連城三紀彦のレビュー一覧

  • 白光

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    読む勧めて行くうちに登場人物それぞれの関係性や、亡くなった四歳のこの真相が明らかになる話。
    先が気になる感じで面白かった。

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    2025年10月06日
  • 恋文・私の叔父さん

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    ネタバレ

    「恋文」こんな夫、狡いし嫌だったけど惚れてしまっていたらもう抗えないのだ…
    「紅き唇」切ない話…一本の口紅はひとりの老女の心理、謎解きの鍵…
    「十三年目の子守唄」帰ってきた男は父。
    「ピエロ」優しさは諸刃の剣。浮気したと嘘をついたら夫はもうしてた、する直近だった的な。しんどいものだった。
    「私の叔父さん」写真であ、い、し、て、る、はゾクゾクした。愛した女の娘を愛せるのか。

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    2025年09月06日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    「ぼくを見つけて」誘拐された子の話。両親による、まさかな展開。
    「菊の塵」すごい手法である。めちゃくちゃおもしろい!!
    「ゴースト・トレイン」
    「白蘭」
    「他人たち」
    「夜の自画像」なかなか良い。ミステリー。

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    2025年08月19日
  • 白光

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    じわじわと真相へ近づくにつれて、関係者の抱えてる心の闇や身勝手さが露呈する、救いのない話
    面白かったけど、作品全体の陰湿な雰囲気とも相まってかなーり後味が悪かったので、再読は暫くないかな

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    2025年08月02日
  • 恋文・私の叔父さん

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    初めて読んだ連城作品、ひとことで言えば「うまいなぁ」でした

    ミステリーぽい雰囲気がありつつ、登場人物たちの感情が丁寧に描かれているのが良かったです

    タイトル作のひとつ「恋文」も、まさかあんなものが恋文になるなんて!

    意外性があって、面白かったです

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    2025年07月15日
  • 青き犠牲(いけにえ)

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    ネタバレ

    父親を殺したとして捕まった高校生の息子とその母親の関係性について。最初はなんかキモい話だなと思ってたら二転三転。正直真面目に読みきれなくて流し読みしたのもあって細かいトリックはわかってないけど、シンプルに母親と息子の悲劇と思ってれば読みやすい内容だったかな。 話としては全体的に暗くて気が滅入りそうだけど。

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    2025年07月13日
  • 暗色コメディ

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    独特、そして、モヤモヤ。感想をまとめると、こうなる。
    精神科を舞台に複数の妄想、失踪、殺人が絡み合って、最後に回収されていく。結局、最終的に犯人は誰よ?とモヤモヤするか、あー、そう言うことねと腹落ちするかは読み手に委ねらてるように感じた。妄想が根拠を持って理論的に説明されるところは、スッキリ。

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    2025年06月07日
  • 白光

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    幼子が殺害され、家族全員に動機があったその事件について各々が語る話。登場人物が増えるたび闇やドロドロ具合が濃くなり、幼子が犠牲になった辛さが浮かび上がる。大人の身勝手さ。家族の歪みと圧倒的悪意に飲み込まれる、ほんっとに幼子が可哀想で。

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    2025年01月28日
  • 恋文・私の叔父さん

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    1984年第91回直木賞
    受賞作「恋文」を含めた短編5編

    昭和59年の作品なのです
    このあたりの小説が読みやすいとはいえ
    少しロマンが過ぎる「恋文」
    ミステリーだけでなく
    男女の心理劇を書いても それは上手い
    特に本心を隠す男の描写が上手い
    本当は違うでしょとわからせつつ
    隠し切らせる様子が上手い

    5編とも 男女が嘘をつくことで愛を守る
    といったストーリー

    なんとなく納得し難い「恋文」のご紹介

    高校教師の夫と出版社勤めの妻
    小学生の息子の三人家族
    頼りないけど優しい夫
    夫の元に余命短い昔の恋人が会いに来る
    夫は独身と偽り 昔の恋人を支える決心
    ふらりと家を出る
    教師もやめて魚屋で働きな

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    2024年10月19日
  • 流れ星と遊んだころ<新装版>

