連城三紀彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
去年の今頃、とてもバタバタしていたことを思うと、今年は結構余裕あり。少々厚めだけど、息子の本棚にあったこの本でもと。
リオデジャネイロから始まって、そのままニューヨーク、東京、ベルリン、パリへと場面転換の第1章。
混血の日本人画家・青木が見知らぬドイツ人女性・エルザから接触を受ける。
第2次世界大戦下、ナチスドイツのユダヤ人収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生れた赤ん坊が青木だと言われ、青木は平穏な生活から一転、謀略が渦巻くヨーロッパへ…。
ここからは仏独を舞台に、ナチスによるユダヤ人虐殺問題や戦後逃亡したナチ戦犯問題など絡めてどんでん返しのテンコ盛り。どんどん話が膨らんでそんなのアリ -
Posted by ブクログ
連城三紀彦の代表作とされる短編集。抒情性あふれる美しい文体のミステリとして高い評価を受けており、1980年の週刊文春ミステリーベスト10では9位にランクインしている。
大正から昭和前半までの時代を舞台とした描写は確かに純文学的な美しさがあるし、各短編のオチも意外性があってよく出来ている。特に「桔梗の宿」などは動機の点であっと驚かされた目の付け所だった。それぞれの話は独立したものだが、全て花にまつわる構成となっているのも短編集として上出来だと思う。
高い評価も当然の作品だとは思うが、あとは好みの問題。全ての短編に共通する男女の深く重い情念に胸焼けがしたせいか、私の好みではなく☆3つの評価。