あらすじ
この里芋のような女に、俺の「浮気相手」が演じられるのだろうか? 妻の妹と関係を持った男は、妻の疑いをそらすために、馴染みの居酒屋の女将に一芝居打ってくれるように頼み込んだ。男の目の前ではじまった、妻とその妹、女将――3人の女の壮絶な「芝居」は、想像もしない幕切れへ……(表題作)。逆転に次ぐ逆転! 息を呑む超絶技巧で男と女の虚実を描く、8篇の傑作ミステリアス・ノベル。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
鬼才の手のひらで踊らされるのも悪くない。
他人の秘め事を垣間見た感じで面白かったー。
短編なんて信じられないほど濃密な物語の数々を味わえて幸せなひとときでした。
Posted by ブクログ
人生は舞台。演ずる芝居は「恋」。
息を呑む超絶技巧で男と女の虚実を描く、8篇の傑作ミステリアス・ノベル。
収録作の内『他人たち』以外は、男女の恋愛感情とミステリが上手く絡み合っている。
解説はお馴染み千街晶之氏。『喜劇女優』を絶賛されている。
確かにこの作品、凄まじいのだが、その凄さが理解できない。
(というか、何度読んでも頭の中には?マークしか浮かばない)
その他には『夜光の唇』『夜の右側』『夜の二乗』が読み応えアリ。
ミステリ :☆☆☆☆☆
ストーリー :☆☆☆☆☆
人物 :☆☆☆☆
文章 :☆☆☆☆☆
Posted by ブクログ
この人は本当にうまいよなぁ。普通に読めば男女の恋愛だの葛藤だのを描いた小説にしか思えないんだけどどれもこれもかなり高いミステリ技法が使われている。どれも面白かったんだけどやっぱり「喜劇女優」が一番かな。事件なんて起こらずに手紙と電話の会話だけで話が進んでいくのに段々と登場人物が減っていって最後には誰もいなくなると言う…とてつもない。「夜の二乗」「砂遊び」なんかも頭ぐるぐるしてきそうで良かった。
Posted by ブクログ
読み始めた瞬間から、連城世界に思い切り引き込まれる。
男と女の、妻と夫の駆け引き、欺し合い。
風景がきれいに反転する。
この快感があるから、連城作品から離れられないのだ。
Posted by ブクログ
恋愛小説にミステリ要素を絡めつつ、「語り=騙り」の技巧が冴え渡るこれぞ連城節な短篇集。ホントもう嘘しか書いてないw。お気に入りは「喜劇女優」、「夜の右側」かな。
Posted by ブクログ
読み終わった後、疲れが出ました。
最初から最後まで男と女の話でミステリーと言えばミステリー。
連城三紀彦ワールドならではの展開でした。
夜の自乗と美女は面白い。
Posted by ブクログ
浮気、不倫をテーマにした短編集。解説で絶賛されている【喜劇女優】は超絶技巧の怪作ですが、実験的な作品なので好みが分かれそうな気がします。個人的にはミステリー色が強く著者らしい騙しのテクニックを味わえる【夜の右側】や【夜の二乗】の方が好みです。
また、【夜光の唇】も好きなタイプではないですし、【夜の肌】と【美女】はやや平凡でいまいちに感じてしまいますが、プロットの技巧はどの短編も素晴らしいと思います。