美しい」と方々から噂に聞く連城三紀彦氏。飛行機移動のおともに、さくっと読めそうな短編をチョイス。
噂に違わぬ美しい日本語!美しすぎて、読んでいる間めっちゃ幸せだった。私もこういう日本語を使える人になりたい…
「ゴースト・トレイン」と「白蘭」がよかった。「他人たち」もよかったけど、いやそんな風にならんやろ!と心の片隅で思ってしまったので…短編でミステリーって、すごく難しいんだろうと思うけど、すべてがおさまりの良い仕上がり。趣の違うミステリー短編を多数生み出している作家さんなんだな、というのを改めて認識。
1作目と比較すると、恋愛小説的な要素の強い作品がなくて(とらえ方によるのかもしれないけど)恋愛がらみのミステリーが好きではない人はこういう作品のほうが好みなのかもしれないな。連城色が弱まってしまうけども。
こんなに幸せに日本語読めるのなら、長編小説も余裕でいけそう。ほかの作品も読まなければ。
★初出(底本一覧から)★
「ぼくを見つけて」―『顔のない肖像画』(2016)
「菊の塵」―『夕萩心中』(1988)
「ゴースト・トレイン」―『紫の傷』(2002)
「白蘭」―『たそがれ色の微笑』(1992)
「他人たち」―『美女』(2000)
「夜の自画像」―『Bluff 騙し合いの夜 ミステリー傑作選』(2012)
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どれも超高密度(綾辻)
普通は書けない。(伊坂)
驚きは屈指のもの。(小野)
その「技」は魔法的(米澤)
四人の超人気作家が厳選した究極の傑作集。
特別語りおろし巻末鼎談つき!
逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、連城三紀彦を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。“誘拐の連城”決定版「ぼくを見つけて」、語りの極致「他人たち」、最後の花葬シリーズ「夜の自画像」など全6編。巻末に綾辻×伊坂×米澤、語りおろし特別鼎談を収録。 -
Posted by ブクログ
官能小説、少女売春、旅先でのセックス経験、不能の夫に代わって妻とセックスする話、夫婦交換と、セックスに関係した短編五作で、作中にはセックスに関する描写が多い。「少女」と「盗まれた情事」がお勧め。
「熱い闇」
週刊誌編集者の由紀は、官能小説家の上原の担当をしているが、自分と青木との間での情事と瓜二つの内容がその原稿に執筆されている謎。それなりに合理的な説明がなされるものの、そのような行動を取った登場人物の心情はいささか理解しがたい。
「少女」
家賃の支払いに使った紙幣の通し番号から、郵便局の強盗犯人と疑われる主人公。その金は、買春した少女の財布から盗んだものだが、その少女が警察に対して買春も窃盗も否定した謎。真相の逆転構造が見事。少女の「復讐」の意味が真相に活かされている。
「ひと夏の肌」
八十日間の記憶を喪失し、旅先の山口県の弔い浜で倒れているところを見つけられた主人公。四つの場面だけを鮮明に記憶していた。失われた記憶を取り戻すために、弔い浜を再訪し、ミツ江と知り合い、ミツ江との情事にのめり込んでいく。記憶にある四つの場面のうちの三つが、ミツ江との間で繰り返され、不審に思う主人公。合理的な解決ではないので、やや拍子抜けする作品。
「盗まれた情事」
不能の自分に代わって妻を抱いてほしいという奇妙な依頼を雑誌で見て、それに応じることになった主人公。情事の最中に誰かの視線を感じるようになり、やがて殺人事件が発生し、主人公は妻のアリバイの証人となるが……。
奇妙な依頼、のぞき見されているのではという疑い、殺人事件の発生、意外な真相と、起承転結のいずれも高得点の作品。エレベーターでの勘違い、ハンカチを渡されたこと、夫が電話で発した言葉の意味など、伏線もすばらしい。
「金色の髪」
フランス人夫婦と日本人夫婦の夫婦交換をテーマにした映画を撮影する話が、主人公のカメラマンの視線で語られる。主人公は、金色の髪を持つクレールに魅せられ、夫のロジェに殺意を抱くようになるが……。
最後に、主人公は騙されていたことに気づく。