連城三紀彦のレビュー一覧

  • 造花の蜜(下)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに連城さんの小説を読みました。
    私の仲では恋愛小説家という位置付けだったのですが
    ミステリーも書かれるんですね。

    0
    2011年11月28日
  • 造花の蜜(下)

    Posted by ブクログ

    下巻は上巻と主人公が変わる。
    圭太くんの事件からまた謎が広がっている。
    これまた面白く一気に読んでしまった。

    0
    2011年11月27日
  • 造花の蜜(上)

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった~。下巻まで一気に読んでしまった。
    上巻はほぼ香奈子の話。
    単なる誘拐事件の作品だと思って読んでいた。それだけでも結構楽しめる作品であった。

    0
    2011年11月27日
  • 美女

    Posted by ブクログ

    恋愛小説にミステリ要素を絡めつつ、「語り=騙り」の技巧が冴え渡るこれぞ連城節な短篇集。ホントもう嘘しか書いてないw。お気に入りは「喜劇女優」、「夜の右側」かな。

    0
    2011年11月08日
  • 暗色コメディ

    Posted by ブクログ

    タイトルが秀逸。あくまで「コメディ」なんです。
    消化不良に思えるラストも、幻想的な雰囲気を壊していないという点で素晴らしいと思います。

    0
    2011年09月16日
  • 造花の蜜(下)

    Posted by ブクログ

    下巻の主人公は一転して犯人の一人。
    犯人の視点から、誘拐事件の全貌が明らかになる。

    上巻の圭太誘拐事件はもちろん、
    最後のエピローグ的な話についても要否は別問題ながらも、
    結末は極めてだいどんでん返しであるのは間違いない。
    しかし、だいどんでん返しがあまりにもスマート過ぎてしまい、
    正直やられた感をあまり感じなかった。


    しかし、一気に読めるし、楽しめる作品であるのは確か。
    続きがとにかく気になる時点で、
    なんだかんだ言いながらも、作品に惹かれているのは間違いない。

    こうした終わり方をする小説ははじめて。
    タイトルも含蓄があるな。

    0
    2011年05月31日
  • 造花の蜜(上)

    Posted by ブクログ

    「王様のブランチ」の松田哲夫氏もお薦めの本書。
    自身初の連城作品。

    夫と離婚をし実家に戻っている香奈子。
    最愛の息子圭太が保育園から誘拐される。
    身代金の受け渡し場所は渋谷のスクランブル交差点となるが・・・

    怪しい人物を回りにたくさん配置するとともに、
    あえて、彼らや主人公香奈子の情報を小出しにすることで、
    常に読者の関心を惹きつける工夫がされている。

    誘拐を「犯人vs警察」という構図で語るのであれば、 上巻は犯人の勝利。
    香奈子と犯人の関係は?等の謎の解明も含めて興味も尽きない。

    警察との決着もつくであろう下巻も楽しみ。

    0
    2011年05月29日
  • 夕萩心中

    Posted by ブクログ

    <花葬>シリーズとユーモア・ミステリを併録した意図が謎。<花葬>シリーズは、一冊にまとめてほしかった。

    0
    2011年05月09日
  • 造花の蜜(下)

    Posted by ブクログ

    一つの誘拐からいくつかの事件が交錯するトリッキーなミステリー。まさかまさかの連続でぐいぐいと面白く読めました。ちょっとよく出来すぎな感じはしますが。

    0
    2011年04月18日
  • 暗色コメディ

    Posted by ブクログ

    初、連城三紀彦。幻想的、不気味な謎と事件が、最終的にロジカルに解決されて行く。その手並みは鮮やか。導入にやや長さを感じるが。他の作品も読まねば。

    0
    2011年03月22日
  • 夕萩心中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「花緋文字」「菊の塵」
    ひきこまれてあっというまに読んだ。
    読みごたえがあっておもしろい。


    特に「花緋文字」。

    夏目漱石「こころ」の、先生の独白のような語り口調で
    妹の名前が三津というのが、遠藤周作「わたしが・棄てた・女」の
    森田ミツ (←学生の時に、ミツの名は罪(ツミ)を逆さにしたもので、主人公吉岡の罪を背負って死ぬ意味が含まれていると聞いた) をも彷彿とさせた。


    タイトルの根本の意味を知りたくて「緋文字 (講談社)」「緋文字 (岩波)」「緋文字 (ハヤカワ)」も読む事に。

    0
    2011年01月13日
  • 黄昏のベルリン

    Posted by ブクログ

    素性の分からない日本人男性は第二のアンネ・フランクなのか。
    それとも第二のヒトラーなのか。
    真意を隠されたままベルリンで進められた計画は…
    二転三転します。よく練られて繋がっている。

    なんだか浅田次郎っぽい。

    0
    2010年08月29日
  • 瓦斯灯

    Posted by ブクログ

    特有の雰囲気が漂っている
    不思議なテイストの短編集。
    どれも長すぎないために非常にいい感じ。
    ただ文章は特有の癖があるので
    人によっては読みづらさを感じることでしょう。