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    マジでやられたミステリ リスト作品

    ということで構えて読み始めるが、のっけから胡散臭い一人称語り

    展開的には読ませるが終始盛り上がりに欠けた印象

    男男女の人間関係もイマイチかなあ

    結末も中途半端で期待していたカタルシスは得られず
     

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    2024年10月07日
  • 黄昏のベルリン

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    斬新な文章構造。一番の印象は、それ。段落を使わずに主眼が変わることで、スピード感と臨場感が高まるなーと驚きながら読み進めました。
    肝心の本編は、スケールが大き過ぎて多少面食らったけど、統一前のドイツの特性を活かした展開は、なるほどなーと思わされました。背景にあるナチや、人物の気持ちが理解するのが難しかった。描写自体は緻密なので、映画を観てるみたいな感覚。

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    2024年07月06日
  • 戻り川心中

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    ちょっと胸焼けしてしまった。
    一編だけ読む分には楽しいんだけど、並べて読むと疲れる。

    全部加害者側に同情的に書かれているから
    殺人の言い訳をあの手この手でされているような気分になりました。

    加害者の生い立ちによる減刑と似た不条理を感じる。
    動機が直接的な恨みとかじゃないから余計に…

    一編ずつ読めばエモくて良いミステリーだと思えたんじゃないかと思います。

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    2024年04月28日
  • 処刑までの十章

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    表紙とタイトルからホラーなのかなと思ってたら、しっかり本格ミステリーでした。
    五時七十一分という奇妙な時間が書かれた犯行予告と放火事件から始まるミステリー。
    ミスリードなのか、このままいくのか、どちらとも取れる表現が続くので最後まで翻弄されました

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    2024年04月21日
  • 暗色コメディ

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    1979年の作品ですが、文章は読みやすいです。
    ただし、精神病患者の描写があり、現実と妄想が入り組み、また、トリックも複雑なので、ちょっと難しかったです。

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    2024年04月15日
  • 戻り川心中

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    1983年の作品です。
    1997年に発売された「本格ミステリ・ベスト100」のベスト10です。
    本格ミステリかどうかは判断に迷いますが、どの話もミステリではあります。
    どれも、壮絶で哀しい物語ばかりでした。
    特に、最後の「戻り川心中」は、どんでん返しがあり、物語に引き込まれました。

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    2024年03月25日
  • 戻り川心中

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    ものすごいトリックが!と言うわけではないです。どちらかといえば、動機の方に驚きを持っていったような感じです

    とても綺麗で品の良いミステリーでありながら純文学を読んだような気持ちでした

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    2024年03月21日
  • 恋文・私の叔父さん

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    1984年の直木賞受賞作品。5作品収録。日常にありそうな風景から始まって、噺をどんどん複雑に転がして、意外な着地ながら納得のエンディングで締める。エンターテインメントの見本のような作品集。

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    2024年02月02日
  • 白光

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    「連城三紀彦」の長篇ミステリ作品『白光』を読みました。
    ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。

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    ごく普通のありきたりな家庭。
    夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。
    しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。
    この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。
    殺害動機は家族全員に存在していた。
    真犯人はいったい誰なのか? 
    「連城」ミステリーの最高傑作がここに。
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    朝日新聞出版が発行する季刊小説誌『小説トリッ

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    2024年01月04日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    「連城三紀彦」の短篇ミステリ作品集『連城三紀彦 レジェンド2傑作ミステリー集』を読みました。
    ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。

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    逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。
    死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、「連城三紀彦」を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。
    “誘拐の連城”決定版『ぼくを見つけて』、語りの極致『他人たち』、最後の花葬シリーズ『夜の自画像』など全6編。
    巻末に「綾辻」×「伊坂」×「米澤」、語りおろし特別鼎談を収録。

    どれも超高密度(「綾辻」)
    普通は書けない。(「伊坂」)
    驚きは屈指のもの。

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    2024年01月04日
  • 黄昏のベルリン

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    「連城三紀彦」の長篇ミステリ作品『黄昏のベルリン』を読みました。
    『夜よ鼠たちのために』、『運命の八分休符』に続き、「連城三紀彦」の作品です。

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    画家「青木優二」は謎のドイツ人女性「エルザ」から、第二次大戦中、ナチスの強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生まれた子供が自分だと知らされる。
    平穏な生活から一転、謀略渦巻くヨーロッパへ旅立つ「青木」。
    1988年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位に輝いた幻の傑作ミステリーがいま甦る。
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    1988年(昭和63年)に発表されたスパイ小説… 東西

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    2024年01月04日