【感想・ネタバレ】処刑までの十章のレビュー

あらすじ

平凡なサラリーマンであった西村靖彦が突然消息を絶った。弟の直行は、真相を探るうちに兄が殺されたという疑念をもつ。義姉の純子を疑いながらも翻弄されるなか、高知の放火殺人事件の知らせが入る。高知と東京を結ぶ事件の迷路を彷徨いながら辿りついた衝撃の真相とは――。これぞ、まさに連城マジックの極み! 耽美ミステリーの名手が遺した渾身の傑作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

丁寧な人物描写で、さすが!と思わされた一冊。
物語が進むにつれて徐々に登場人物の立ち位置がどんどん変わっていくところが圧巻。
凝ったトリックがあるわけでもないけど、複数の三角関係のもつれによって一気に動機とトリックが回収される終盤は特に引き込まれた。
楽しかった!

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2023年06月10日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルからホラーなのかなと思ってたら、しっかり本格ミステリーでした。
五時七十一分という奇妙な時間が書かれた犯行予告と放火事件から始まるミステリー。
ミスリードなのか、このままいくのか、どちらとも取れる表現が続くので最後まで翻弄されました

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

闘病中の長編

約500ページのハードカバーを選択。凝りすぎとも思えるような章建てや、トリッキー過ぎる真相など、どんでん返しどころか振り回される感覚が楽しい。

最後の10ページほどに集約された真相は、少数精鋭の登場人物全てに無駄なく役割が配されている複雑怪奇なもの。

いやぁ、いつもながら、連城作品は気合い入れて読むべきミステリーだな。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

大好きな連城の遺作であるが、長さや舞台の広さのわりにはやや地味な印象。これまでに散りばめられてきた要素がうまく収斂していないので肩透かしを食らった感がある。終盤にさしかかって、ある男の言葉によって真相がいっきに近づくが、このやり方はすこし安直にもおもえる。なんとなく、連城はあんまり長いのよりも短篇や中篇くらいのがうまい気がする。

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2018年06月15日

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