    表題作のほのかな恋に潜む
    そこに潜む「憎悪」もまたいいのですが、
    最後の「親愛なるエス君へ」も
    ある事件を基にしたものですが
    閾値を越えたことによる
    カニバリズムを見事に描写していて秀逸。

    ただし読後はいいものではないですけどね。
    それが難点。

    0
    2010年07月13日
  • 黄昏のベルリン

    Posted by ブクログ

    ベルリンの壁崩壊の前年の作品であり、第一回「このミス」1位。買ったまま未読だったけど、崩壊20周年を契機に本棚から取り出しました。自分の出生の秘密がナチス時代に遡ることを知った主人公。壁に阻まれた東西ベルリン、パリ、リオデジャネイロ、東京、ニューヨークとめまぐるしく変わるシーンと、複雑に入り組んだ背景が見事に収束していきます。

    読みながら流れてくるBGMはDavid Bowieのベルリン時代の代表作「ロウ」。壁の存在がもたらした悲劇、ナチスが存在した故の悲劇が、冷たくストーリーの底辺に流れてます。

    ナチスのもたらした悲劇という意味では、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」も必読。

    2009.11

    0
    2010年04月30日
  • 嘘は罪

    Posted by ブクログ

    初めての連城三紀彦作品でしたが1発目から良い作品に出会えて嬉しかったです。表題作の「嘘は罪」は久しぶりに唸りました。。話の中盤から「ほほー」→「はっ、なるほど」→「あ、そうかっ!」と来て終いには「良く出来てるなー」と感心しまくりました。12の物語からなる短編集ですが「嘘は罪」を読み終わった時点で久々にヒット作に出会い取り敢えず書いてしまいました。その他では「仮橋」も良かったと思います。

    0
    2010年01月25日
  • 暗色コメディ

    Posted by ブクログ

    もう一人の自分が暗躍し、その影を追い続ける主婦。自分を弾いたはずのトラックを消滅させてしまった画家。妻に、あなたは1週間前に死んだはずだ、と告げられた葬儀屋。気がついたら妻が別人になっていた外科医。4つの奇妙な狂気から浮かびあがる、うつしよの幻想。幻想が、ある焦点へ収束し、一つの形が創られるとき、真犯人の狡知が明らかになる。
     4つの出来事はまさに狂気が生み出したとでも言うべき代物。この小説は序章・第1部・第2部・終章の4部構成ですが、第1部の終わりまでが延々と幻想的な内容で綴られます。その間に、物語の視点は4つの話を転々とし、眩暈がするよう。ここまで奇妙なことが論理的に説明することが出来るの

    0
    2010年05月14日
  • 黄昏のベルリン

    Posted by ブクログ

    時代:20世紀中盤、壁崩壊前

    日本で美術教師として暮らしていた主人公は、ある依頼を受け、欧州へ旅立つことになる。
    そこで主人公は、自分の出生に関する秘密を突きつけられ…。
    日本・パリ・ニューヨーク・リオデジャネイロ、そしてベルリン。
    世界の各地で起こる出来事が、やがてひとつの陰謀に収束してゆく様はハラハラさせます。
    また、米軍・露軍統治下のベルリンの様子や、壁との関わりなども興味深い。
    主人公の出生は、確かに突飛過ぎるきらいはあるけれど、物語が進むにつれ少しずつ与えられるヒントを自分の中で推理するのはまた楽しい。

    0
    2009年10月04日
  • 黄昏のベルリン

    Posted by ブクログ

    去年の今頃、とてもバタバタしていたことを思うと、今年は結構余裕あり。少々厚めだけど、息子の本棚にあったこの本でもと。
    リオデジャネイロから始まって、そのままニューヨーク、東京、ベルリン、パリへと場面転換の第1章。
    混血の日本人画家・青木が見知らぬドイツ人女性・エルザから接触を受ける。
    第2次世界大戦下、ナチスドイツのユダヤ人収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生れた赤ん坊が青木だと言われ、青木は平穏な生活から一転、謀略が渦巻くヨーロッパへ…。
    ここからは仏独を舞台に、ナチスによるユダヤ人虐殺問題や戦後逃亡したナチ戦犯問題など絡めてどんでん返しのテンコ盛り。どんどん話が膨らんでそんなのアリ

    0
    2015年04月04日
  • 黄昏のベルリン

    Posted by ブクログ

    ナチ、ネオナチ、反ナチ。
    終戦後 40 年経過して、なお人々は翻弄され続ける。
    自分には全く知らない出生の秘密があった。
    父親はいったい誰なのか・・・。
    組織が本当に必要としていたものとは・・・。


    日本語の使い方が巧みです。
    すごく先が読めちゃうところと、すごく驚かされるところとありました。
    そして、ベルリンにもう一度行ってみたいと思いました。

    0
    2009年10月07日
  • 美女

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、疲れが出ました。

    最初から最後まで男と女の話でミステリーと言えばミステリー。

    連城三紀彦ワールドならではの展開でした。

    夜の自乗と美女は面白い。

    0
    2025年11月25日