連城三紀彦のレビュー一覧
-
購入済み
超絶技巧、まさに。
連城三紀彦『私という名の変奏曲』読了。ジャプリゾ『シンデレラの罠』を連想しつつ、重層化してゆく謎のスパイラルに翻弄されまくる。視点(主観)の切り換えが巧妙に過ぎて嘆息。
-
Posted by ブクログ
「未練というのは、愛が通り過ぎた後に残る足跡のようなものだ。」
妻の聡子、夫の立介、娘の佳代、祖父の桂造という家族。
桂造が認知症気味で時々妄言を吐くことはあるものの、平凡な家庭でした。
でもその家で、姪の直子が何者かに殺害され庭に埋められるという事件が起こります。
読み進め、物語中盤で犯人らしき人物がわかり、このまま物語は終わるのだと油断しました。
そこから登場人物達のほぼ全員に直子を殺害する動機があると判明し、それぞれの独白によって最終的な犯人が導かれます。
結果的に誰も救われず、誰もが犯人であると言え、殺害された直子が最たる被害者で、いたたまれない読後感でした。
独白系ミステリー